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リピートライフ  作者: 花畑 空間
第4章
46/86

#45夜

「これ、最初に投票する人決めないとよね」

そうだった、このまだよく分からない状態から1人決めなければならない。

「…」

沈黙が続く、狼少年がどんな割合なのか、それによって本当のことを言うか嘘をつくか変わる、でも知識が無いから分からない。

「これって同数になったらどうなるの?」

「えっとね~、待ってね~」

アカムラは右耳を捻る。


「ムラサキックによると~同数は無効になるらしいよ~ちなみに投票しないのは無しね~」

これなら投票する人をちゃんと決めれば誰も犠牲にはならない。

「じゃあ今から誰と誰に投票するか…」

「これ多分だけどさ、誰も名乗り出ねぇよな、自分が投票される人になるって」

櫻さんの言葉に被せるように一般陣営の人が言った。

たしかに、もし誰かが裏切れば自分は落ちることになる。

「ならよぉ!俺がなるぜぇ!」

砕は手を挙げた。

「お前まじか、すげえな」

「じゃあ、私も…」

それは日向ちゃんだった、珍しく発言したと思えば投票される人になるなんて。

「え、本当にいいの?日向」

「うん、みんなには助けられてるから」

「そう、ならいいわ、みんな絶対裏切っちゃダメよ」

櫻さんは睨みつけるようにしてみんなを見た。


「じゃあ、男性達は日向、私たちは砕君に投票するわ、それでいいわね」

話し合いの結果、これが一番分かりやすいってことになった。

「これ、もし全員が裏切らなかったとして、変にチームワーク湧いて落としずらくなるかもっすね!」

じゃんけんの豆知識を言った人だ、正直言われたくないことを言われた。

「そ、そうね…でも、絶対どうにかして生き残りましょう」

「じゃあ~時間で~す、紙を配るからそこに誰に投票するか書いてね~そしたら箱持っていくから入れて~」


とりあえず僕は日向ちゃんを書いた、本当に大丈夫が心配だけど、ここは信じるしかない。

「書いたかな~、じゃあこの箱の中に入れてちょうだい~」

アカムラがさっきと同じようにみんなの元へ順番に向かっていく。

「はいはい~」

アカムラは軽い気持ちでやってるのだろうか、こっちはこんなに切羽詰まってるのに。


「じゃあ集まったから、今から名前の書いてある人の机に置いていくね~」

まず砕、そして日向ちゃん、日向ちゃん、砕、砕、砕、日向ちゃん、日向ちゃん。

よし、同数だ、良かった。

「では投票の結果、同数なので~今回落とされる人はいませ~ん」

誰も裏切らなかった、まあ裏切ったら次に狙われるかもしれないし、したくてもできなかっただろう。

「よかった…」

「ほんとよかったなぁ!みんなありがとなぁ!」

「じゃあそこまでにして、ヘッドホン付けて目つむってね~」

夜のターンが来るのか。


僕達は目をつむった。

音楽は何も流れないが、外の音は聞こえない。


「え~そこの狼少年の人、誰を投票するか指差してください、今はあなたにしかこの放送はいってません」

急に音が流れたかと思えば、狼少年への指示だ。

僕は恐る恐る目を開いたが他には誰も起きていなかった、多分前か後に他の人にも放送がいくのだろう。

僕は鮭の豆知識を言った人を指差した。


…トントン

少しして、僕は肩を叩かれた、手が硬いからアカムラか?

うわっ、ヘッドホンが外れた。

「はい君もおはよう~」

アカムラの声だ。

そして順番にアカムラは他の人のヘッドホンを外していった。

「今回食べられた人は~………いません!まあいたらもう起きた時にいないんだけどね~」

起きた時に消えてるなんて恐ろしすぎる、そして朝がきたな、とりあえず進展はあるのだろうか。

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