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時間との戦い
会合の約束の日時に、会場に来ていないと、仲間の役員の方から家に電話が掛かってきたり、おでかけの約束をすっぽかすといった事が目に見えて増えて来ました。
ばーばは携帯も持っていなかったので、家の電話にそんな連絡がかかるようになってくると、私や旦那は心配になってきました。
たまたま私の母がケアマネージャーという専門家でもあったので、このばーばの変化に早く気づいたのかも知れません。
何とか病院に連れて行って診察をしてもらおう。
旦那と相談し始めました。しかし、これが何より大変だったのです。
まず、本人に病気であると言う自覚はないし、素直に話して病院に行ってくれるような種類の病気では無いのです。
どうやって騙して病院に診察に連れていくか、大問題でした。
でも、出来るだけ早く治療も始める方が、認知症であれば進行がゆっくりになることは分かっていたので、急いでどうにかしたかったのです。