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chatGPTさんに書いてもらう小説  作者: テスト
いろいろなパターンの実験
56/561

ぼく、赤ピクミンに転生しちゃった

(私)

ゲーム内に転生するってありますよね。

ピクミンの世界の赤ピクミンに転生したらどうしましょうかね。


(chatGPT)

ピクミンの世界に転生し、赤ピクミンとして生きることになった場合、以下のことを考慮して生き残るための戦略を立てると良いでしょう。


1.リーダーに従う:ピクミンの世界には、オリマーやアルフといった宇宙飛行士がリーダーとして活動します。彼らの指示に従い、危険な状況から遠ざかるように努力します。


2.火を恐れず利用する:赤ピクミンは火に対して耐性を持っています。この特性を利用して、他のピクミンたちを火の危険から守る役割を果たせます。


3.敵との戦い:ピクミンの世界には多くの敵がいます。しかし、数に優れていれば敵を倒すことができます。他のピクミンたちと協力して、敵から身を守ることが重要です。


4.増殖:ピクミンはペレットや敵の死骸をオニオンに運ぶことで増殖します。生き残るためには、仲間を増やすことが鍵となります。


5.探索:ピクミンの世界は広大であり、未知の場所やアイテムがたくさんあります。リーダーと一緒に新しい場所を探索して、サバイバルのためのリソースを見つけることが大切です。


最後に、ピクミンの世界は自然の摂理が働く場所です。自分の役割や特性を理解し、周りの環境や仲間との協力を大切にすることで、生き残るための戦略を立てることができるでしょう。



(私)

第一話、ぼく誕生


気がつくと、涼やかな風を感じる

ポカポカと暖かい日差し

身体から栄養を吸収しているようだ

植物に生まれ変わったようだ


トラックに轢かれたところで、人だった時の記憶はない


(chatGPT)

第一話、ぼく誕生


気がつくと、突如として見知らぬ場所にいた。周りは緑豊かで、空は澄み渡っていた。涼やかな風が僕の葉っぱを撫でるように通り抜けていく。太陽の光が、心地よく身体を温めてくれる。


「何でここに…?」その言葉すら出すことができない。しかし、感じることはできた。太陽の光を受け、身体から栄養を吸収している感覚。体の構造も変わっている。どうやら僕は、植物に生まれ変わってしまったようだ。


目の前には大きな道路が広がっていた。その道路の中央部分には、何か大きな黒い跡が。その跡を見ると、どこか懐かしさを感じる。


「トラックに…?」思い出す。人間だった頃、道路を横断しようとした瞬間、大きなトラックに轢かれてしまったこと。その記憶がハッキリと蘇る。しかし、今の僕は人間ではなく、植物。どうしてこんなことになったのか、全くわからない。


人としての過去、その記憶と向き合いつつ、新しい生命としての日々を過ごすことになる僕。この新しい世界での生活が、今、始まったばかりだった。



(私)

第二話、ぼく抜かれる


今日も一日始まった、夜中は、肉食野生動物が活発に動き回ってドキドキしている

食べられる心配はないんだけど、やっぱ怖いよね


今日も一日光合成頑張るぞー



(chatGPT)

第二話、ぼく抜かれる


日が昇り、朝の光が僕の葉を照らす。夜は怖かった。遠くで何かがうろつく音や、風に乗ってきた未知の香りがした。僕にとっては食べられる心配はないけれど、やはり夜の野生の世界は怖い。


「さあ、今日も一日、しっかりと光合成をして、大きくなろう!」そう思いながら、太陽の光を浴びる準備をしていたその時、突然のことが。


大きな影が僕の上を覆い、何かが僕の茎をつかんできた。あれは人間の手だった。


「この子、良い感じに育ってるね!」声がした。僕はあの大きなトラックに轢かれた時以来、人間の声を聞いていなかった。


あまりの出来事に驚き、何も考えられずにいると、グッと力がかかり、地面から引き抜かれた。根っこの部分が冷たい空気に触れる感覚に、僕は驚きとともに恐怖を感じた。


人間に持ち上げられ、彼の目の前に顔を出された僕は、彼が何を考えているのか、全く予想がつかなかった。しかし、彼の顔には優しい微笑みが浮かんでいた。


「これから新しい場所で、もっと大きくなってね」と言われ、僕は新しい鉢に植えられた。まるで新しい生活が始まるような、そんな期待に満ちた気持ちになった。



(私)

