表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リピートライフ  作者: 花畑 空間
第2章
7/86

#7対抗戦3

「さあ…え!もう4回戦目ぇ~!!?今負けている方は頑張れぇ~!!勝ってる方ももちろん頑張れぇ~!!とにかく頑張れぇぇぇ~!!!」

()()だけあって情熱的な性格なのかもしれない。

「準備はいいかな~?!!」

日向ちゃんはまだ深呼吸している。

よっぽど緊張しているのだろう、僕も人のことは言えないけど。

「じゃあ、チームによってはラストのぉ~!!4回戦スタートまでぇ~!!」

「3!!!2!!!1!!!」

「スタァァ~トォォォ~~!!!」

日向ちゃんは勢いよく目を開き、積み木を積み始めた。

目を開けた瞬間に感じた、日向ちゃんの目付きがさっきとは()()()()

さっきまで大人しい目付きをしていたのに、今はすごく冷徹な目付きだ。

しかも速い。さっきまで心配していたのはなんだったのか。

「さあ!カウントいくぞぉ~!!」

「3!!2!!1!!」

「終~!!了~!!!」

アカイックは3回戦より少し落ち着いたようだ。疲れてきたのか?それでもまだ声は大きいが。

「や、やった…!」

日向ちゃんと相手の差は歴然、3倍ぐらいの差で日向ちゃんの勝ちだ。

「すごいなぁ!日向ちゃん!」

砕は拍手しながら言った。

()()()()やればできる子ね、よくやったわ日向」

櫻さんはあまり驚いていなかった、櫻さんは知っていたのかもしれない。

「…あ、すごいよ日向ちゃん!」

戦いに見入っていたため、ぼーっとして祝うのが遅れてしまった。

敵チームはかわいそうだが、複雑な空気が流れている。

「では~!!サドンデスを行いまぁ~す!!」

そうか、サドンデスがまだあった、他のチーム対抗戦で引き分けがあったのだろう。

「じゃあ、サドンデススタートまでぇぇ~~!!!」

「3!!2!!1!!」

僕達はゆっくり他のチームの対戦を見るとする。

「スタートォォォォ!!!」

さあだんだん積み上がっていくぞ、でも結構崩れたりしているな。

実は僕たちすごい出来てる方だったんじゃないか?そう思った、僕は全然ダメだったけど。

「さあ!!これでラスト~!!カウントいくぞぉ~!」

「3!2!1!」

「しゅ~りょ~」

やっぱりアカイックの声が小さくなってきている。

割と他のチームの結果を見るのは面白い、僅差だったり大差だったりして。

「ええ゛~、ごごで、ゲホッゲホッ、じょっど、オ゛イ゛ル゛」

アカイックの喉が()()()。あんなに声を出していたんだ、いくら機械でも枯れるのだろう。

「ぷは~~~っ、大声出したあとのオイルは染みるねぇ~!」

油をがぶ飲みしていた、滑りが良くなって声が戻ったようだ。

「では~!これにてチーム対抗、積み木早積み競走、そして交流会終了で~す!!」

交流会終了か、結果は勝ちに終わった。

「じゃ、おしゃぶりと帽子はこの2人の警官の持ってる箱に入れてね~!おしゃぶりはこっち~、帽子はこっちの人ね~!」

僕は服の中央にあった大きなポケットから、仕舞っていたおしゃぶりと帽子を取り出した。

「はい、並んで並んで~!」

警官2人の真ん中にアカイックが立っている。

まず帽子を箱に入れ、おしゃぶりの列に並んだ、僕の番になり、おしゃぶりを入れた。

その時、「頑張れよ…」

と、どこからか聞こえたような気がした、、まあ気のせいだったのかもしれない。まだ頭の中は混乱してるし。

「じゃあ、ここから次に進んでね~!」

壁が開いてきた。開いた先は少し赤めの(もや)がかかっていて奥までよく見えない。

「えーっと、この先何があるか分からないけど、頑張りましょう!!」

「おうぅ!」

「ええ」

「うん…」

僕はみんなに挨拶をし、靄の中に入っていった。


3章へ続く。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