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〜二人の転生者〜   作者: 小林 ゼロ
第2章 〜獣人との戦い〜
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十七話 炎と闇。

・・・バーンか。


「あれ、今日はどうしたんだ?」

「特に来た意味はないんだが、今目的が出来た!!」

ビシッと俺に対して指を指す。


「お前と闘いたい!」

・・・お前のそのセリフ似合わないから。。


「いいぜ、やろうか。」


俺は庭の中央に行く。


「魔法は使ってもいいが、屋敷への損害は本気で斬りに行くからな。」

「最初から本気で来ないのか?」

お前は身の程を知らないのか。


「まぁ、手合わせはそんなものだろう。」

「そうか、じゃあ行くぜ!!」

「ああ、いつでもどうぞ。」


「シャドーバンプ。」

「フレイムヘイズ!!」


バーンは炎の斬撃を飛ばすが、俺は避けてバーンの間合いにはいると。


「バーンストリーム!!」

バーンの周りに炎の竜巻が起こる。

これは、手が出せないな。


「炎の強さはこんなもんじゃあねえぇーぞ!!!」


「フレイム・バースト・エッジ!!」

剣に炎を纏わせる。


「フレイムヘイズ!!」


…早い!!!

俺は思わず炎を剣で弾いた。


「かかったな。」


!!

炎は爆発し俺は後ろへ吹っ飛ぶ。


「これで終わりだぜぇ!!!」

バーンは俺の腹部へ剣を入れる。


・・・流石にここまでやるとは思わなかった。。

舐めてた結果がこれか。

俺は自分を強いと勝手に思っていたようだ。

が、負けはしない!!!


「シャドーミスト、シャドーブラインド!」


バーンの剣は軽くすり抜け、俺は一瞬でバーンの背後に回り、剣を突き立てる。


「さぁどうする?炎の攻撃でもするか?」

「いや、俺の負けだぜ。」

バーンは剣を収めて、俺を見る。


「本当に強くなったんだなぁ、お前には勝てる気がしねぇぜ。」

「いや、お前の魔法は俺のを凌ぐ強さがあると思う。」

これは本当だ、実際、俺はシャドーミストが無かったら負けていた。


「最高火力だったんだぜ、これが通用しないのは俺が弱いんだ。」


・・・


「そんな静かなのはバーンじゃねえよ、もっとうるさくしてろよ!」

「俺だってな、、」

とバーンは言葉を詰まらせるが、


「ああ、そうだなぁ!これじゃあ皆に笑われちまうぜ!!!」

うるさ、だけど、これがバーンだ。


「ああ、それでこそバーンだよ。」


「それで?バーンは帰るの?」

「ああ、ユイ、目的は終わったしな。」

「じゃあ次会うのは明日か?」


明日、第2使団へ攻撃を始める。



「じゃあな俺は帰るぜ!」

「ああ、じゃあな。」

「じゃあね!」


バーンは俺と戦ったあとすぐに帰った。


「・・・おや、バーン様がいらっしゃったのですかな?」

「ああ、マルスか、たった今バーンと手合わせをしたところだ。」


「それで、あれが戦いの後という訳ですかな?」


庭を見ると芝が焦げ、酷い有様だった。


「は、ぁ、す、すみませぇーーーん!!!」

「それは結果次第ですな。」


「もちろん勝ちましたよ!」

「なるほど、では今回は大目に見ます。」

は~よかった。


「が、次は罰をあたえますからね。」

罰って絶対にヤバイ。。


「輝?屋敷に戻ろ?疲れちゃった。」

「そうだな。戻るか、」


「今日のご飯は何ですか?」

「今日はビーフシチューになります。」


「やったぁ!!!」

由衣は嬉しそうにジャンプをしながら喜ぶ。


この世界で唯一、現世の物があった。

それが、ビーフシチューだったのだ。


「喜んでもらえてよかった。では、ダイニングでお待ちしております。」

そう言ってマルスは屋敷へ入っていった。


・・・・・・・・・・・・・・・


「本当にビーフシチュー好きだよな。」

「当たり前じゃん!あんな美味しいもの他に無いよ!!」

確かにマルスのビーフシチューは1日前から煮込んでお肉が本当に柔らかく、とてつもなく美味しい。


「まぁ確かに美味しいよな。」

「普通の美味しいじゃない、超絶美味しいだからね!!」

子供か?

でも、それが可愛いな。。


「はいはい、じゃあ、ダイニングに早く行こうぜ。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・


「やぁ、ヒカル、バーンと派手にやったようだね。」

レインか、あの件から少し話すのが難しくなった。


「ああ、バーンが特にな。」

「まぁ確かに、あの炎は強力だからな。」


「そのお話は食事の後にして頂けますかな?」

とビーフシチューを運んできた。


「いや、これ以上話すことは無いよ。」


「では、マルス様。」

「ああ、明日は第2使団に攻撃を始める、と言うことは帰ってきた時に、この場にいない者がいるかもしれない、帰ってこれれば、良いのだが、必ずしも帰れるとは言えない、だから、思う存分食べてくれ。」


確かに生きて帰って来れる事を願う、だが、何が起きるかわからない戦場、生きて帰ってこれたら幸運だ。

だから俺も食べよう。


「いただこう。」

「頂きます。」

「頂きます!」


美味しい、凄く。

俺は3杯おかわりをし、食事を終えた。


「美味しかったね。」

由衣は少し元気がないようだ。


「ああ、そうだな、」

「生きて帰ってこれるかな。」

「当たり前だ、絶対生き残るぞ。」


と言うより、俺は由衣を100%守る。

絶対にだ。守ってみせる。


「そうだよね。うん!」

「ああ、そうだぜ。」

俺も正直手が震えていた。

武者震いではない、怖いのだ。


突然死んだあれではない、今回は死を宣告されているようなものだ。


だが、回避できる。してみせる。

フラグかなー?

俺はフラグブレイカーだ!!

とくだらないことを考えながら部屋に戻る。


「じゃあ輝、おやすみ。」

「ああ、由衣おやすみ。」


「あと、輝?」

「なんだ?」


「・・・す……」

「・・・ん?よくききとれないんだが。」

「何でもない!おやすみ!」


何を言いたかったんだろう。

まあいいや、寝よう。


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