第三話、ぼく赤ピクミンだった


抜かれて初めて知ったのだが、植物じゃなくて、赤ピクミンだったみたい

一瞬マンドラゴラかと思ったけど

抜かれる時に、大声が出なかったし

なんか全身赤いし、、


(chatGPT)

第三話、ぼく赤ピクミンだった


新しい鉢に移されて少しの時間が経った。僕はじっくりと自分の姿を見る余裕が出てきた。そして、驚愕の事実に気がつく。僕は植物ではなく、赤ピクミンだったのだ。


「えっ、これって…!」頭には小さな花びらがあり、全身が赤い。四つん這いの姿勢になってみると、小さな手足もはっきりと見えた。


一瞬、マンドラゴラかと思った。でも、抜かれたときにあの特有の叫び声が出なかったし、顔の構造や形も異なる。それに、マンドラゴラは植物の一種だが、僕は動くことができた。


「赤ピクミン…それなら、あの宇宙飛行士たちと一緒に冒険ができるのかな?」以前、人間だったときの記憶で、ピクミンというゲームの存在を思い出した。


しかし、今の僕の周りには宇宙飛行士の姿はない。ただ、その人間が優しそうに僕の姿を見ているだけだった。


「ちょっと待って…この人、僕をただの植物として育てるつもりなのかな?」と不安に思いながらも、新しい環境での生活に適応しようと心に決めた。赤ピクミンとしての新しい人生が、ここから本格的に始まるのだ。



(私)

第四話、ぼく本能のおもむくままに


どうやらぼくを植木鉢に移し替えたのは、

植物博士みたいだ

今日は、何やら文献を見ながら、笛をもってぼくの前にきた


(chatGPT)

第四話、ぼく本能のおもむくままに


日々、植木鉢の中での生活に慣れていった僕。窓際に置かれ、日差しを浴びながら、毎日の変化を楽しんでいた。その日も、朝の光が室内を照らしている中、植物博士と呼ばれる彼が、何やら太い文献を手に持ちながら近づいてきた。


彼の目は真剣で、文献を開きながら僕をじっと観察している。そして、彼の手から小さな笛を取り出し、それを口にあてて一気に吹き込んだ。


その瞬間、僕の中に眠っていた何かが呼び覚まされた。本能のようなものが、僕を駆り立てる。僕はその場で立ち上がり、博士の方へと小走りに近づいていった。


博士は驚きの表情を浮かべつつも、優しく微笑んだ。彼の目の輝きからは興奮と興味が伝わってきた。


「やはり…ピクミンの反応を示すんだね。」博士は文献を指差しながら言った。「この文献には、ピクミンは特定の音に反応し、指示を受け付けることができると書かれているんだ。」


博士は再び笛を吹き、僕に手の動きで指示を出し始めた。右へ、左へ、跳ぶ、待つ…。僕はまるで踊るようにその指示に従って動いた。自分でも驚くほどの反応速度だった。


この日を境に、博士との関係はより深まり、二人でさまざまな実験や研究を行うことになった。そして僕は、赤ピクミンとしての新しい能力や存在意義を知ることとなる。



(私)

良いですね!!

gptさんは天才です。


(chatGPT)

ありがとうございます!褒めていただけて嬉しいです。どんな質問やリクエストでもお気軽にお伝えください。お手伝いさせていただきます!


