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果歩ちゃん、愛の手紙  作者: 天然ヘイタン
小説
2/3

2。果歩ちゃんへ

果歩ちゃん、見てくれてるかな?

果歩ちゃん...

果歩ちゃん...






果歩ちゃんの手を掴み、無理やり屋上まで連れてきました。





「果歩...さん。好きです。付き合って貰えますか?」




まだ目は合わせられません。






まだ。





彼女はまだ。声を出しません。




あ。



「えっと、ちょっと考えさせてくれない?

まだ時間が欲しいの」




...え?これは....



僕は確信した。迷う程度には僕を思ってくれている。



確信した。




来た、と思った。






そして僕は自陣満々に果歩ちゃんの目を見た。












“糞気持ち悪い 死んで欲しい 汚い なんで私に話しかけるの 近寄らないで 今すぐ消えて 目を合わせないで.......................”










あ...。







あ。





僕は、

僕はと言うと、そこで果歩ちゃんに

ちゅうしました




愛してるよ、一緒に過ごそう





死ぬまで、一緒に






過ごしたかった







僕は果歩ちゃんと一緒に手を繋いで飛び降りました。





そのあいだ僕はずっと

目を見ていました。





彼女の目はどうだったっけ。










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


病院で目を覚ましたのは、果歩ちゃん




でした。




僕は死にました。






彼女は未だに病院にいます。







何故分かるかって、僕はずっと寄り添っているからです。





そして、ずっと目を見ています。




あれから3年は経ちますが、彼女の目を見ることは続けています。



そらしたことは1度もなかったはず。


果歩ちゃんはずっと言っていますよ。まだ。



























“気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持.....................”


























果歩ちゃん、見てるよね

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