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あの時見た◯◯の名を私達は知っている

放課後のセントラル・コンサートホール。


ワシントン条約によって厳重に取引が制限されている、絶滅危惧種の最高級アフリカン・エボニー(黒檀)が、数億円のスタインウェイ・フルコンサートピアノと同じ深みのある光沢を湛えて壁面を覆い尽くしている。


スイスの峻険な山岳地帯から直接空輸されたかのような、澄み切った高濃度マイナスイオンが完全静音設計の空調システムから静かに供給されるこの神聖なる音楽の殿堂は、今、かつてないほどの「重苦しい絶望」と「圧倒的なトラウマ」の濃霧に支配されていた。


ふだんならば、コンクール全国制覇の野望に燃える部員たちの熱気で満ちているはずの空間だ。


しかし今、ステージの部員たちの顔色は一様に死人のように蒼白であり、誰一人として自らの楽器ケースに手をかけようとする者はいない…。


あまりの静寂に、空調の微かな風の音すらもが、彼らの鼓膜をじりじりと削る耳障りなノイズのように響いていた…。


ホールの空気は完全に物理的な質量を伴い、底なしの沼のように部員たちの身体を座席へと縫い止めていた。


私は、サード・トランペットの席で、相棒である愛器『パトラッシュ』が収まったケースを親の仇のように強く抱きしめ、両手で顔を覆いながら膝をガクガクと震わせていた。



(……終わった。私の輝かしいはずの青春も、いや、私立ひのきヶ丘中学校が築き上げてきた誇り高き歴史のすべてが、今日という一日で、完全に、そして物理的・精神的に崩壊した……)



私の網膜の裏側には、昼休みにあの悪魔の連絡通路で目撃してしまった



“「あの世の光景」が、4K解像度のHDRハイダイナミックレンジ



の生々しさで焼き付いて離れない。


どれほど強く目を閉じても、鮮烈な残像となって私の脳髄を内側からジリジリと焼き焦がしてくるのだ。


そんな、全人類の終焉を前にしたような私の隣の席で、プラチナブロンドの神々しい髪を優雅に揺らす



銀河の厄災――オルガ・リピンスキー



は、何事もなかったかのように細く長い脚を組み、神秘的なオッドアイを退屈そうに瞬かせていた。



「……センセー。何をそんなに小刻みに震えているのデスカ? 地球の急激な気温変動による、ホメオスタシスの深刻な乱れデスカ? それとも何かの求愛ダンスの一種デスカ?」


「……アンタのせいだろーがッ!!」






満里奈のツッコミイメージ

挿絵(By みてみん)






私は周囲の部員たちに気取られないよう、しかし限界の殺意と呪詛を込めた超低音のウィスパーボイスと怨霊顔で、オルガの襟首をジャージ越しにガシッと掴んだ。



「アンタ、自分がどれだけ取り返しのつかない大罪を犯したか分かってるの!? 『歩く国宝』『生きるミロのヴィーナス』とまで称えられていた我が吹奏楽部の部長、あの完璧なる御曹司である柊先輩を……ただの『全裸で校内を疾走する超弩級の変態』にジョブチェンジさせたのよ!!」


「フム、極めて心外デスネ」



オルガは私の血走った手を、まるでおもちゃを退けるように優しく、しかし絶対的な物理力で引き剥がすと、不満げに形の良い唇を尖らせた。



「ワタシは、彼の『家柄や義務という一切のしがらみを脱ぎ捨て、真実の自由意志の元で高次元の恋愛形態に移行したい』という殊勝な願いを、高次元精神干渉サイコ・インフラクションを用いて物理的にアシストしただけデス。結果として、彼は衣類という地球文明の拙いテキスタイルをすべてパージし、極めて流体力学的に優れた純粋完全体へと昇華シマシタ。衣服による摩擦抵抗が消失し、空気抵抗係数(Cd値)が劇減したことにより、彼の校内トップスピードは通常の18%増しを記録してイマシタヨ? 科学の勝利デス。ギネス級の快挙デス」


