表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/14

2話 その名は 小野隆

ある日、世界は驚愕した。

ダンジョンが出現してから、早五年。なぜ存在するのか、誰が作り出したのか、あるいは上位存在は本当にいるのか――そんな議論は絶えなかった。

だがその日、それらすべてに答えを示す“事件”が起きた。

自らを「世界の創造主」と名乗る存在が、突如として世界中に現れたのだ。

それは各国の主要都市、その上空に同時に出現した。

姿は、巨大なローブをまとった“影”。中を覗こうとしても、何も見えない。ただ、そこに“ある”としか言えない存在だった。

ゆえに人々は、それを“影”と呼んだ。

その存在は、まず力を示した。

朝を夜に、夜を朝に変える。惑星の配置を変える。重力の影響を無視しながら、それでも世界を破綻させない。

本来なら0.1でも狂えば成り立たないはずの宇宙の構造を、いとも容易く書き換えた。

さらに、世界各地に金の雨を降らせ、地球上の水を一時的に消し去る。

それでもなお、世界は崩壊しなかった。

その圧倒的な力を前に、人々は理解した。

――これは本物だ。

――この存在こそが、この世界を作ったのだと。

そして、“影”は告げる。

「小野隆。この者に、世界のすべてを与えた」

それだけ言い残し、“影”は消えた。

直後、世界は混乱に陥る。

小野隆とは誰だ。

各国は即座に動き出した。著名人から一般人まで、同姓同名の人物を徹底的に洗い出す。

そして最後に残ったのは――一人。

日本、東京在住。独身。一人暮らし。年齢27歳。

何の変哲もない、ただの男。

だが今や、その男が“世界のすべて”を持つ存在であることを、疑う者はいなかった。

各国は、彼への接触を開始する。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