オープニングフェイズ1
PC1、八部江くんのオープニングです。
GM「よっしゃ、じゃあオープニングフェイズ始めていきまーす」
全員「はーい」
GM「えっとシーン制なので、シーンに入るときに、侵蝕率が勝手に上がっていきます」
ナツキ「何率?」
GM「侵蝕率」
ジバシ「なんでやねん(笑)」
GM「(笑)。お話に参加するたびに侵蝕率が上がっていくのでよろしく」
八部江&ナツキ「まじかよ(笑)」
GM「まあ、そんな感じで。よし、じゃあシーン1。オープニングフェイズです。シーンプレイヤーはPC1。他の人は登場できません」
ジバシ「よし、寝よ」
ナツキ「寝よ」
GM「今から始まる主人公のやりとりをニヤニヤしながら聞いてるといいよ」
ナツキ「あ、主人公しか侵食率上がらないの?」
GM「あー、一回目は増えない。主人公も」(まだレネゲイドに覚醒していないので)
八部江「なるほど」
ジバシ「頑張れよー」
八部江「頑張るわ」
GM「じゃあいきまーす。名前なにだっけ? ヤベ?」
八部江「八部江」
GM「じゃあ八部江くん」
八部江「はい」
GM「あなたは今、学校から帰宅している途中です。いつもより帰るのは遅い時間帯。そんなときに限っていつも使っている電車が遅れているみたいですね、残念」
八部江「残念」
GM「代わりに、臨時運行のバスが出ているらしいです」
八部江「はい」
GM「……帰ってください。家に」
八部江「あぁ、じゃあバスで」
GM「はい。じゃあバスに乗りました。えっと、バスには人が多いけれど、どうにか席を確保することができました」
八部江「よし」
GM「で、あなたが座っていると、『あ、八部江くん。今帰りなんだ』と声がかかります」
八部江「……マジ?」(顔をGMから逸らしながら)
全員「いやいやいやいや(笑)」
ナツキ「それ主人公にあるまじき行為(笑)」
GM「で――あ、ちょっと待って。その前に待って。シナリオロイス取ってないコレ」
全員「ん?」
GM「あのー、こっちの紙のロイスにもう一個追加しておいてほしい」
全員「はーい」
この後、各PLにシナリオロイスを慌てて説明、配布する。以下抜粋。
GM「PC1は綾瀬真花さんに。クラスメイトの女の子です」
ナツキ「ボジョウ、母性の母じゃないよ。慕うって字だと思う(笑)」
八部江「マジ? まあいいや、後で直す」
全員「(笑)」
GM「PC2は矢神秀人くんにロイス」
ジバシ「ヤガミーヒデトーっと」
八部江「この感情のやつ、どっちが表でもいいの?」
GM「あ、うん。どっちが表でもいいよ。だから、PL1の場合、その女の子が好きか、ちょっと不安に思っているかどっちかだけど」
ジバシ「好きだろ」
GM「好きだろ」
ナツキ「そうだな。当たり前だろ」
八部江「おい(笑)」
GM「で、矢神秀人って人を現在あなたは追跡しています。彼にはファルスハーツっていうUGNの敵組織があるんだけど――」
ジバシ「ああ、FHって書いてあったやつ?」
GM「そうそれ。そのFHのエージェントではないかという疑いがかけられています。で、それを調べるためにあなたは彼を尾行して調べています」
ジバシ「どう考えても猜疑心」
GM「で、PC3はロイスにPC1の八部江くん」
ナツキ「なにぃ! そんな良いことがあるのか」
GM「主人公だしね」
八部江「よろしくねー(笑)」
ナツキ「じゃあ好奇心を表にして」
GM「えっと、まあ色々あって関わることになるからよろしく」
ナツキ「よろしくぅ!」
GM「じゃあ改めて。ごめんね。いきます、バスの中。席に座った八部江くんに声がかかりました。『あ、八部江くんも今帰りなんだ』と。声をかけてきたのは肝心の、綾瀬真花ちゃんです。クラスメイトの」
八部江「これ二回目?(笑)」
全員「(笑)」
GM「いや一回目、ごめんって(笑)」
八部江「オッケーオッケー」
ナツキ「二回言ってようやく反応されたら綾瀬ちゃんも悲しいでしょ(笑)」
八部江「あ、じゃあまあ振り向く」
GM「振り向きました。そこには綾瀬真花ちゃんが立っています。――えっと、絵があるけど見たい?」(ルールブックを開きながら)
全員「見る。どれどれ――可愛い(笑)」
八部江「なるほどなるほど」
GM「あれだから。明るくて、社交性があって、可愛くて、巨乳だからもう絶対モテる。みたいな女の子が八部江くんに声をかけてきました。
『今日は、タイミングが悪いみたいでさ。部活とか先生の用事とか色々重なっちゃって、気がついたらちょっと遅くなっちゃった。八部江くんもそうなの?』と聞いてきます」
八部江「帰宅部でーす(笑)」
GM「帰宅部ぅ……。じゃあ、日直とかしてたのでは?」
八部江「あ、うん。してましたしてました」
PL2「適当か(笑)」
GM「じゃあ、『そっか。お互いついてないね。……あ、隣座っていい? ほら、混んでるみたいだし』」
八部江「いいよー」
GM「お、じゃあ隣に座りました。二人が乗ったバスが出発します。夕暮れの中、バスが進んでいきます」
八部江「…………」
GM「……隣の女の子に声をかけてあげて」
全員「(笑)」
八部江「まあ何か、話をしよう。『おぉ、今日は大変だったなー』って」
GM「なるほど。じゃあその声をかけようとしたタイミングで綾瀬ちゃんの方も『あ、あのっ!』ってなって声が重なりました。あっ、と気まずい空気になります」
八部江「おお、照れる照れる」
GM「照れる?」
ジバシ&ナツキ「純情か(笑)」
GM「じゃあ『えっと、その、先に何かある?』って言ってきます」
八部江「え、や、あの、ど、先に、いいよ?」
GM「あ、じゃああのね、聞いてもいいかな?」
八部江「何?」
GM「噂なんだけど……八部江くんの好きな女の子がクラスのなかにいるって、ホント?」
八部江「…………」
ナツキ「めっちゃ考えてる(笑)」
八部江「き、気のせいじゃないかなー?」
GM「と、あなたが答えようとしたその時です」
全員「(笑)」
八部江「考えたのにー。変わらないのかよ(笑)」
GM「変わりませんよー(笑)」
八部江「マジかよ」
ナツキ「やべぇ(笑)」
GM「バスに急ブレーキがかかりました。そして、天地がひっくり返ったような衝撃とともに、あなたは意識を失います。シーン終了です」
全員「おおー」
GM「物語の始まりの予感だねぇ」