「そんな数値の勝利、一ミリも求めてないわよ!!」



私は頭を抱え、昼休みにこの学園を襲ったあの世の地獄絵図を脳内で反芻し、あまりの恐怖に小さく悲鳴を上げた。



「……連絡通路で文字通り『人間の尊厳を守る装甲』をすべて投げ捨てたと思ったら、そのまま『Don't Worry, Be Happy』の陽気な口笛を鳴り響かせながら、信じられない猛ダッシュで学食に突入していったのよ!? ちょうどカレーうどんを優雅に啜っていた男子生徒が、正面から突っ込んできた柊先輩の『神の造形とそびえ立つバベルの塔』を肉眼で捉えた瞬間、鼻から大量の麺を吹き出して白目を剥いて気絶したんだからね!? 購買のおばちゃんたちは言葉を失って石像みたいに固まっちゃうし、一部の狂信的な女子生徒たちは『キャアアアッ! 光様が野生に還られたわ!』って謎の感動の涙を流しながらスマホで4K動画を回し始めるし……何より、一番の被害者は美術部部長よ! ちょうどキャンバスに向かってデッサンしてた彼女の目の前で、柊先輩の、あの、黄金比率で構成されたアスタリスク『✱』をドアップで見せつけられたのよ!? 彼女、まだ本編にまともに登場していない段階なのに、筆を握ったまま泡吹いて倒れて、今も保健室で『黒い星が見える……』ってうわ言を繰り返してるんだからね!?」


「クスクス。フム、しかし彼の肉体美はミケランジェロのダビデ像をも遥かに凌駕してイマシタからネ。芸術を志す者が、宇宙の至高の造形をアーカイブ化しようと試み、あるいはその圧倒的な美の波動に精神を圧迫されるのは、極めて論理的な宇宙の因果デス」


「論理的じゃないわよ! 完全に刑法第百七十四条の公然わいせつ罪よ!」



私は胃液が逆流しそうになるのを必死に堪え、冷や汗で濡れた手でさらに言葉を続けた。



「……学食のパニックを駆け抜けた後、先輩はそのまま中庭にいた一年生の澪奈ちゃんを見つけて、満面の笑みで抱きつこうと両手を広げて突進したのよ!? でも、澪奈ちゃんときたら、信じられない神速のフットワークでそれを華麗にステップでよけて、冷徹な目で『悪いな。私は全裸の男と抱き合う趣味はないんでね、次期当主殿』って、凍りつくようなセリフを言い放ったの。そしたら先輩、フラれたショックからか、そのまま中庭の噴水に向かって、イルカみたいな見事なフォームでダイブしたのよ!?」


「ほう、流線型の軌道デスネ。美しいデス」


「美しくないわよ! しかも先輩、びしょ濡れのまま、学園創設者の柊理事長の巨大なブロンズ銅像の上に猿みたいに登って、燦然と輝く太陽に向かって両手を広げて……『僕は自由だあああああっ! 解放だああああっ!』って叫び散らしたんだから……! 最終的に、連絡を受けて血相を変えて駆けつけた、生活指導の屈強な体育教師三人がかりで、巨大な工事用のブルーシートで簀巻きにされて拉致されるまで、先輩は一寸の曇りもない完璧な聖母の笑顔で口笛を吹き続けてたのよ……。あの光景が、私の脳内から消えてくれないのよぉ……!!」


「クスクス。説明ゴクローさまデス。完璧な『フロー状態』の維持デスネ。ワタシの施した精神干渉アルゴリズムは、彼の脳内ドーパミンの分泌量を安全基準の限界値まで突破させてイマシタから。彼は間違いなく、あの瞬間、全宇宙で最も幸福なオス個体デス。誇るべきデスヨ」


