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〜二人の転生者〜   作者: 小林 ゼロ
第2章 〜獣人との戦い〜
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七話 強者と弱者

・・・・・・・・・・・・・・

叫んだが中からの反応はない。

罠か?とも思ったが、奴らがそんな事を考えているとは思えない。

奴らはバカだからだ。

「返事が無いね」

「入るか?」

「そうだね、入ろうか」

俺達は小声で会話をとり、

剣を抜き、いつでも殺りあえる状態で穴の中にはいる。

いつどこから来るかわからない状況で、俺はいつもより緊張していた。

何故なら、いつもの雑魚使団とは違い、5使団以上の獣人はエリートだと聞いているからだ。

かつて、第2使団を聖騎士5人で戦い、壊滅しきれてないといわれている。

これが俺が緊張する理由だ。

由衣も緊張をしていると思うがこの話を聞いてないのでおそらくいつもと変わらない心境だろう。

俺は額や手に汗をかいていた。。


中に入りすぐに下に続く階段があり、壁に松明に付いていてそれが明かりになっているようだ。

階段はとても長く、薄暗い、

外の発光石を使ってはいないようだ。


最深部まで下りると広い洞窟の間に出る。


広間は体育館程の大きさで

壁には所々に発光石が少し使われて、階段よりは明るく周りがよくみえる。

だが、そこに獣人の姿がない、


ここが最深部だよな?

間違いなく最深部だ。他の入口も無く、ここまで一本の階段しか無かった、

ここじゃないのか?と思う

でも、確かに獣臭や血の匂いもする。

少しここを探索し始める。


「ねね、もしかしてこの壁の奥あるんじゃない?」

と入って目の前にある壁を手でコンコンと由衣は叩く。

まさか、壁を挟んでそっちにいるとは考えられない。

しかも、壁を叩いてみるとかなり分厚い石の壁なのだ。とても斬ったりすることはできない。

「ここだとしても、どうやって入るんだ?」

思ったことをそのまま伝えた

「ほら!なんかボタンがあるとか!」

そんなものはどこを見てもない。完全に由衣の想像である。


完全にここでは無いなと思ったその時!