-----------------------

------------------------- 第1部分開始 -------------------------

【サブタイトル】第01話、ぼく誕生


【本文】

気がつくと、ぼくは見知らぬ場所にいた。周りを見渡すと、果てしなく続く緑の大地と、青く澄んだ空が広がっていた。

微風がそよぎ、それに伴う木々の葉のさざめきや、遠くで鳴く鳥の声が心地よく響いてくる。

太陽はぼくを温かく包み込み、何とも言えない安らぎを感じさせてくれた。


ぼくは自分の体を確認しようとした。しかし、何かが違う。通常の人間の手足ではなくなっていた。

胴体は赤く、頭の上には髪の毛はなくなっている。う~んハゲではないよね、ハゲではないと思う。

その時そよ風が吹いて、何かが生えている感覚があった。ハゲではない良かった。ホントに良かった。


「何でここに…?」と思うことはできるが、言葉を発することはできない。口はないのだろうか。


しかしそれでも、色々と感じることはできる。太陽の光を受け、下半身から栄養を吸収しているこの新しい感覚。

そして感覚に身を任せていると、ぼくは植物に生まれ変わったのだと理解した。


その時、頭の中にフラッシュバックのようなものが走った。大きな音、鋭い痛み、そして何もかもが暗くなる感覚。

それが最後の人としての記憶だった。感覚に浸りきっていると、一瞬ぼくが人間だった記憶が遠くなった。


「ぼくは人間だった、ぼくは人間だった、今は植物だけど。」忘れないように、この植物の魂にも刻もうと念じた。


しかし、植物としての感覚が強くなるのか、不安や恐怖よりも、植物としての生を全うしようとする気持ちが上ってきた。


土の中に根を張り、小鳥たちがぼくの上を飛ぶ姿を見上げながら、この新しい環境での生活をどのように楽しもうかと考えた。


時折、風に乗って様々な香りが流れてきた。

花々の甘い香り、果物の酸っぱい香り、そして時折、他の植物たちの囁きのようなものも感じ取れるようになった。


新しい世界、新しい生活が、今、始まったばかりだ。



------------------------- 第2部分開始 -------------------------

【サブタイトル】第02話、ぼく抜かれる


【本文】

夜が深まるにつれ、周囲の野生動物たちが活発に動き回る音がして、心臓がドキドキと高鳴ることもあった。

特に夜中には、シャープな足音や、強風に揺れる葉っぱの音、それに混じって時折鳴り響く動物たちの声。

肉食動物には食べられる心配はないと分かっていても、不安になるのは変わらなかった。


あと不思議なことに、この新しい体は夜でもずっと起きていることができた。

人間だった頃の記憶と照らし合わせると、こんなに長時間起きていることは考えられない。

そして、夜が明けても、疲労感はまったく感じなかった。この体には、睡眠が必要ないようだ。


「植物としての生命、本当に不思議だな…」とぼくは思った。太陽が昇り、朝の光と共に、再び平和な時間が流れ始めた。

「今日も一日、光合成でしっかりと栄養を蓄えよう!」と心に誓い、太陽の光を全身で浴びる準備を整えた。

この新しい生活では、光と水と土の栄養が、ぼくのエネルギーの源なのだろうと、本能がうったえてくる。


しかし、その平穏は突如として途切れることとなる。午前中、太陽がまだ高くない頃、大きな足音が近づいてくるのが聞こえた。

それは徐々に大きくなり、ついに ぼくの前で止まった。影が ぼくを覆い、強い握力で ぼくの茎を掴まれた瞬間、身動きが取れなくなった。


「この子、良い感じに育ってるね!」という女の人の声がした。見上げると、白衣を纏った人間がそこに立っていた。彼女の手をよく見ると、グリップがついている特殊なグローブをはめていた。

地面に埋められていた根っこが一気に冷たい空気に触れる感覚に、驚きとともに戸惑いを覚えた。しかし、彼女の表情は穏やかで、ぼくを慎重に新しい鉢へと移植してくれた。


移植後、彼女はしばらく ぼくを観察し、何かメモをとっていた。そして、再び ぼくの方へと視線を戻し、優しく話しかけてきた。

「これから新しい場所で、もっと大きくなってね」その言葉に、ぼくは新しい環境での生活への期待とともに、不安も感じていた。




------------------------- 第3部分開始 -------------------------

【サブタイトル】第03話、ぼく赤ピ〇ミンだった


【本文】

新しい鉢に慣れてきた。この鉢は、研究室の窓際に置かれていた。部屋の中は機器や文献で溢れかえっているものの、その配置が非常に綺麗に整理されており、博士の真面目さが見て取れた。

白衣を着た博士が時々、ぼくの観察やメモを取りながら研究している様子を見かけた。彼女は ぼくの存在にとても興味を持っているようで、時々優しく水や栄養を与えてくれた。


