9話 剣闘とその先へ
・・・ウィンドについて行き、でかい扉の前に立つ。
「さぁいこうか。」
ウィンドは勢いよく扉を開いた。
開けた瞬間中にいた多くの騎士が剣を交差させて道をつくった。
俺達はそこを通って女王の所までいく。
そこを歩くのに圧迫感で足が震えてしまっていた。
「もっと、堂々とするかしら。」
小声でソティは俺にいう。
俺は年下に助言されてしまったのだ。
俺は堂々と歩いたが、足の震えは止まらなかった。
横1列で立つと騎士たちは剣を一斉に収めた。
「これより、任命式を挙行する!!」
と女王は大きな声で言うと、女王の配下の者達が俺達の前に立った。
「7人の騎士に、聖騎士の勲章を!」
女王の配下の者達が右肩の当たりに立派なバッジを付けた。
「それは、聖騎士しか付けない勲章だ、よって今から我バロン・エクセリアはこの7人を聖騎士として認める!」
と女王が言うと
(おぉぉぉぉおぉー!!!!)
と騎士たちが叫んだ!
俺はその瞬間鳥肌が立ち、心臓が炸裂するくらい心拍数が上がった。
「聖騎士諸君!聖剣を捧げよ!」
と言うと
ウィンドから順に剣を抜き、剣先を天に捧げ始めた。
俺は何も聞かされていなかったが、周りに合わせて剣を捧げた。
「剣を収めよ!」
と女王がいい、俺達は剣をおさめる。
「君達の活躍を心より期待する。これで任命式を終了とする。」
その瞬間、騎士たちは剣を抜き、また道を作る。
たったの15分程度だったが、俺にはもっと長い時間あそこにいた気がした。
騎士の剣の道を通って外にでる。
外に出ると夕方だった。
「さて、今日はもう解散だ、各自、家に帰って休むといい。」
「ああ、そうさせて貰うぜ。」
「ソティも疲れたのよ。」
「では、解散だ。また会おう。」
とウィンドも王城にはいっていった。
「じゃあな!!!」
バーンが叫ぶ
「うるさいのよ!ふん!また会うと思うと気が重くなるのよ!」
「ヒカルとユイちゃんもまたね。」
ソティが可愛くみえた。。
「また、会いましょう。」
ソイルそう言い、ソティと帰った。
「さて、私達も帰るとしよう。」
俺達は馬車の方へ行く。
・・・・
「レイン様、ヒカル様、ユイ様、お疲れ様でした。馬車のご用意は出来ております。」
マルスは馬車を準備して待っていた。
俺達はその馬車に乗る。
「任命式以外に短かったな。」
「そうだよね、もっと長いかとおもった。」
「女王様は長いのが嫌いな方だから早く終わったのだろう。」
3人とも、疲れた声で話して、馬車で寝てしまった。
そして、1時間くらいで屋敷ついた。
「着きましたよ」
とマルスが馬車の扉を開ける。
「どうやら、ねていたようだな。」
目を擦りながらレインは屋敷にいく。
「私、お風呂はいりたい。」
と言ってお風呂に行ってしまった。
マルスもご飯の支度で、厨房にいってしまった。
「どうするかな、」
考えた結果、外で剣を振り始めた。
・・・・・・・・
「そんな、意味もなく剣を振っても意味がありませんよ、」
マルスが屋敷からでてきた
「ご飯の支度ができたんですか?」
「はい、出来ました。てすが、この私と戦ってからご飯としましょう。」
とマルスは自分の剣を抜く。
俺はシャドーミストを展開し、マルスに攻撃をし始めた。
マルスは俺の攻撃を避けながらこう言った。
「昨日よりも、自由な動きをしているようだ、」
マルスは後ろに後退する。
「ですが、こんなものですか。」
マルスは少し離れた所から一瞬で詰め、剣を振る。
そこから少しして、
「それを、解除しなさい。」
俺は腹を数百回も切られたが全てすり抜けた、
「わかりました、なんていいませんよ!」
といい剣を振る!
だが、マルスは俺の剣を避けて、次の瞬間、俺の剣を弾き飛ばした。
剣は地面に刺さり、俺の首に剣を突きたててこう言う。
「このままでは、貴方は7聖の誰にも勝てなくなりますよ。」
と深刻そうに言う。
「何故ですか?この能力があれば、いずれは勝てると思いますが。」
俺は反論する。
「その考えが駄目なのです、貴方の能力は自身を極限まで、守る力、それは確かに凄く強い、ですがそれを使う者が弱くては意味が無いのです。」
マルスはきっぱりと言う。
「貴方はこの力を過信し、修練を怠り、皆が剣術が強くなるのに、貴方だけ、遅れ、戦いの際、今のように剣を弾かれ、能力が尽きたら切られる。」
マルスは俺の先を見つめていた。
「貴方は自ら怠惰の道を歩こうとしている。」
「この能力は!常に飾りだと思いなさい!そして!自分の剣術が王国最強となるまで!鍛練をおこたるな!」
と俺を叱った。 マルスはとても熱く、とても正しく。
「わかりました。俺、もっと強くなります。
いずれは貴方を超えます!」
「それで良い。その目であれば大丈夫でしょう。。。」
「え?なんて言いました?」
俺は、聞き取れなかった。
「いえ、なんでもありません、食事にいたしましょう。」
マルスは剣を収め、屋敷に入っていった。
・・・・・・・・・・・・・・・・
「今日もご飯おいしかったね!」
「……………」
「ねぇ!輝!聞いてる?」
「ああ、ごめん。なんて言ったの?」
「もう!今日もご飯おいしかったね!って言ったの!」
「ああ、そうだね、」
「どうかしたの?」
「・・・由衣、俺、もっと強くなるよ。」
俺は誓った、更に強くなると…
・・・・・
「マルス?ヒカルになにかいったのか?」
「はい、マルス様、ですが、私は強くなれ、と言っただけです。」
・・・・・・・・・
「急にどうしたの??」
由衣は驚きながら言う。
「いや、そう思っただけだよ。」
といい、ベットにはいる。
「そうだね、私も強くなるよ。」
「2人で強くなるぞ。」
俺達はつよくなる。絶対に。
そして、思った。
ここから、俺は、俺達は騎士として沢山の人々を守る……
その自覚が足りなかった。
「由衣、おやすみ。」
「うん!おやすみ!」
第1章はこれでおしまいです。
まだ内容が薄いかも知れませんが、ここからもっと濃く書けるよう、頑張っていきますので何とぞよろしくお願い致します!
2章は輝と由衣の1年後となります!
かなり飛びますが、2人はこの1年間、修行をすると言う流れとなります。
それを踏まえて次を書こうと思うので
よろしくおねがいします!
では次の章でまた!