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リピートライフ  作者: 花畑 空間
第4章
39/86

#38会議

少し時間が経ち、元気が出てきた。

もう今は周りを見れない、心が痛くなる。

「休んだね~じゃあミドリック、説明よろしく~」

ウコイックもいつもの調子を取り戻していたが、無理をしてるようにも見える。

「じゃ~説明するわ~」

ミドリックはもう優しく喋らないようだ。

「今からお前らにやってもらうのは~脱落会議なんだわ~」

脱落会議、どういうことだ。

「まあかくれんぼみたいにな~これも()()()んだわ~」

まだここから落ちるのか、急に過酷になった、

本当に急に。

「かくれんぼはお前らが相方を見つければ落ちなかった、でもこれは自分の力で落ちるか落ちないか決めるんだわ~」

個人戦って感じなのか。

「今からお前らの中から2人代表を決める~、代表は30分の話し合いが終わったタイミングで落とされるんだわ~」

ていうことはここから2人落とされるのか。

「で~、代表は3つ能力を持つんだわ~」

「1つ目は()()、2つ目は()()、そして3つ目は()()

「讓渡は肩を触った人に代表の権利を渡すってこと~渡された人は代表になる~まあつまり押しつけってことだわ~」

肩を触られないように逃げるってことなのか?

「次に指定、指定は指を差した相手を落とすかみんなで投票して決めれるってこと~指定は1人1回まで~投票で全員が落とすに投票してたら指定された人はその場で落とされて、代表は権利が無くなるってわけなんだわ~」

1人を指定して、その人を落として自分は代表から免除、心が痛むからさすがに僕は出来なさそうだ。

「そして最後は犠牲、犠牲は代表が自ら自分を犠牲にして、その場で自分を落とす、まさに自己犠牲って感じだわ~」

自己犠牲は他の人に迷惑がいかない1番の方法だけど、それはそれでちょっと…

「今から男女2チームに分かれて話し合いを初めてほしいんだわ~今から最初の代表を決めるね~」

最初に代表にはなりたくないな、肩を触るのを躊躇するから、触りたくないけど落ちたくないんだよな。


僕達は男女に分かれ、校庭に円になるように座り込んだ。

「だ~れ~に~し~よ~う~か~な~」

ミドリックが僕達の方を1人ずつ指差していく、ウコイックは女性の方で同じように指差していく。

「はい~じゃあお前な~」

結果的に差されたのはツージーさんだった。

「え?」

ツージーさんは固まっていた、たしかにどうすればいいか分かんなくなると思う。


「じゃあ~今から30分な~脱落会議スタートなんだわ~」

パンっ!

ミドリックは運動会とかでよく見る、音が出る銃を撃った、ちゃんと片耳を抑えている。

「えっと、どうしよう…」

ツージーさんは頭を抱える。

「もう恨みっこ無しで行こうぜぇ」

砕がツージーさんの元に向かい、自分の肩にツージーさんの手を乗せた。

「えっ…」

「これで楽になっただろぉ?」

砕は優しく笑った。

それから砕は誰にも讓渡したり指名したりせずに10分経過した。

「このままだと砕が落ちることになるぞ?いいのか?」

ジョーさんがみんなに向かって言った、僕も砕が落ちるのは嫌だ、でも僕も落ちたくはないんだ。

「いいんだぁ、無理しないでよぉ、何か全員残る方法が無いか今考えてるんだぁみんなも考えてくれぇ!」

砕の言葉に返事する人はいない、1人も落ちない方法は多分無いからだ。

代表の権利が誰かにある限りその人は落ちるし、権利が無くなる方法は誰かが落ちないといけないから。

「とりあえず俺に権限貸せよ砕」

砕の手をジョーさんが肩に乗せようとする。

「おうぅ、そうかぁ、いつでも返してくれていいからなぁ」

なんか権限の取り合いになってきた。

「ちょっとあっちが騒がしいな」

ジョーさんがそう言うと、みんなで女性側の方を見た。

「なんでさっき私を指名したのよ!」

「先にあなたが指名したでしょ!」

あっちは喧嘩になっているようだ、こっちは砕のおかげでまだ空気が軽めだ。

「まあまあ、落ち着いて」

櫻さんが間に入ると、喧嘩してる2人が櫻さんを睨んだ、そして櫻さんに向かって怒鳴りかけた。

櫻さんは流れ弾をくらったようだ。

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