「地獄に落ちろ宇宙人!!」



私がオルガの細い首を本気で絞めようかと指先に力を込めた、まさにその時だった。






ギィィィィ……ッ。






ホール最後方にある、防音性能を極めた重厚なマホガニーの扉が、ゆっくりと不穏な音を立てて開かれた。


その瞬間、ホール内の温度が物理的に数度下がったのではないかと錯覚するほどの、刺すような冷気が室内に流れ込んできた…。


入ってきたのは、初老ながらも一本の鋼鉄の槍のように背筋が真っ直ぐに伸び、圧倒的な筋肉と威圧感と支配者のオーラを放つスーツ姿の男性だった。


世界二大財閥の一つ、柊グループの頂点に君臨する会長にして、この私立ひのきヶ丘中学校の絶対的権力者――理事長、柊暁ひいらぎ あかつきその人である。


その後ろには、衣服の下に武器を隠し持っていることが一目でわかる、黒塗りの高級スーツを纏った巨体のSPたちが数名、まるで音のない影のように付き従っていた。



「……り、理事長……」



ウチのパート、三年生の音戸先輩が小さく息を呑む声が聞こえた。


理事長はゆっくりとした、しかし大地を揺るがす地響きのような重い足取りで、ステージの中央、燦然と輝く指揮台の前まで歩みを進めた。


その、幾多の修羅場をくぐり抜けてきた鋭い鷹のような眼光が、舞台にいる部員全員をゆっくりと、値踏みするように舐めるように見渡す。誰もが、巨大な捕食者に睨まれた哀れな蛙のように、呼吸の仕方さえ忘れて硬直した。


そして……



「……この度は」



理事長の低く、ホール全体の床を微振動させるような、腹の底に響く声が静寂に落ちた。



「我が孫、光が……皆様に多大なるご迷惑、ならびに……極めて見苦しいものをお見せしたこと、祖父として、そしてこの学園の理事長として、深く、深くお詫び申し上げる」



バサッ。



総資産一京円とも噂される、世界の経済を裏から牛耳る巨大財閥のトップが、たかが地方の私立中学生の集団に向かって、腰を正確に90度に曲げて深々と頭を下げたのだ。



「えっ……!」


「り、理事長……! どうか顔を上げてください!」



あまりの異常事態に、三年生の先輩たちが慌てて声を上げるが、理事長の頭は数十秒間、まるで時間が凍りついたかのように微動だにせず下げられたままだった。


その異様な光景に、私の背筋を氷水のような冷たい汗が止めどなく流れていた……。


圧倒的な権力者が、あえて自らの地位を捨てて頭を下げるという行為は、時としていかなる物理的な脅迫よりも恐ろしい



“絶対的な圧力”



となって相手を圧殺する。


やがて、ゆっくりと顔を上げた理事長は、老練な能面のように一切の感情を排した無表情で、静かに言葉を紡ぎ出した。



「……光は、幼い頃より柊家の正統なる次期当主として帝王学を叩き込まれ、そのあまりにも巨大な重圧と孤独に耐えながら闘ってきた。……最近はコンクールに向けた過酷な練習(椅子に座っていただけ)、その他様々なプレッシャーが心身に重なり、極度の『過労』と、それに伴う『一時的なせん妄状態』に陥ってしまったようじゃ。……現在、光は柊家系列の最先端医療を誇る特別隔離施設へと秘密裏に搬送され、当分の間、休学して療養に専念することとなった」



過労。そして、せん妄状態。


これ以上ないほどに見事な、そして誰も抗うことのできない「公式発表カバー・ストーリー」の提示だった。


理事長は、その鷹の目をさらに針のように鋭く細め、声音に明確な「死の重さ」を乗せた。



「……よいな、諸君。光は『過労で倒れた』のじゃ。……それ以外の事実など、このひのきヶ丘には最初から存在しない。無論、今日の昼休みに中庭や学食で起きたとされる不可解な怪現象についても、集団的な熱中症による幻覚、あるいは日射病による一時的な錯覚であると、我が理事長権限の元で断定する」



ゴクリ、と、誰かが恐怖のあまり生唾を飲み込む音が、静まり返ったホールに響き渡った…。



「この件に関しては、現在、全教職員による緊急機密会議が開かれており、諸君の顧問もそちらに出席しておる。……吹奏楽部の諸君、ならびに全校生徒には、この件に関する一切の口外、SNSへの画像やテキストの投稿、さらには友人間のメッセージアプリでの仄めかしすらも、一文字たりとも固く禁ずる」



