異能少女と世界の終焉
生存報告込み、暇潰し込み、される描写練習です。
崩れたコンクリートに杭のように突き刺さった教会の柱頭に老神父が足を挟まれているのが見える。老神父は足の苦痛に耐えながら必死に柱頭を退かそうとしている。その目の前には血を流し苦しむ少年。少年の身体にはガラスの破片が刺さり血が絶えなく流れている。絶えなく流れているとはいえ、出血量はあまり多くない。まだ治療すれば少年は助かるだろう。老神父はなんとか柱頭を退かし、地面を這って少年の元へ近づく。老神父は呟くように「大丈夫、大丈夫」と唱えている。老神父は苦闘の末、要約少年の元へ辿りついた。「もう大丈夫」老神父はそう言って自分の祭服を破り、少年の傷口で結ぶ、
またか……性懲りもなく感想が浮かぶ。
私は今、世界の終焉を見ていた。
大地が崩れ、流星が降り注ぐ、世界を覆った薄暗く厚い雲は去り、深淵なる闇は目を覚ます。
空に闇が染み渡り世界が無に帰す。森は嘆き、生ける者は悲鳴を上げながら消えて行く。存在そのものが消滅し、世界は原初の姿に戻り、再構築される。そこに存在するのはたった一人の少女だけ。機械のような無表情な顔に一筋の涙を流す白髪の少女だけ。少女は世界の終焉を眺めている。彼女から流れる涙が質素な白い服を少し濡らす。
「これで……いいの」
表情は無表情でもその声はとても悲しんでいるように私には聞こえた。
それからだんだん少女が離れて行き視界がぼやけて、視界は暗転した。
私はあの少女を知ってる。出会った事もないし、面識もない。私は司令官から見ず知らずの人間を教えられることは多い。だいたいの人間はこの手で殺して来た。殺す時に主に使うのはナイフだ。正確に言えば銃で弱らせてからナイフでトドメを刺す。同僚には敵に認知される事なく、初弾で敵の急所を撃ち抜き瞬殺する殺しのプロが沢山いる。やれと命じられればやることはできる。だが、私の殺し方は早々変わることは無いだろう。少なくとも異能が存在する限り、私の殺し方はとても安定しているのだ。
つまらなくて話の概要も分からなくてすみません。
現在長編を真面目に書き溜めています。完成したら何かしら応募したいと思っているのでしばらくは更新できないかも知れません。今回のは暇潰しなのでプロローグだけ少しずつ書いて書けたら生存報告としてまた投稿します。
中々期待に応えられないかも知れませんがよろしくお願いします。