ミドルフェイズ6&7
今回は二つの短いシーンを続けてお届けです。
GM「イベントシーン入ります。条件は、全ての情報が開示されたこと。登場キャラクターはPC1の八部江。他の人はひとまず登場できません。八部江はシーンインお願いします」
八部江「俺か。よし、いくか」
侵蝕率上昇
八部江:87→88
全員「おおー」
GM「ここに来て上昇値1点は良いな」
八部江「そうはいってもギリギリだけどね」
GM「確かに、ここでガツンと侵食率が上がると戦闘が出来なくなりそうだしね」
GM「八部江くん。貴方はある場所へ呼び出されました。場所は学校近くのファストフード店。呼び出した相手は綾瀬真花ちゃんです」
ジバシ&ナツキ「おおっと!?」
八部江「わくわくしながら向かいます」
GM「では、ファストフード店には先に綾瀬真花ちゃんが待っていました」
ナツキ「デートかな?(笑)」
GM「彼女は八部江くんに気付いて、『あ、八部江くん。こっちこっち!』と貴方を席まで呼びます。二人は向き合って席に座りました。『ごめんね八部江くん。突然呼び出したりして』と綾瀬ちゃんは言いました」
八部江「いや、別にいいよ。……もっと呼んで」
全員「おい(笑)」
ナツキ「本音が出てる(笑)」
GM「ごめんね。矢神くんが貴方に近づくなっていうから、あまり学校では話せなくて……」
八部江「……そうだね、あいつウザいよね」
全員「(笑)」
GM「『矢神くんも、悪い人ってわけじゃないと思うけど……』と一応綾瀬ちゃんがフォローしておこう(笑)」
GM「それで、八部江くんを呼んだのは聞きたいことがあるからなの。あの事故のことだけれど、本当は何が起こったの? 私、全然覚えていないけど、私と八部江くんだけが無傷っておかしくない? あの事故、何か変だよね?」
八部江「……う、うぅん。でも、運が良かったんじゃないかなぁ?」
GM「……でもね、私、あれ以来変な夢を見るの。事故の瞬間、怪物みたいなのが出てくる夢を……」
八部江「…………」
GM「ねぇ、八部江くん。あの事故のとき、何か見なかった? 何かあったよね?」
八部江「……いや、何も見てないよ」
ジバシ&ナツキ「……なるほどね」
GM「良いですね。良い選択だと思いますよ」(みんなでニッと笑い合う)
GM「では綾瀬ちゃんは顔を伏せて八部江くんに言います。『ごめんね、変なこと聞いて。そうだよね……』と。そして突然、周囲にワーディングが展開されます」
全員「おお!?」
GM「店の中は水を打ったように静まりかえりました。そして次の瞬間、八部江の前に気を失った綾瀬真花を抱える矢神秀人が現れます。彼は侮蔑の表情を八部江へ向けてこう言います」
ナツキ「悪役ロールきた!」
GM「キミには近づかないように言っておいたのにね。……どうせ、本当のことなんて話せないのに。
あの事故は、本当は綾瀬さんが目覚めるはずだった。なのにお前が目覚めた! そうだ、あの事故は僕がやった! 綾瀬さんを目覚めさせるために。綾瀬さんは僕と同じで、選ばれたんだ! もう普通の人間の側にはいられない! 彼女はFHに連れて行って、僕が覚醒させる。それで、僕と一緒になるんだ!」
八部江「ただのストーカーじゃねぇか!」
GM「矢神は八部江をにらみ付けた後、そのまま綾瀬を攫ってファストフード店から逃走しました。シーン終了です」
八部江「あらま」
ジバシ「八部江、矢神を逃がしちゃっていいのか?(笑)」
GM「大丈夫、次はその追跡シーンだから」
GM「では、続けて逃げ出した矢神を追いかけるシーンです。出来ればみんな登場してほしい。八部江が他の二人に応援要請する形で」
八部江「先輩、先輩、先輩!」
ジバシ「……あ、先輩って俺か。『はい、もしもし』」
八部江「やばいっす、やばいっす、やばいっす!」
ジバシ「何? 何が!?」
八部江「だからやばいっす!」
GM「八部江くん、やばいしか言ってない(笑)」
ジバシ「名前か(笑)。面倒になったので電話を切ります。ブツッと」
ナツキ「切られた(笑)」
八部江「支部長にかけ直します。プルルルー」
ナツキ「はい、私だ」
八部江「真花ちゃんが連れ去られましたっ!」
ナツキ「何だと!? 今、どこに居る?」
八部江「ファストフード店です!」
ナツキ「どこのだよ(笑)」
全員「(笑)」
ナツキ「どこのファストフード店だ?」
八部江「学校のすぐそばの、ファストフード店です!」
ナツキ「分かった、今から向かう。――おい、ジバシ。緊急事態だ。矢神の追跡はどうなっている?」
ジバシ「……ホテルでご休憩してるんじゃないですかね?」
GM「おいやめろ(笑)。矢神くんはホテルには向かっていない!」
ジバシ「何だ残念」
GM「じゃあ八部江が応援を呼んだので、シーン登場のダイスどうぞー」
侵蝕率上昇
八部江:88→95
ジバシ:81→91
ナツキ:77→79
GM「ここに来て大きく上がったな」
ナツキ「一番侵食率を上げたいのは俺なのにー」
GM「では誘拐犯矢神を追跡しましょう。矢神を追跡するには〈知覚〉もしくは〈情報:噂話〉で難易度9の判定に成功する必要があります」
ジバシ&ナツキ「どっちも持ってないなぁ……」
GM「一応、【感覚】とか【社会】のダイス分で判定は出来るからね。全員で振って頑張って」
八部江「じゃあいくわ。〈情報:噂話〉で」
八部江の〈情報:噂話〉:5D+1→9+1=10
八部江「あ、一発で出てしまった(笑)」
GM「まあ、アレだ。綾瀬ちゃんを奪われた執念の捜査ってことで(笑)」
八部江「うおー、燃えてるぞー!」
GM「じゃあ三人で協力して町の中を走り回り情報収集をしていると、じゃあそうだねー。八部江くんのクラスメイトが声をかけてきます。『おい、八部江! 何か、こんなのを渡されたんだけど。矢神からお前に手紙だってよ』と、一枚の手紙を渡されます」
八部江「見せてくれ! と勢いよく受け取ります。バシッ!」
ジバシ「え? 呼んだ?」
全員「(笑)」
八部江「ジバシは呼んでない(笑)」
GM「ジバシッ!」
ナツキ「ジバシッ!」
八部江「手紙を読みます」
GM「では、手紙にはこう書いてありました。
『八部江へ、町外れの廃ビルの屋上で待つ。綾瀬さんを返してほしければ、僕のところまで来い』」
八部江「これリンチされるやつだ、ヤベェ。……先輩、どうします?」
GM「一人で来いとは書いてないからね、一応補足」
八部江「支部長も、これ見てください。手紙です」
ナツキ「なるほど……」
GM「これで、廃ビルの場所が分かりました」
ジバシ「この廃ビルって何のビル?」
GM「町外れにある廃ビルだね。元々は――何でもいいよ?」
ジバシ「じゃあホテルで」
全員「(笑)」
GM「まだ引きずってるのか(笑)」
ジバシ「ホラ、やっぱりホテルでしたよ支部長!」
ナツキ「……行くか」
ジバシ「行くんですか?」
ナツキ「当たり前だ」
八部江「行きましょう、二人とも!」
GM「では三人は町外れの廃ビル、矢神の指定した場所へと向かいます。シーン終了、次はクライマックスフェイズです」