それは、温厚な仮面の裏に隠された「絶対命令」であった。



「万が一、不確かな『幻覚』の噂が外部へ一漏れでもした場合……我が柊グループが誇る危機管理部門リスクマネジメントならびにサイバーセキュリティチームが、情報の発信源を即座に特定し、その者の保護者の勤め先、取引先、ならびに親族一同の社会的信用を含めた『適切な対処』を行う用意がある。……皆、自分の家族の未来がかかっておる。賢明な判断をしてくれると信じているよ。フォフォフォ……」



極めて紳士的な、しかし一族郎党の完全なる社会的抹殺を告げる冷酷な予告。


日本中から集まった富裕層や名家の子弟たちである部員たちにとって、柊グループに睨まれることがいかに一族の破滅と路頭に迷うことを意味するかは、本能レベルで理解できた。



「……はいっ!!」



部員たちは、震える声を一つに揃え、一斉に了承の返事をするしかなかった。彼らに拒否権など、初めから存在しないのだ。


理事長は、能面の表情を微かに緩め、



「儂は良い生徒達を持った。光も幸せだろう。協力に感謝する」



とだけ短く告げると、再び黒服の死神たちを引き連れて、静かに、ホールから立ち去っていった…。


重厚な扉がガチャンと閉まった後も、ホールには数分間、誰一人として指一本動かすことすらできない、死の沈黙が支配し続けた……。



「……恐ろしい個体オスデスネ」



オルガが、微かに感心したように、パチパチと音の出ない拍手をしながら呟いた。



「アノ絶対的な情報統制力と、資本主義という高度なルール下での暴力的なまでの無形の圧力。……地球人類の『権力』という概念の最高到達点を見マシタ。センセー、あれが地球の『王』デスカ?」


「お願いだからもう一言も喋らないで!! これ以上私にストレスを与えたら、マジで口からトランペットのベルが飛び出て『あ゛〜〜〜〜〜〜ッ!!』て鳴るわよ!!」



私が涙目でオルガの口を両手で塞ごうとした、まさにその時だった。






カツン……、カツン……。






静まり返ったホールに、冷たく、そしてどこか悲壮感と冷徹さを漂わせた靴音が響いた…。


ステージの袖から、無人の指揮台へとゆっくりと歩みを進めてきたのは、副部長の古井座一見先輩だった。


いつものように、一ミリの狂いもなく完璧に結ばれた高潔なポニーテール。


しかし、その透き通るような美しい白い肌は、今日に限って限界まで引き絞られた紙のように青ざめ、彼女のトレードマークである優雅で高慢なアルカイック・スマイルは、完全に地上から消滅していた。


美しいサファイアのような青い瞳には、隠しきれない「深い虚無」と「底なしの嫌悪感」が、暗い泥濘どろぬまのように渦を巻いているのが見て取れる。



(……一見先輩も、完全に喰らってる……致命傷レベルで精神的ブラストダメージを受けてるわ……!)



私は一目で察した。


普段は冷徹なまでの合理主義者であり、音楽の絶対的な極致と美を追求する一見先輩。彼女のその高潔すぎる美意識にとって、あの「歩く国宝」とまで称えられた男が、一瞬にして「疾走する原始の野生」へと成り下がった地獄の瞬間を特等席で目撃してしまったことは、彼女の精神世界に小惑星が直撃したに等しいのだ。


一見先輩は指揮台の前に立つと、木製の縁を両手で白くなるほど強く握りしめ、自身の身体の震えを力づくで抑え込むように深く、深く息を吸い込んだ。



「……部員の、皆様」



絞り出すような、しかし副部長としての気品をかろうじて保った、冷たい声が響く。



「今回の件、非常に残念でありますわ。我が吹奏楽部部長とあろう者が、あのような……あのような、言語道断、破廉恥極まりない野蛮な行為に及んだことは、我が部の輝かしい歴史における最大の汚点であり、音楽を志す者として決して許されるべきことではありませんの」



