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リピートライフ  作者: 花畑 空間
第3章
8/86

#8次なるステップへ

どれほど歩いたのだろう、なんなら()()()()()のか?

途中から歩いてる感覚が無くなっていたが、何か()()進んでる気もする。

ぐっ…頭を殴られたように衝撃が走った。

あれ、自分の名前が分かる?

なんだなんだ、思い出してきてるぞ。

まるで滝行の水のような勢いで記憶が流れ込む、でも何を思い出してるか明確には分からない。

それを思い出したことに()()()()()からだ、元からあった記憶のように感じるのだ。

そして頭が痛い、すごいキーンとする、色々思い出したからなのだろうか。

とにかく先へ進まないと。

痛みが和らいできた、感覚も少し戻ってきた。

あれ、僕仰向けになってるのか?歩いてたはずじゃ?

「おいぃ!しっかりしろぉ!」

砕の声?

まだ冴えない頭に砕の大きな声が響く…ん?檻の中にいた時と似てるな…デジャブを感じる。

ていうか、起きないと…

僕は急いで起き上がり、辺りを見渡した、そこには櫻さんに砕、日向ちゃんもいた、そして別の人達も。

「よかったぁ!死んだのかと思ったぜぇ…」

砕は少し泣いていた。砕の目にも涙、まあ元から優しいけど。

まずは状況を把握しないと。

「櫻さん、ここは?」

「私たちも知らないのよ、ただみんなに話を聞いたら分かったことがあってね、ここに集まってるチームは全員さっきの対抗戦を()()()()チームみたいなの」

もう勝敗が関わってきたのか?

「アカイックかウコイックは来てないんですか?」

「そうねぇ一応「全員起きたら行くね~」って放送は流れたわ」

他の人を見ても全員起きてる、じゃあ僕が最後だったのか?

「よ~し、全員起きたね~」

現れたのは…

「やあ勝者側の皆さん、僕はキイック、見ての通りウコイックの黄色バージョンさ~!」

やはり勝者側だったのか、それにアカイックに続きキイックか、でも()()()()

「やあ~、モデルチェンジしてたら遅れちゃった~!」

ウコイックが現れ…()()()()()?!

「モデルチェンジって言ってもいわゆる()()だよ~!僕も君たちもまた1つ成長したのさ~!それに合わせて僕は体がレベルア~ップ!」

ウコイックはさっきまでの赤ちゃんの体とは違い、体が少しだけ大きくなっている、顔も少し大人になった。

「僕を見て分かるかな~?これは幼稚園児さ〜、まあ保育園児でもいいけど~」

まあどちらにせよ、赤ちゃんから成長したってことなのだろう。

「え~、早速だけど今回やることを発表するね~」

ほんとに急だな。

「それは、お遊戯会だよ~!!」

お遊戯会、また小さな子がやりそうなことだ。

「まあ詳しいことは()()()一斉に説明するから、こっちに来てね~」

ウコイックが扉から出ていった。

そういえばこの部屋をまだちゃんと見ていなかったな。

部屋は割と広く木造だ、2階に続くであろう階段もある、部屋の真ん中には木の丸いテーブルがあって、木の椅子も用意されてある。

とりあえずウコイックを待たせると何があるか分からない、扉を出よう。

僕達は扉を出た、すると広いドーム型の部屋に出た、そして反対側にはこっちと同じぐらいの人数が既に座っていた。

「さあ、勝者側の人達~そこに並んで座ってね~」

僕らの前にはキイック、反対側の人達の前には青いウコイック、()()()()()とでも言うのだろうか。

そして真ん中には、「は~い、みんな注目~!説明始めるよ~」ウコイックが台に立っている。

「え~、みんなにはお遊戯会ってだけ伝えたと思うけど~、正確には、お芝居してもらいま~す」

お芝居するのか。

「まず勝者側のリーダーはキイック、敗者側は()()()()()ね~」

やっぱりアオイックだったのか、当たってちょっと嬉しかった。

「ちなみに今回は()()()()()ことがあるから、気をつけてね~」

そうか、すっかり忘れてた、元々命がかかってたんだった。

「ちなみに()()()権利はキイックとアオイックが持ってるよ~それぞれのリーダーの機嫌を損ねないようにね~」

これは気をつけないといけなさそうだ、リーダーの言うことは絶対ってことだな。

「勝者側のキイックは穏やかな性格、敗者側のアオイックは冷たい性格だから、()()()よろしくね~」

ここがさっきの#勝敗__・__#に関わってくるのか、勝ったからその分リーダーが優しくて落とされにくいっていうことだな。

「じゃ、詳しい説明はさっきの部屋でリーダーから聞いてね~僕はここで待ってるから~」

ウコイックの話は終わったようだ。

はぁ、それにしても、()()()()()()()()

ずっと睨んできてるのがビンビン伝わる、きっと大きく勝敗が関わってきたからだろう。

「おいてめぇら、勝者側に喧嘩売ってたら()()()()~」

とアオイックのドスの効いた声が響いた。

結構遠くにいるのにその緊張感は伝わってくる、きっと近くで聞いたら泡吹いて倒れそうだ。

「じゃ、みんな行こうか~」

キイックの優しい声に癒されつつ僕らはさっきの部屋に戻った。

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