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リピートライフ  作者: 花畑 空間
第6章
73/86

#72安心

僕はダイダイックと別れ、お化け屋敷に向かった。


そこには既に3人が揃っていた。

「本当に助かった、みんなありがとう」

「話し声が聞こえてきて、急いで京と2人で先回りしたんだ」

「ファインプレーだったねー」

「えぇ?何があったんだぁ?」

砕は不思議そうに首を傾げていた。

「砕は知らなかったの?」

「なんか気づいたらみんないなくなっててよぉ、それでまた気づいたら懐中電灯は持ってるしよぉ」

「すまなかったな、伝える時間が無くてな」

「んー、まあとりあえず入ろうぜぇ」


「たしかここだったよな」

砕は懐中電灯で辺りを照らしながら進んでいった。

「お、あったな」

「これ読み取れるかぁ?」

「試してみる、ちょっと待ってろ」

ジョーさんはスマホを取り出し、QRコードを読み取った。

「できたぞみんな、読み取るぞ」


僕達はミッションをクリアした。

「そういえば、さっきダイダイックが家にいた時に、「もうここから減点さえなければ落ちることは無い」って言ってたんだ」

「ダイダイックはすぐ口を滑らすやつだからきっと間違いないな」

「とりあえず安心ってことだなぁ、良かったぜぇ」

「ほんと、そうだね…」

「ここから何をしよ…あれ?」

横を見ると、京君は泣き出していた。

「どうした?」

「いや、ちょっと、なんでもない…」

「安心して涙出てきたのかぁ?」

「そんな感じ…」

「元気出せよぉ、まだ減点されるかもしれねぇからなぁ」

「それじゃ元気出ないよ」

「ははは…」


それから僕と砕はミッションが終わるまで遊ぶことにした。

京君はジョーさんにお願いして2人で噴水へ。

きっと噴水でも見て落ち着きたいんだろう。

「暇だし観覧車でも乗るかぁ」

「そうだね」

「…あれぇ?なあ稗田っちぃ」

「どうしたの?」

砕が指さした先にはQ()R()()()()があった。

「え、QRコード?前乗った時には無かったのに」

「多分だけどよぉ、QRコードがあるのは()()()()なんじゃないかぁ?」

「そうか、1つにだけあるならすぐに見つからないし、隠し場所としてはありえる」

「これどうするよぉ、なんか損した気分になるなぁ」

損した気分になるのはなんとなく分かる。

「もう僕達は1つ見つけたし関係ないから、とりあえず終わりまで暇つぶししよう」

「うーん、まあそうだなぁ」


「ふぅ、なんか同じ乗り物でも飽きないもんだなぁ」

「お、そろそろミッションの終わる時間だ、京君達と合流しようかな」

「そうだなぁ、俺はジョーに電話かけるから、稗田っちは京に電話かけてくれぇ」

「分かった」

僕は京君に電話をかけた。

「…あれ?()()()()()

「えぇ、なんでだぁ?お、もしもし」

砕はジョーさんと話し始めた。


「分かった、頼むぜぇ」

「どうしたの」

「いや、なんか分かんねぇけどよぉ、京は家に帰ったらしくて、ジョーから電話かけてくれるらしいぜぇ」

「分かった、でもなんで繋がらなかったんだろう」

「うーん、まあとりあえず噴水のとこに集合らしいぜぇ」

「よし、じゃあ向かおう」

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