一見先輩の言葉の端々に、ギリギリと奥歯を噛み締めるような、怒りと絶望のメロディが滲んでいた。


彼女は一度言葉を切り、美しい顔をさらに幽霊のように青ざめさせながら、どこか遠くの虚空を見るような、完全に焦点の合っていない虚ろな目で宙を見つめた。


そして、彼女は、副部長としての最後の理性を振り絞り、限界状態にある部員たちへの



“最大限の、そして極めて具体的な配慮”



を口にした。



「……部員の皆さん。……これからの練習中、あるいは日常生活において、“長い棒状のもの”や、“球状の二つの物体”を並べて見て気分が悪くなったり……、あるいは“アスタリスク『✱』の記号”を視覚的・精神的に想像して、激しい吐き気を催したりした場合は、どうか遠慮なく、恥じることなく申し出てくださいね。……本日に限りましては、保健室から保健委員の生徒が、十分な量のエチケット袋と薬を持参して、校内全てに即座に急行する特別態勢になっておりますので……」


「…………っ!? ゲホッ……!」



その言葉が放たれた瞬間、ホールのあちこちから、女子部員たちの「ヒッ」という短い悲鳴や、過呼吸に近い息遣い、そして口元を両手で必死に押さえて座席にうずくまる音が連鎖的に響き渡った。



(あああ大惨事のおかわりが来たあ案!! 一見先輩!! それを言っちゃダメ!! その具体的なワードを並べ立てたら、忘れようとしてた部員たちの脳内に、あの時の映像が鮮明にフラッシュバックしちゃうじゃないですかあああああっ!!)



私は脳内で絶叫しながら、パトラッシュのケースに顔をうずめて悶絶した。


ダメだ。一見先輩のそのあまりにも丁寧で具体的な禁止ワードのせいで、私の脳裏にも再び、中庭の太陽の光を浴びて神々しく、そして暴力的に揺れ動いていた、あの、柊光先輩が誇る決戦型アルティメット・ギガ・メインシャフトの残像が、圧倒的な情報量で蘇ってしまった……!!



「うぅっ……気持ち悪い……あの残像が消えない……」


「光様の……光様のバカァッ! 少女漫画の幻想を返しなさいよぅ……!」



純潔な女子部員たちが次々とトラウマの重圧に押し潰され、男子部員たちも気まずそうに、自らの股間に視線を落として『負けた…』と目を泳がせている中。


オルガだけが、一人満足そうに胸の前で腕を組み、ステージ上の一見先輩に向かって優雅に深く頷いていた。



「クスクス。地球人類の、歩く生殖器官に対するこの過剰なまでのタブー視と集団ヒステリー……。やはり高度生命体であるワタシには理解不能デスガ、彼がこの学園の歴史において永久不滅の『伝説レジェンド』になったことだけは間違いありマセンネ。彼に真の自由を与えたワタシの卓越したプロデュース能力に、地球人はもっと感謝してほしいモノです♪」


「お願いだから、一生その事実は墓場まで、いや銀河の果てのブラックホールまで持っていってえええええっ……!!」



ひのきヶ丘中学校吹奏楽部。



全国制覇という黄金の頂を目指す私たちの道のりは、コンクールという音楽の戦いに挑む前に、まず



“全校規模で蔓延した巨大な全裸トラウマの克服”



という、あまりにも重く、そして理不尽極まりない精神の試練からスタートすることになったのである……。

























































































挿絵(By みてみん)



挿絵(By みてみん)


作者「満里奈さんの画像は公開しませんが、それに匹敵する一見さんのドレスを公開いたします。個人的に一番のお気に入りです。大人の雰囲気がありますし」(^_^)



彩光奏絶海演舞さいこうそうぜっかいえんぶ


夕日の光とドレスの色彩が溶け合う、海辺での唯一無二の演奏を指す名称です。極限の美しさを伴うステージパフォーマンスそのものを「演舞」と定義しました。




隣の席の銀河の厄災

https://photos.app.goo.gl/XuaGWeVJayvq2S9n9


作者「………」(^_^;)

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