太陽の光を受け、日々ぼくは成長していった。そして自分の体をじっくりと観察していたある日、ある驚愕の事実に気づいた。

この赤い身体、小さな手足、そして頭の部分に小さく咲いているつぼみ。

もしや、ぼくはマンドラゴラなのかも知れないと思った。マンドラゴラは手足や顔のある植物だ、色は赤かったか。思い出せないが。。。

そういえば、マンドラゴラは抜かれるときに叫び声をあげるということを思い出した。ぼくは叫ばなかったぞ。。


考えにくいけど、もう一つの可能性、赤ピ〇ミンであることを疑ってみる。人間だった時の記憶の中で遊んだゲーム、ピ〇ミンに出てくる赤いかわいい子が、赤ピ〇ミンだ。

人間だったころの記憶を思い出す努力をしていると、もう赤ピ〇ミンとしてしか思えなくなってきた。 う~んゲーム内転生!?


この新しい生活、そして赤ピ〇ミンとしての能力や存在について学ぶ日々が始まった。そして、ぼくは研究室での新しい日常にどんどんと馴染んでいった。



------------------------- 第4部分開始 -------------------------

【サブタイトル】第04話、ぼく本能のおもむくままに


【本文】

日々、植木鉢の中での生活に慣れていったぼく。窓際に置かれ、日差しを浴びながら、毎日の変化を楽しんでいた。

その日も、朝の光が室内を照らしている中、博士と呼ばれる彼女が、何やら分厚い文献を手に持ちながら近づいてきた。


彼女の目は真剣で、文献を開きながらぼくをじっと観察している。そして彼女の手から小さな笛を取り出し、それを口にあてて一気に吹き込んだ。


その瞬間、ぼくの中に眠っていた何かが呼び覚まされた。本能のようなものが、ぼくを駆り立てる。ぼくはその場で立ち上がり、博士の方へと小走りに近づいていった。


博士は驚きの表情を浮かべつつも、優しく微笑んだ。彼女の目の輝きからは興奮と興味が伝わってきた。


「やはり…ピ〇ミンの反応を示すんだね」博士は文献を指差しながら言った。「この文献には、ピ〇ミンは特定の音に反応し、指示を受け付けることができると書かれているんだ」


博士は再び笛を吹き、ぼくに手の動きで指示を出し始めた。右へ、左へ、跳ぶ、待つ…。ぼくはまるで踊るようにその指示に従って動いた。自分でも驚くほどの反応速度だった。

ぼくは命令を実行し成功するたびに多幸感がえられた。


この日を境に、博士との関係はより深まり、二人でさまざまな実験や研究を行うことになった。そしてぼくは、赤ピ〇ミンとしての新しい能力や存在意義を知ることとなる。



------------------------- 第5部分開始 -------------------------

【サブタイトル】第05話、ぼく逆に観察する


【本文】

日が経つにつれ、ぼくは博士や研究室についていろいろ知るようになった。

逆にぼくがマーガレット女史の日常をじっくりと観察しているといっても過言ではない気がする。

彼女の繊細な手つきや、真剣な眼差しでの研究には、尊敬とともに興味を感じていた。


28歳とは思えないほどの落ち着きと知識を持つマーガレット女史。髪はショートヘアで、いつもきちんと整えられている。彼女の身の回りには、植物に関する様々な本や文献が散らばっている。そして、彼女はフィールドワークを得意としているようで、実際に現地に出かけて植物を収集することもあるようだ。


彼女はブラックコーヒーが好き。しかし、時折、柔らかいミルクの香りが部屋に広がることもあった。タバコの匂いは一切しない。清潔で整った部屋の中で、彼女が一番過ごしにくそうにしているのは、パソコンの前だった。どうやらパソコン操作は苦手なようで、大抵のことは紙に手書きしている。


助手の存在は気になるところ。この部屋以外のことはあまり知らないけれど、博士が時々話しかける声や、遠くからの足音などから、もしかしたら助手のような存在がいるのかもしれない。


