3.異世界へ
なんとブクマを付けてくださった方が!
ありがとうございます。m(_ _)m
これからもコツコツやっていきます。
「ん・・・・・・んん?」
不意に意識が戻り目を開ける。
起きがって周りを見渡してみるも、周囲は暗く目が慣れるまで何も見えなさそうだ。しかし、自分のすぐ下に何か黒い線のようなのシミがあるのは見えた。
取り敢えず状況を整理しよう。
いつも通り学校へ向かい、いつも通りクラスへ着き、ホームルームをしていたら突然床が光出して意識を失った、と。
・・・・・・・・・・・・なるほど。全く意味がわからないな。
そうして唸っているうちにだんだん目が慣れてきて、周りが見えるようになってきた。
「なんだ此処?・・・・・・神殿?」
そう、もう1度周りを見回して目に入ったのは先程までの教室ではなく、規則正しく林立した柱の数々。
そして目の前には何かの像があり、後ろの壁には巨大なステンドグラスがあった。しかしそこから光は入ってきていない
。
更には自分の下には先程見た物ーー巨大な魔法陣のような物が描かれており、その上にクラスメイト達が横たわっていた。
「これって、やっぱり・・・?」
自分でも夢なんじゃないか、頭でもおかしくなったのかと心配になるが、肌に感じる辺りのひんやりとした空気が現実だと教えてくれる。
呆然としていると近くに七海と洸輝の姿が見えた。
「おいっ!二人とも大丈夫か!?返事をしてくれ!」
ただ、二人ともピクリとも動かないので心配になり駆け寄る。そのまま二人の体を強く揺すった。
「ん、んぅ・・・・・・ぁれ、暁?」
すると七海が反応し、目を覚ました。
「七海!!大丈夫か?!」
「わっ、ちょ、どうしたの暁。いつになく慌てて・・・・・・って周り真っ暗じゃん。なにこれ?暁の暗さが教室までに影響しちゃったの?」
「そんなわけあるか!意識失くす前のこと覚えてないのか?」
「んと・・・友達と話してて、先生来てホームルーム始めて直ぐに床が光出して・・・って感じかな?」
「そう。それで僕もついさっき目が覚めて周りを見てみたんだけどーーー」
「・・・・・・・・ぉおっ?暁と七海じゃねぇか」
「洸輝!!良かった、気がついたのか」
「おうよ。んで・・・・・・なんか暗くねぇか?もしかして暁の仕業か?」
「・・・・・・それさっき七海にも言われたよ」
なにか釈然としないが、二人とも軽口を叩けるぐらい元気なようで、安心できた。
取り敢えず自分が先程確認した事実を伝える。
「えっ、ここ教室じゃないの?確かに言われてみると教室にしては広い気が・・・見えてないからなんとなくだけど」
「しかもここが神殿みたいな場所で、床にはゲームとかで良くある魔法陣みたいなものがあるって?おいおい、それってーー」
「どこかに召喚された・・・みたいだよね」
「そんなアニメや漫画みたいなことって・・・でもそうとしか言えないよね、こんな状況だと」
そう、暁はこんな事態をよく知っている。知ってはいるがいまいち受け入れられないのだ。
暁が洸輝と七海と話しているうちに他のクラスメイトもぽつぽつと意識を取り戻してきていた。
そして状況を確認して、何が何だか分からず混乱している。
「ねぇ、取り敢えず皆起こさない?皆の安否も確認しないと」
そう七海が提案してくる。確かに全員確認して言った方がいいかもしれない。
「そうだね。取り敢えず皆を起こしてから考えよう」
そうして、まだ目覚めていない人達を起こしていき、全員起こし終わった時ーー
パッと明かりが一気につく。流石にこれには皆驚き「うわっ、まぶしっ!」「こんどは急になんなの?!」
と声を上げてざわつき始める。すると、
「よかった。成功したみたいですね・・・皆さんお気ずきですか?」
少し離れた所にある扉の入口に、何故か鎧を着ている男たちと、同年代ぐらいの見知らぬ女の子が立っていてこちらに声をかけてきた。