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〜二人の転生者〜   作者: 小林 ゼロ
第2章 〜獣人との戦い〜
31/35

十九話 闘いの前。

・・・長いなぁ。。

かれこれ2日は喋っていないのだろう。

由衣はずっと寝てるか、ぼーっとしてしまっている。

レインは恐らくずっと精神集中をしていて喋れる感じではない。

よって、俺は完全に無言状態だ。。


孤独死しそうだ。。


・・・・・・・・・6時間経過。

由衣は寝ている。

レインも寝ている。

俺はちょくちょく寝て居たから、全く眠くない。

誰か俺と喋ってくださいお願いします。。

あ、マルスはどうだろ、駄目か、馬車を動かしている。

ずっと動かしているのか?よく考えたら馬車はずっと動いている。

マルスは寝ないのか?


・・・・・・・・更に6時間経過。。

やっぱり、馬車はずっと動いている、馬を休ませないのか?

それとも、俺が寝ている時に丁度よく止まってるのか?

でも、それでも、マルスは凄いな。

てか、そろそろどっちか喋ってくれません?

「なあ、由衣何かしゃべろうぜ?」

「・・・何かって何?」

「いやなんでもいいからさ。」

「私、寝るから、おやすみ。」


ずっと寝てばっかじゃん。。

太るぜ?

レインは本当にずっと何してるんだろ。。


・・・・・・・更に6、いや何時間だろうか。。

さっきご飯を食べたが、3人とも殺気だっていて、まだ喋れずにいた。

何で殺気だってたんだろ。

俺だって我慢してんだよ!!!

もういいや。


・・・・・・・・

「着きましたぞ。」

マルスは馬車の扉を開いた。


「やぁっったぁぁぁぁ!!!!!!!」

「着いたのね!!!!」

「やっとか、長かったものだな。」

俺は叫んで、由衣は希望に満ち溢れた顔だった。

レインはとても冷静を保っていた。


「やぁ、お疲れ様だったね」

「ウィンド、死にそうだったよ。」

「レインみたいに耐えられなかったんだね。」

少しがっかりした感じだった。

耐える?あの状態を?どういう事だ。


「全く、情けないかしら。」

「ああ、ソティか、情けないってどういう事だ?」

「そのままなのよ、少し喋らないくらいでうるさいのよ。」

2日喋らないのが少しとは言わないだろ。


「じゃあ聞くけどさ、お前は喋らずに来たのか?」

「当然かしら、兄様はずっと黙ってたからソティも喋らなかったのよ」


「何日間だ?」

「半日なのよ」

俺は2日でぇーすぅぅーーー半日でそんなこといわないでくださいぃーー

くだらねぇな。


「半日なんだな。」

「2日だろうが、半日だろうが、その時間をどうやって使うかが大事なのよ。」


なるほど、それでレインは精神集中をしていたのか、ウィンドがガッカリしてたのもそれが原因か。


「でも、」

「でも?」

ソティは少しためらって、


「少しは喋りたいのよ。」

あ、デレた。


「おいおいーそう言うのはちゃんとお兄様に言わないと駄目だぁぞぉーー?」

ソティの頭をなでなでして言ってやった。


「くぅーーーやめるかしら、、」

「聞こえませぇーん。」

俺はしつこくやった結果、


「サンダーボルト!なのよ!」

「ぐきゃぁぁぁぁあ!!!!!」

全身に電撃が走り、もはや、痛いと感じなかった。。


ぷしゅーー。

「がぁっは、」

「思い知ったかしら?」

跪く俺を小さい体で見下ろす悪魔が目の前にいた。


「お、お前ぇなぁ。。」

「ソティを怒らせるとこうなるのよ」


がん!!

「かぁ。。」

「ソティ?何でもヒカルに電撃を浴びせているのかな?」

ソイルがソティの頭を1発殴り、ソティは頭を抱えていた。


「に、兄様。。」

「ヒカルくん、妹が失礼した。」

「いえいえ、俺も少ししつこかったので問題無いですよ。」


「ソティ?」

「ごめんなさい、兄様。」

「ヒカルには?」

「・・・・」

少し口を膨らませて嫌そうだった。


「すまないね、ヒカルくん。」

「いえいえ、ソティが謝らないのはわかってますから。」


「ごめんなさい、なのよ。」

!?謝った?!


「お、おう、大丈夫だぜ。」

ソティが謝ったのは2回目、か。


「さて、バーンがまだだが、そろそろ来るだろう、もう少し待っていてくれたまえ。」

ウィンドは一瞬で俺ら全員をまとめた、流石の貫禄だな。


さて、数時間後には奴らとの決戦か、フラストレーションを溜めすぎた俺の力、見せてやる。


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