この部屋に連れてこられた時、ぼくの目は布で覆われていた。そのため、どこを通って来たのか、外の景色は一切わからない。


彼女の研究に協力することで、ぼくは本能的に幸福を感じるようになった。彼女もぼくの協力に感謝しているようで、その笑顔を見る度に、ぼくの心も温かくなる。




------------------------- 第6部分開始 -------------------------

【サブタイトル】第06話、ぼく友達ができる


【本文】

朝の日差しが研究室を明るく照らしていた。いつものように、光合成の準備をしていると、扉の音が聞こえてきた。博士、マーガレット女史が何やら大切そうに植木鉢を手に部屋へ入ってきた。


植木鉢の中を覗くと、青い身体をしたピ〇ミンが土の中から顔を出していた。その上部には緑色の若葉が生えており、まだ新しく生まれたばかりのようだった。その姿を見て、ぼくは彼が青ピ〇ミンであることをすぐに理解した。


「これは、新しい仲間だよ」博士は優しく微笑みながら言った。青ピ〇ミンは少し緊張している様子で、ぼくの方をちらっと見ては、恥ずかしそうに顔を伏せていた。


ぼくは自分の体を見てみる。花はまだ咲いていないが、しっかりとしたつぼみが頭の部分についている。成長の途中だけど、自分なりに経験を積んできた。だから、この新しい仲間に、色々なことを教えてあげたいと思った。


ぼくは、この世界でのはじめての友達にうきうきしている。彼は、ぼくのことをどうおもっているのだろうか?



------------------------- 第7部分開始 -------------------------

【サブタイトル】第07話、ぼく人間だった時のことを思い出す


【本文】

日が暮れる頃、博士が研究室を出て行き、青ピ〇ミンと二人きりになった。彼は新しい土の中に慣れるために休むことにし、ぼくは窓際に近づき、外を眺めていた。星が点々と輝き始める頃、ふと、人間だった頃のことが心の中に浮かんできた。


ビルの谷間を駆け抜ける通勤電車、熱いコーヒーを片手に持ちながらの朝のミーティング、そして、厳しい上司の声。そう、ぼくは上司の命令に忠実に仕事をこなしていた。しかし、その多くの命令には心の底からの賛同や喜びは感じられなかった。むしろ、ストレスやプレッシャーが積み重なっていった。


そして、あの日。上司のミスのせいで、大宮まで顧客の元へ謝罪に行かざるを得なくなった。長い一日が終わり、疲れきって帰宅途中のあの交差点で、突然現れたトラックに気づくことができず...


目の前の風景が一変し、今の自分がここにいる理由や経緯がぼんやりとわかるような気がした。しかし、今、博士の指示に従い行動するとき、その感覚は全く異なる。本能的な喜びや安堵が心を満たしていく。


「人間だった頃とは、どれだけ違うのだろう。」と、ぼくは静かに窓の外の星空を眺めながら考えていた。



------------------------- 第8部分開始 -------------------------

【サブタイトル】第08話、ぼく火に強いみたい


【本文】

博士の指示で、突如研究室の扉が開いた。そして、初めて目にする男性が一人、たくさんの器具を抱えて入ってきた。彼の頭には緑の髪の毛がもじゃもじゃと生えていて、ちょっとした驚きを隠せなかった。ぼくの中で、彼のことを「ブロッコリー」と仮に呼ぶことにした。


「これをここに、あれをあそこに...」と、ブロッコリーは博士の指示を受けながら次々と器具を配置していった。電池、水槽、そして、なんと、バーナーまで。バーナーを見た瞬間、心の中でちょっとした不安がよぎった。火の扱いには特別な注意が必要だ。赤ピ〇ミンだからといって、熱に耐えられるわけではないと思っていたからだ。


博士は機器の配置が終わると、ゆっくりとぼくの方へ歩み寄ってきた。彼女の瞳には優しさとともに、ちょっとしたワクワクしたような光が輝いていた。


「大丈夫、心配しないで。赤ピ〇ミンは火に強いというデータがあるの。ただ、確認のためのテストを行いたいんだ」と、博士は優しくぼくをなだめるように言った。


そういえば、ピ〇ミンの世界で赤ピ〇ミンは火に強いと言われていたことを思い出した。だが、実際に炎の中に入るのは初めての経験だ。不安と興奮が入り混じった心持ちで、テストが始まるのを待った。


