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天国

井上明久は天国に召された。

最初井上明久は、自分が今どこにいるのかが理解できていなかった。

しかし、時間が経つにつれて自分が置かれた状況を少しずつ思い出してきた。

明久の前には神様が座るであろう椅子が置いてあった。


しばらくすると、ドアノブを開けて誰かが入ってきたようであった。

明久は音のするほうに顔を向けた。

すると美しいドレスを着飾ったおそらく女神であろうと考えられる美少女が現れた。

美少女は椅子に腰かけると口を開いていった。

「天国へようこそ。」

明久は、つい口を開いて、

「どうも。」

と、返答した。

それからしばらく美少女の話を聞くことになった。

美少女はもともと明久のいた世界と同じ世界で女子高生として過ごしていたそうだ。

しかし、ある日ホームで電車を待っていると誰かにいきなり背中を押されて電車と接触してしまい即死してしまい、天国へ召されたそうだ。

すると、そこで女神に様々な選択肢を提案されて、その中で女神の下でアルバイトをして過ごすという選択肢を選んだそうだ。

明久は、天国にアルバイトなんて存在するのだなと驚いていたところ、その美少女が明久に様々な選択肢を提示してきた。

その選択肢は以下の通りである。

①このまま成仏して天国でゆっくり過ごす。

②異世界に転生して勇者として魔王を倒す。

③女神の下でアルバイトとして働く。

④元居た世界に戻る。(ただし、別の人物に生まれ変わるという条件付き)

明久は、①か④で悩んでいた。②は異世界物の漫画やアニメでよくみる展開なのであまり新鮮味がないと思った。

明久は最終的に④を選んだ。そのことを美少女に伝えた。

すると、美少女は、

「分かりました。④ですね。④はあなたが前居た世界に戻りますがあなたの肉体は死んでいるので別の人間として生まれ変わってもらいます。その際に、今までの井上明久さんとしての記憶は消したり、残すことが出来ますがどうされますか?」

と、美少女は聞いた。

明久はせっかく数十年間井上明久として生きてきたのだから記憶だけは残したいという旨を伝えた。

すると、美少女は、

「分かりました。では記憶は残しておきます。また、生まれ変わる際の性別については完全にランダムであるため希望はお聞きすることは出来ない点はご了承ください。その代わりというのはあれですが、このガラケーをプレゼントします。このガラケーはあなた以外には見えない設計になっています。もし生まれ変わった先で困ったことがあったらこのガラケーに登録されている番号に電話をかけてください。電話するとここにつながるので相談等に使ってください。私からの説明は以上です。質問はありますか?」

といった。

明久は、

「ありません。」と答えた。

すると女神はある方向を指さした。

指さした方向にはドアがあった。

井上明久はその指さされたドアに手をかけた。

明久は美少女に、

「さようなら」と伝えた。

美少女は、一瞬悲しそうな顔をした気がしたが、明久はそのドアを開いてドアの先へ進んだ。


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