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リピートライフ  作者: 花畑 空間
第2章
5/86

#5対抗戦1

…うん、僕がリーダーか。

嫌な予感はしていた、砕が択から消えた時から。

「じゃ、頑張ってね、1君っ」

櫻さんにウインクされた、がんばる

「頑張ります」

一瞬気が緩んだが後に関わってきそうな大事な場面…のはず、ちゃんとしよう。

弱そうな相手は…あっ!服を着替えたところにいた小柄の少年!

僕はその子の元へ向かった

「あのー、戦わない?」

「俺の()()()()()()()でしょ、まあいいよ」

心にグサッときたが、これも勝つため。

僕は握手を交わした。

「みんなー、決まったよー」

少年が後ろの方に声をかけた。

「…ん?」

どう見ても強そうで体の大きな男が1人と筋肉の付いた女性1人に細身の女性1人…

「…これがチームメイト?…ですかぁ?」

少し震えながら言った。

「そうだよ、俺はこの人たちが()()()()()()だと思って話しかけたんだ、そしたらみんな来てくれた、ほんとに()()()()だよ」

チームメイトはちょっと照れているようだ。

「ちょっとこっち」

握手したままの手を引っ張られた。

「実はとりあえず体強そうな人に声をかけてみたらいけたんだよね、くくく」

と小さい声で笑いながら言ってきた、ずる賢いのか、なんなのか。

「じゃあ、えーと、あっちでやろうか」

左を少年が指差し、少年のチームメイトは机の方に向かった。

「特別に1体1で戦う相手は君のチームに選ばせてあげるね、じゃあまた後でね」

僕はミスしてしまった。

見た目で判断してしまっ…いや、あの子()()は小さいか。

でもミスをしてしまったのは間違いない。

落ち込みながらみんなの元へ戻った。

「やっちゃった…」

「どうしたぁ!何があったぁ!!」

砕が大声で僕に声をかけてくれた、でも声が大きすぎて周りの目が少し気になった。

「リーダーは小さかったんだけど、チームメイトが筋肉あったり強そうで…」

「大丈夫!倒せるさぁ!」

必死に砕が励ましてくれる。優しいな。

「仕方ないわね…まあ、力より速さが必要よね」

櫻さんも励ましてくれている。

「がんば…ろう…」

日向ちゃんまで。

戦う場所とか色々説明をしながらみんなで机を移動させていた。

「あ、ちなみに力の差もあるだろうし、対戦相手は同じ性別の人ね~」

ウコイックが思い出したかのように言った。

とりあえず机を運びながらした作戦会議はこう。

僕と少年、砕と強そうな男、あとは細身の人を日向ちゃん、筋肉のある女性を櫻さんが担当という話になった。

「さあここからの進行は僕の分身がやってくれるよ~」

ウコイックがやるんじゃないのか。

「やあぁ~!僕はアカイックさぁ~!!よ~ろしくねぇ~!!」

アカイック、見た目のまんまだ。

ウコイックは警官帽をいつも被っているが、その色が真っ赤だ、服もウコイックは僕らと一緒だがアカイックは赤いバージョン、帽子の金のバッチも赤。

そして顔はウコイックそっくり。

「じゃ、あとはアカイック、任せたよ~」

ウコイックはまた警官に抱えられ、どこかに消えた。

「じゃあ、準備はいいかな~?1回戦目!いぃぃくよぉぉぉ~!!!!」

最初は櫻さんの戦い。

「スタートぉぉ~!!」

アカイックは思いっきり叫んだ、体は小さいのに声は響く。

静まり返った空間の中に、積み木を重ねる音だけが響く。

向こうが1つ置く度、櫻さんも負けじと置く。

相当な接戦だ。

「さあ!カウントいきますよぉ!3!2!1っ!」

「しゅ~!りょ~!!」

アカイックはまた叫んだ、機械だから喉は枯れないんだな。

結果は…2つのブロックの差で櫻さんが負けた…

「ごめんねみんな」

「謝らないでください、絶対取り返しますから」

ちょっとカッコつけてみた。

「ふぅ~、ちょっと警官、喉用の油持ってきて~。」

2回戦は僕と少年だ。

僕は緊張を抑えるため、思いっきり深呼吸した。

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