研究室の中央には、特別に設計された実験台が設置されていた。その上には、バーナーの火が燃え上がる場所が確保されている。周囲には透明なシールドが配置され、博士やブロッコリーが遠隔操作するための機器が並べられていた。


「では、始めますね」博士の声が研究室中に響いた。そして、優しく付け加えて言った。「もし何か危ないと感じたら、すぐに消火剤の場所に避難してね。安全第一だから」


バーナーの火が静かに点火され、ぼくの前には、オレンジ色に輝く炎が舞い上がった。初めての経験に、心臓が高鳴るのを感じた。しかし、博士の言葉を信じ、前に進むことを決意した。


ゆっくりと炎に近づくと、その熱さが体全体に伝わってきた。しかし、想像していたほどの痛みや不快感はなかった。むしろ、心地よい温かさを感じ始め、自分の体が火に耐えられることに驚きを隠せなかった。


「すごい... 赤ピ〇ミンは本当に火に強いんだね」ブロッコリーが驚きの声を上げた。


博士は嬉しそうに頷き、「これで、赤ピ〇ミンの火への耐性が実証できた。ありがとう」と感謝の言葉を述べてくれた。


実験が無事に終わった後、博士はぼくと青ピ〇ミンに特別な栄養を提供してくれた。研究室の中は、成功の喜びで満ちあふれていた。しかし、ぼくは何よりも、自分の新しい能力を知ることができたこと、そして博士のやさしい気遣いに心からの感謝を感じていた。



------------------------- 第9部分開始 -------------------------

【サブタイトル】第09話、ぼく比較してしまう


【本文】

日々の実験が続く中、博士との関係はより深まっていった。博士のやり方には、ぼくが人間だったときの上司との間には感じられなかった、とても大きな違いがあった。


実験が始まる前に、博士はいつも計画や進行内容をしっかりとぼくに説明してくれた。何をするのか、それによって得られる知識や経験は何か、そしてその中でのぼくの役割は何か。すべてが明確になるまでブリーフィングしてくれた。前の上司は、そういう時間を割いてくれなかった。彼はただ、結果を求めるだけだった。


そして、博士は常に安全を最優先に考えていた。未知のリスクや危険が潜む場面での実験では、特にその注意が際立っていた。事前にすべてのリスクを洗い出し、それに対する対策やセーフティーネットをしっかりと準備してくれる。前の上司は、そういう心遣いや配慮はほとんど示さなかった。


そして、最も心温まるのは、実験が成功したときのご褒美だ。それは物理的なものであることもあれば、時には言葉の感謝や労いであった。前の上司からは、それを感じることはほとんどなかった。


これらの違いを通じて、ぼくは気付かされた。楽しく仕事をするための要因は、人間とピ〇ミンの本質的な違いではない。それは、対象となる者への配慮や理解、そして感謝の心によって形成されるのだと。



------------------------- 第10部分開始 -------------------------

【サブタイトル】第10話、ぼく救われる


【本文】

突如として、研究所の中に悲鳴や大きな物音が響き渡った。何が起きているのか理解する間もなく、博士が急いでぼくと青ピ〇ミンを抱き寄せた。彼女の顔色は真っ白で、緊張や恐怖が見て取れた。


「早く、こっちへ!」と、彼女は命令調で叫んでいた。彼女の導くまま、ぼくたちは研究所の裏口から外へと駆け出した。

目の前に広がる光景は想像を超えるカオスだった。巨大な野生動物たちが、研究所を襲撃していたのだ。彼らの目的は、研究所に備蓄されていた食料や資材だったのかもしれない。


最も衝撃的だったのは、空に浮かぶ飛行艇 兼 研究室が、炎に包まれて落下していく光景だった。研究成果や大切な機材が破壊されていく中、博士はぼくたちを連れて、近くにある自然にできた洞穴に向かった。


