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戌年の野良犬。

作者: 七瀬

今年は 『戌年だ!』

でも...僕は野良犬だ!

どこにも行けない。

たまに、エサをもらうかな?

僕の見た目が汚いから【人間】で

物凄く僕を嫌がる人もいるよ。

逆に、物凄くわしゃわしゃ撫でて

くれる【人間】もいる。

僕は行き場がない。


たまに、僕を保護しようとする

人間と会うかな?

でも、僕は自由がいい!

雨の日は、出来るだけ濡れないように

大きな木の下にいるよ。


僕は野良犬だ!

正直、人間に飼われている犬を見て

羨ましいと思う事もある!

でも、好きな時に好きなだけ外に

いれないでしょ?


それに、【飼い主と言う人間】がいる。

僕にはいない分、自由を手に入れている。


ただ、毎日生きていくので必死だけどね。

生きるって? 大変なんだよ。

それに、僕は誰にも飼われたくないしね。



...でもそんな時、僕は病気になってしまった。

そこに【1人の大きな体の人間】が現れた。

僕はもう、朦朧としていた。

殆ど途切れ途切れで記憶がなかった。


気が付いたら? 物凄く明るいところだった。

なんか? カラダが変だ?

痺れている。


僕が見上げたら? その【大きな体の人間】がいた。

そして、この大きな体の人間が僕を抱えてこの人間の家に行った。

僕は、この日から【この家の子】になった。



僕がずっと拒んでいた場所。

ずっと僕は、 『自由』がいいと思っていた。



......でも違ったんだ!



このお家の子になってからは...毎日ご飯も、もらって

散歩にも連れて行ってもらって、そして優しい飼い主。

僕の汚かったカラダも綺麗にしてくれた。

でも病院と言うところは嫌いだ!

この【大きな体の人間】がたくさんの愛情を僕に注いで

くれているのが、僕は嬉しいんだ!


『初めての事だから。』


...はじめは戸惑ったけど...?

今は幸せだよ。

愛されるって? こういう事なんだね!



『戌年の野良犬から、僕は飼い犬になったよ。』




最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最後の一言。そうやって穏やかに話せる、人ではない犬の知り合いがこの犬にはちゃんと今でもいるらしい。何も失わず、飼い犬になって幸せに暮らしています、と。 [気になる点] 犬から見た光景の描写…
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