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〜二人の転生者〜   作者: 小林 ゼロ
第2章 〜獣人との戦い〜
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四話 協力戦。

※※※※※※※※※※※※※※※※※

「ヒカル、私も交ぜてはくれないかな?」

「私もよろしければ、交ぜて頂きたい。」

屋敷から、マルスとレインがでてきた。


「2人が来たということは、2対2ですか?」

「そうですね、それで行きましょう。」

由衣との2人で戦ういい機会だ。


「では、魔法禁止で、負けた方は今日の晩食抜きという事で。」

マルスはニッコリと笑いながらいう。

俺達はまじか。。と毎回思ってしまう。

多分、由衣の性格が荒れたのもこれが原因でもあるだろう。


由衣を見ると、これ以上に無いほどに嫌な顔をしている。

例えるなら、馬糞を素手で掴むのを拒むくらい嫌な顔だ。

俺も正直、2対2は苦手だし、上手く攻撃が入るのも極わずかだ。

なんで、こんなに2人で戦っているのに、幼馴染のはずなのに、息が合わないのだろうか。

不思議でしょうがない。


「由衣、嫌がってちゃ勝てるもんもかてねぇーぞ」

「わかってる。今日は輝に合わせるね。」

初めて由衣が俺に合わせると言ったのだ。

絶対合わせないって言ってたのにな。

以外にこいつツンデレ??

俺は思わず小さく笑ってしまった。


「何笑ってるの?」

「いや、嬉しくてな。お前が合わせるとか言ったこと無いからさ。」

「今日だけだからね!」

はいはい、ツンデレ乙。俺は心の中でそう思った。


「さて、レイン様行きましょうか。」

「ああ、マルス、私にあわせるんだぞ?」

「はい、いつものように。」

この2人もかなり息があった剣術でくる。

この2人に対抗するには、、


「由衣、まずあの2人を引きはがすぞ。」

「まって!私どっちにも勝てない!」

「いや、お前はレインになら勝てる可能性はあるだろ?」

由衣は『1回だけ』レインに勝ったことがある。

レインは由衣に託す。


「俺もマルスに勝ってやるぜ。」

そう意気込むが。正直、剣術だけで、マルスには勝てない。闇魔法を使えば勝てる可能性はあるが。生身では勝てない。

「頑張ってね。」


それと同時に戦闘がはじまった。

「さぁ、さて、行きますぞ!」

マルスが突っ込んで来た。


いつもと同じテンポの剣戦。開始からマルスはかなりのスピードだ。

「くっ。」

俺はいつも以上に押されてしまう。由衣、ウィンド、そしてマルスだ。この三連戦はきつい。


バキィィン!

剣がぶつかり合い激しい金属音がなり、辺りの草が風圧で舞う。


「そういえば、ヒカル様、2対2で我々を引き剥がせばどうにかなると思いでしょうが、生憎ですが、レイン様がユイ様に負けた時、お腹を壊しておりました。」

とマルスはとんでもない事をいう。

え。何、じゃあ由衣は腹壊してるレインに勝ってあんなにイキってたの?

とんでもねぇな。。

それでも俺は由衣に賭けた。負けてもらっては今日のご飯が無くなってしまう。

勝てよ!結衣! 心の中で思うと。


「きゃ!!」

剣を弾かれ、由衣が地につく。勿論剣を突きつけられているので、由衣の負けだ。

おい、思ったそばで負けんなよ。。


「どうやら、ユイ様は負けたようですな。」

「俺が残ってる!俺だけでお前らに勝ってやるぜ!」

と言っても、勝てる要素がない。。


すぐに間をとり、由衣の剣を抜く。

「ほう、二刀流ですか。」

俺も二刀流なんかやった事がないが。どちらの手でも剣を振れるので出来るだろうという考えだが。

そんな事で出来たら。二刀流の剣士に申し訳ないなって思う。


剣の数では互角。だが。

「これで、終わりですな。」

「ああ、無駄な足掻きだったな。」

とレインとマルスは俺の首にクロスさせて剣を止める。


結果は惨敗だ。何故か由衣の剣はいきなり重くなり、使い物にならず、俺の剣だけになって、そのまま、あとの流れは、さっきの由衣と同様だ。


「くっそぉー、晩食抜きかー、」

「ええ、そうですが。レイン様?」

「その話なんだが、君達には、獣人第5使団の拠点で掃討作戦に当たってもらいたい。」

急な話だ。


またかよ。切実にそうおもう。他にも騎士いるだろうが!とか、他の聖騎士どうした!とか色々文句を垂れたい。。

今回は文句言ってやる!と思ったその時。


「わかりました!私達2人で行けばいいんですね!」

………は!?こいつ!裏ではあんなに「やだわー」とか言ってるのにここではこんなにいい子になるんじゃねぇ!!!!!!

と思うが、心の中で収めておこう。言ったら何が起きることか。。


「はぃ、わかりましたぁ。」

俺も了解した。。


「では、支度をしたほうがいいですね!」

由衣はそう言って、屋敷に戻った。

何か引っかかったが、後にして、俺も屋敷にもどった。


・・・・・・・・・・・・・

部屋に戻ると、由衣はいない。

あいつ風呂に行きやがったな。

多分だが、ご飯が食べれないので早く風呂に行き、戻って寝るつもりなのだろう。

なんて奴だ。と思い、

明日の支度をする。


「あ〜、いい湯だった。」

由衣が『風呂から』戻ってきた。

「お前何風呂に行ってんの?」

「怒るなって輝も行けばいいじゃん!」

そういう問題じゃないから!!

「お前が啖呵切って、あんな事を言うから、今度は第5使団に行くことになったじゃねぇーか!」


「それで?」

は??それで?こいつ完全に自分は悪くありません〜みたいな感じになってやがるよ。さっきツンデレで少し可愛いなって思った俺の感情をかえせ!!!と心の底からおもう。


「早く終わらせて帰ればいいでしょ?」

「そうだが。」

由衣の発言は正しい、そうだな。俺達は騎士、倒すべきものは誰が倒すってわけじゃないよな。

「悪かった由衣、俺の考えが良くなかったな。」

「うんうん!わかればいい」

え、なんでこいつに謝ってんだ?

こいつなんでこんなに偉そうなの??????

意味がわからなくなり、俺は風呂にはいって、

その後戻ると由衣も寝ていたので、

由衣に少し怒りつつも、ベットにはいる。

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