1話。
俺達四人は他の四人と別れ先へ進む。
もう、俺らの情報はこの基地内の奴らに伝わっているはず
つまり、いつ何処から奴らが出てくるかわからない。
でも、それより、俺はもっと重要なことがあるとおもう。。
それは、現在の由衣との距離だ。
少し前までは、幼馴染みというともあって仲は良かった。
のに、なんで、こんなに、遠いんだ。
遠すぎるよ。
こうなったら
「由衣、ちょっといいか。」
「なに、」
冷たい声が俺の身体に刺さるようだ。
「なんで、そんなに冷たいんだ?」
俺は直球で由衣聞いた。
「別に、冷たくしていないんだけど?」
「じゃあ、質問を変えるよ、何でさっきから、そっぽむくんだ?」
由衣は目をそらした。
その後すぐに、鋭い目で俺を見てこう言った。
「それがなに?問題なの?」
俺は言葉を失った。
いや、絶望してしまった。
俺は由衣が好きになった、今だってそうさ。
でも、ここまで拒絶されてしまっては、俺の想いは無駄なのだろうか。
とそう思った。
「あ、あたりまえだろ!!」
俺は思わず大声で怒鳴りあげるように声を放った。
「俺達は誓ったよな、何があっても二人でこの世界で生きようと。」
何故だろう、俺は涙声になってしまっていた。
「俺達は強くなった、一人で生きていけるくらいに強く、でも、それでも、俺は、お前と、一緒に生きて生きたいよ。。。」
俺は弱いな、由衣の前で涙を流すなんて、でも言いたい事ははっきり言った。
これが俺の想いだ、伝わるかどうかなんてどうでもいい。
「ごめんね、輝、私ね…」
由衣は少し明るくなった表情で言ってきた。
「輝の事が、」
「ヒカル様!ユイ様!敵が来ております!」
「!?」
「!?」
俺は涙を拭い、剣を抜く、
由衣はもう突っ込んでいっていた。
「シャイニング・ハート!!!」
来た獣人は9体、だが、由衣は持ち前のスピードと剣技で獣人を瞬殺する。
「ふーぅ。」
「大丈夫か?」
「うん。大丈夫。」
「さっき何か言いかけてたよな、何を言おうとしてたんだ?」
「何でもないわよ!!!!」
俺に怒鳴って、先に歩いていった。
それでも、ついさっきの様な重い空気は無くなっていて、
次々に来る獣人を四人で協力して、倒して行く。
もちろん奴らの実力はかなりのものだが、四人で戦えばどうってことない。
そして、更に基地を進んでいくと、
「この扉は、」
「ああ、間違いない、この先にボスがいるな。」
かなり大きい扉だ。
「レイン様、どうされますか?」
「もちろん入るぞ、準備はいいか。」
「ああ、もちろんだ。」
「はい、行けます。」
ギィィィ。。。
扉を恐る恐る開ける。
扉を開けると中は真っ暗だった。
だが、とてつもない、プレッシャーを感じる。。
すると、突然、部屋を青い炎が囲った!
「こ、こいつは、」
「これは、これは、」
「嘘だろ。」
「嘘でしょ?こんなの倒せるの?」
部屋の奥には他の獣人よりも、小さく、人に近い体格をしている、獣人がいた。
だが、その体格が嘘だと思えるくらいの迫力とプレッシャーを肌で感じてしまう。
俺達は見た目より、そっちの情報が頭に焼き付いた。
ギィィィ、
「さぁ!!勝負勝負!!!」
「やっと、ついた、のよ。。」
「あれが、ボスか。」
「へぇ。」
まず、色々突っ込ませろ。。
ソティはまぁわかるよ。
ウィンドとソイルさ、何でそんな冷静なの!?