二十一話 地獄へ。
目の前には先の見えない階段、この中に奴らはいる。
俺達は一歩ずつその中へ入って行く。
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階段を降りると共に俺は緊張が増していく。
まだ一本しかない階段だか、これを降りると数々の空間が待っている、ということは敵が待ち伏せている。
「ヒカル、大丈夫か?」
レインは俺が緊張しているのに気が付いたようだった。
「あ、ああ、大丈夫だ、」
「焦ることはない、いつもどうり、やる事をやればいいんだ。」
「そうだな、」
「と言っても、実の所私もかなり緊張しているんだよ。」
レインもやっぱり緊張するんだな。
俺はそう思った。
「だが、戦闘に入ればすぐに消えるさ」
それでもレインは落ち着いているように見える。
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「ナ、ナンダ、キサマラ!」
「おっと、静かにしてくれるかな?」
ウィンドは階段の下で守る獣人をそう言って切り裂く。
ブシャァ。。
辺りには血が舞う。
「さて、ここからは先に言っていたメンバーに分かれてもらうよ。」
と、ウィンドは何事も無かったかのようにそう言った。
「はぁ、がまんなのよ。」
「さて!俺様の出番だなぁ!!!」
「バーン、少し静かに、敵陣地なんだからさ。」
「ソティ、それでいいんだ」
「マルス様行きましょうか。」
「ああ、行こう。」
「由衣?行こうぜ?」
「。。。」
由衣は首を縦に降るだけで先に行ってしまう。
ここからは地獄だ。