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リピートライフ  作者: 花畑 空間
第3章
9/86

#9お芝居

「詳しい話は僕からってことだったね~」

キイックは早速話し始めた。

「まず、お芝居の本番は3日後の夜、それまでの期間はずっと準備するよ~、演技とか~台本とか~道具とか諸々ね~」

全部自分たちでするのか、これは骨が折れそうだ。

「ちゃんと準備とか演技とかしなかったら、僕とウコイックに()()()()ちゃうかもね~」

あくまでも本気でやれってことらしい。

「ちなみにこの施設は2階にベッドがあるから、そこで寝泊まりしてね~、じゃ、僕はそこに座って待ってるから、お芝居のお題決まったらそこのホワイトボードに書いてね~」

話をまとめると、本番は3()()()()()、準備は全て()()()()()、2階には寝泊まりする部屋がある、といった感じか。

「えーと、じゃあ、とりあえず私が仕切るわね」

櫻さんが手を上げ、みんなの前に立った。

「まずお題を決めましょう、今思いついてる人はいるかしら?」

まあ当然急なことだったため、手を挙げた人はいなかった。

「まあ、そうよね、じゃあ軽い案だけでも出してみな…」

「なんであんたが仕切ってんだよ」

如何にも気の強そうな女性が前に出てきた。

「勝手に出てきて勝手に仕切ってるんじゃないよ」

櫻さんも少し怖気付いた様子だった。

「おい、君だろ勝手に出てきたのはぁ!」

砕は櫻さんを守ろうと、喧嘩を()()()しまった。

「うるさいなぁ、あんた、やんのか?」

「喧嘩は良くないね~、君怖いよ~」

キイックが反応してこっちに来た。

「ほんとだよね、怖いよね、あなた優しいんでしょ?ならこいつらに言ってやってよ、勝手に仕切るなってさ、へへ」

「ん~、そうだね~…怖いのは、()()()()()

キイックの表情が変わった。

「はぁ?」

女性はキイックに詰め寄った、その瞬間。

「ふぁっ」

女性の足元の床が開き、女性は気の抜けた声を出し、そのまま()()()いった。

女性はキイックが()()()()()と油断していたが、ダメなことはダメと言うのが、()()()ということだ。

「ごめんね~怖かったでしょ~、大丈夫~?」

またさっきの優しい声に戻ったが、衝撃が忘れられない。怒らせてはいけない人を怒らせた気分だ。

「あ、えーと、ありがとうキイックさん」

櫻さんは戸惑いながらも感謝した。

「呼び捨てでいいよ~呼び捨てぐらいじゃ()()()()から安心して~」

いや、ムリムリムリムリ、怖い怖い怖い。

「分かったわ、キイック」

櫻さんすごいな、戸惑ってたのにすぐに適応してる。

「じゃ、引き続き頑張ってね~、もし本当に思いつかなかったら特別に僕の考えたのでもいいよ~」

たしかに優しい、キイック。

「ちなみに向こうのチームのアオイックはとにかく厳しいから、既に何人か落とされてるかもね~」

いや、だから怖いって、ほんとに。

「冗談冗談~、アオイックは自分が認めた人には優しくするから、ある程度乗り切れば大丈夫なはずだよ~、いわゆるツンデレみたいな~」

僕達は30分ほど考え、ミュージカル風にしようという話に落ち着いた。

さっきまで時計が無く時間が分からなかったが、時計があるとやっぱり少し安心感がある。

僕達はそれからまた話し合った。

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