ガシャン。

由衣が寄っかかってる石が倒れた。

「びっくりした〜。」

由衣は尻もりを付きY字かい脚で倒れた、

うん。ちょっと嬉しかった。


だが、すぐにこの広間に反応が出た。

壁が開き始めたのだ。

まさか本当に開くとは思わなかった。

というか普通は思わないはずだ。

「ほら!私の言った通りじゃん!」

由衣は腕を組み、ドヤ顔で威張ってくる。

「はいはい、そうだね」

俺は少し無視気味で返答する。

てか、壁が開いたんだから少しは緊張感をもてよ。

おそらく、中には多くの獣人と、獣団長がいるだろう。


『おい!食事が来たぞ!』

と一体の獣人が叫ぶと、

一気に襲ってきた。。


「あんたらの食事になるわけないでしょ!」

同感だ。全員を斬り裂いてやる。


俺達も戦闘をはじめる。


雑魚獣人はやはり18使団の族長並の強さがあり、それが何体もいて、

流石に押されてしまう。

由衣もかなり余裕が無くなってきた。

魔法を使いたいが、今使うとまだこれだけの数がいるのに体力切れを起こしかねないからだ。

あと、少し削れれば使えるのだが、この数でほとんどが獣人の強者、俺達2人でも割に合わない数のつよさだ。

だが、言い訳を言ってられない、俺は聖騎士で負けは死を意味するからだ、


「くっ。シャイニングハート!」

由衣は耐えきれず、魔法を発動した。

明らかにスピードとパワーを上げ獣人を無双する。

やはり、由衣は強い。


もう、100体は斬っただろうか、まだ、かなりの数の獣人が俺達を狙っている。

しかも、まだ、団長も出てきていないのだ、強さも計り知れない。


「ふぅー。」

一息付いて

「シャドーバンプ」

魔法を展開する。。体の周りに闇のオーラを纏い、


ぼとぼとぼと、

奴らの首が一気に落ちていく、

俺は全速力で奴らを斬り裂いていく、俺は奴らが反応出来ないほど、速く、

自ら、速く、速くと考え走り、斬っていく。


「凄い、これが輝の本気??有り得ない速さ、」

私は魔法をとき、ただ見ていた。敵が近ずいても、輝が知らない内に斬り、

他の奴らも、気が付くと、首か飛んでたり、胸から血が吹き出していた。

そして、あっという間に、雑魚を全て斬り裂いた。


「ふぅ、ふぅ、」

俺は限界以上のスピードとパワーで敵を斬り、ほとんど力がほとんどから欠だった。

俺は後の事を全く考えていなかった。敵団長がいるのも知っていたはずなのに、、、


「よく、あいつらを倒せたなぁ」

奥から雑魚とは違う、完全に違うオーラを放つ獣人がでてきた。

今までの奴とは比にならない強さだろうと、目の前にして思う。


「輝!大丈夫!?」

由衣は焦った表情で俺の元に来る。

今は前の敵を見ろ、と言いたいが、声が出ない。

回復薬を飲んだが、全く回復した気にならないのだ。

「・・・・・・・・」

「大丈夫じゃないよね。さっきのあのスピード、人間じゃなかったもん。」

と褒めたのか、けなしたのか少しわかりにくいが、褒めたと受け取っておこう。


「私が先に行くから、動けそうになったら、すぐ来てね。」

由衣は久しく真剣な表情になった。

「シャイニング・フォース」

由衣の新しい魔法だ。

初めて見る。光のオーラが強くなり、威圧感が全く違う。

すげぇ、と俺はおもった、もちろん声には出なかったが。


「我が、ゴルゲール、獣王にこの人間を捧げよう」

低い声で敵はそう言う。


気が付くと由衣はすごいスピードとパワーとしなやかさでゴルゲールと戦いを始めていた。


ほぼ互角で、どちらも攻守が完璧と言っていい、

由衣もいつもの修練とは違い、動きにキレがある。

とても自由に綺麗に剣を振れている、太刀筋はレインのようだ。

あいつはレインに稽古を受けていたからな、やってるうちにコピーをしたんだろう。と俺は思う。


それより、俺の体がまだ動かない。

まだ由衣も戦えているが、あの数の敵を相手にして、更に負荷の掛かる魔法に、あの動きだ。

すぐに、力尽きてしまう。


「きゃあ!」

剣がぶつかり合うと何故か、由衣だけ吹っ飛んだ。

力も同じくらいで体格は全く違えど、体幹は由衣もかなりのものだ。


「お前達だけが魔術を使えるとおもうな。」

と意味深な発言をした。

「我々、上位五使団の団長は全員無属性の魔法が使えるのだ。」

無属性??

俺も使えるが、サブ系の魔法のはずだ。


まさか、、衝撃波?

確かに衝撃波なら由衣が吹っ飛んだのにも、納得がいく。

だが、俺の想像の話しだ。


「ぐっ、衝撃波ね、」

吹っ飛んだ由衣が立ち上がり、答えをいう。

「ほう、1度食らうだけで解るとは見事。」

「ええありがと、」

と言い、由衣は俺の方を見る。

俺は由衣を良く見ると、シャイニング・フォースが切れているのに気がついた、

というかシャイニングハートすら出来ていない。


まずい。

すると、タイミングよく、俺の体が動いた。

「シャドーバンプ!!!」

再び発動させ、ゴルゲールに突っ込む、

剣がぶつかり合い、衝撃波を食らう。

「がぁ!」

俺は吹っ飛び壁に激突する。

凄い威力の衝撃波だ、頭がくらくらする。


「こんなものか、所詮は人間だったな。」

ゴルゲールはこっちに歩み寄ってくる。


来るな。来るな。来るな。。

俺は一年前の感覚の感覚を思い出し、恐怖を味わう。

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