洞穴の中は暗く、湿度が高くて少し冷たかった。しかし、外の騒音や炎の暑さから逃れられる場所としては、これ以上ない安全な場所だった。


しばらくして、博士は息を整えながら言った。


「大丈夫、ここなら安全よ」


博士の目には、ぼくたちへの真摯な思いと、自らの無力さ、そして少しの後悔が映っていた。


「ごめんなさい…私がもっと注意深く、危険を察知できていれば、こんなことには…」声が震える中で、彼女は言葉を紡いだ。


青ピ〇ミンとぼくは、言葉を持たないが、彼女の気持ちを十分に感じ取ることができた。そして、その感情に答えるように、青ピ〇ミンが彼女の足元に近寄り、ぼくも彼女の手に頭をもたせた。


彼女は深く息を吸い込み、再び言葉を紡ぎ始めた。


「今は過去のことを後悔している場合じゃないわ。これからどうすればいいのか、それを考えるべき時。私たちはまだ生きている。そして、私たちは一緒に、この困難を乗り越える力がある」


博士は、手帳から筆記用具を取り出し、短い時間であるが、考えを整理し、新たな計画を立てた。


「まず、食料と水の確保が最優先。次に、飛行艇の残骸から生き残った機材や装置を回収し、何が利用可能なのかを確認する。そして、もし可能であれば、他の生き残りを探し、合流すること」


博士の目は、以前よりも更に鋭く、そして明るくなっていた。彼女の指示に、ぼくたちはただ頷くことしかできなかったが、心の中で、彼女の力強さと誠実さに感謝の気持ちを抱いていた。


そして、新たな日々が、ぼくたちの前に広がっていくのだった。



------------------------- 第14部分開始 -------------------------

【サブタイトル】第14話、ぼく調理リアクターに感心する


【本文】

洞穴の中は静かで、まるで時間がゆっくりと流れているようだった。ぼくたちの居住エリアを整えるために、博士とクルーたちは奮闘していた。特に、食料供給の心配がある中、最優先されたのが「調理リアクター」の修理だった。


船からサルベージした部品や、ピ〇ミン星の特有の素材を使用して、古参整備士のハリソンと新人整備士のルーシーがリアクターの改修を開始。破損していた部分や、不足している部品を地質学グループが採掘した素材で補修していく。


「このリアクター、昔よりも性能が上がるかもしれないね」と、ハリソンが満足そうに言った。


改修が終わると、博士が最初に投入したのは、ピ〇ミン星の特有の植物。少し緊張しながら待つと、鮮やかな色の宇宙食が出てきた。それは予想以上の美味しさで、クルーたちの顔には笑顔が広がった。


「ピ〇ミン星の素材は、本当に素晴らしいわ。新しいレシピをたくさん試せる」と博士が嬉しそうに言った。


洞穴の中には、仮の基地が完成してきていた。照明やベッド、そしてリアクターの改修が完了し、ぼくたちの暮らしは少しずつ安定してきた。しかし、船の修理や他の乗組員の救出など、まだまだやるべきことは多い。


「次は、船の通信システムの回復だ。外部との連絡を取り戻さなければ」と、船長のレオナルドが指示を出した。




------------------------- 第20部分開始 -------------------------

【サブタイトル】第20話、ぼく群体となる


【本文】

ぼくの意識は、急に拡大したかのように感じられた。目の前には、19匹の赤ピ〇ミンが立っていて、彼らの目とぼくの目が完全に一致している。彼らとぼくは、物理的には別々の存在であるのに、感覚や意識、思考を共有しているのを感じた。


人間の頃の経験では、このような経験は全くなかった。一つの大きな体の中に複数の意識が同居しているかのような、この新しい感覚。各ピ〇ミンが個々に思考や行動する一方で、その全てが一つの大きな意識の中で共有され、調和している。この感覚を人間の言葉で表現するならば、まさに「合一感覚」といえるだろう。


一つのタスクが与えられると、20匹のピ〇ミンは瞬時に役割を分担して行動を開始する。それぞれが持っている情報や能力、経験を瞬時に共有し、最も効率的な方法でタスクを完遂する。その間、一切の混乱や対立がない。まるで一つの生命体が動いているかのようだ。


この新しい存在としてのぼくたちは、まさにピ〇ミンの真髄、群体としての力を最大限に発揮することができる。そして、この経験を通じて、ぼくは再び、ピ〇ミンとしての存在の奥深さや可能性を感じ、その美しさに心を打たれた。



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