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二章 その四

 家に帰って足早に自室へと入る。すると怪奇現象よろしく、ひとりでにパソコンのランプが点灯し、程なくしてスタート画面が起動した。

 理由は、言わずもがな。例によって液晶には「ただいまー! いやーやっぱり自宅はイイネ! アイ・ラブ・インドア!」と無駄に高いテンションで叫ぶアンジュの姿が映し出されていた。

「パソコンの中とケータイの中って、そんなに違うもんなのか?」

 思いついた疑問を投げかけると、アンジュは「イエスイエス! そりゃーもう!」と大げさに手足をじたばたさせた。

「例えばだぞ、初。お前のパソコンとスマホではハードディスクの容量に、十倍近い差がある。つまり私のような存在にとっては、部屋の広さが十分の一になったようなものだ。耐え難いと思わないか?」

 そう言われて、自分の部屋が十分の一程度になった想像をしてみる。

 ……寝ることすら困難そうだった。

「大変だったな」

「うむ。分かればよろしい」

 なぜかアンジュは目を細めて勝ち誇ったように笑っていた。意味がわからない。

「……そうだアンジュ。部室で聞いた話、どう思う?」

「部室? ……あぁ、あの海法とかいう大男が言っていた話か?」

「そう」俺はゆっくりと頷いた。「あのサイト、誰が何の目的で作ったんだと思う?」

「んー、調べてみないと何とも言えないが、あれだけ事細かに調査して掲載するというのは、並大抵のことじゃない。それこそ、尋常ではない情熱がないとできないだろう」

 つまり、あのサイトの管理者はかなり強い意志で運営を行なっているということか。まぁ、そうでなければ、あんないつ訴えられるか分からない内容をネットで発信したりはしないか。

「なんだ初。ユーはあのサイトに興味があるのか?」アンジュは眉根を寄せた。

「なんだよ、不満か?」

「そりゃー当然不満さ。アングラサイトなんて健全な高校生の発育に百害あって一利なし。まだ無修正動画の方がマシだろう」

「なぁ今とんでもないこと言ったよな? 言ったよなぁおい?」

「まぁでも」アンジュは俺を無視した。「気になると言うなら、手伝ってやってもいいぞ」

「手伝うって、何を?」

「そのサイトを調べるのを、だ」

 言うやいなや、アンジュはブラウザを開いて、すぐさま例のサイトを表示させた。

「アドレス、覚えていたのか? すごいな」

「いいや。部室で使っていたパソコンのネット閲覧履歴を覗いて、アドをコピペしてきた」

 そんな事もできるのか。相変わらず自由で、デタラメだった。

「ふむ」アンジュは顎を撫でながら鼻をならした。「少し潜る。十秒ほどで戻る」

「え?」と俺が返事をするより早く、アンジュは急に体を弛緩させた。

 眠ったように目を閉じ、死んだように動かない。前に俺の個人情報を調べた時と一緒だった。

 画面の中で、アンジュは胎児のように丸まって横たわっていた。

 普段は豊かな表情に気を取られてあまり意識しないが、こうしてまじまじ見ると、やっぱり、こいつは綺麗だ。アイドルの誰某なんて比にならない。桁外れの美人だ。

 長いまつ毛は髪と同じバラ色。その赤と対比するように澄んだ白い肌。触れたら崩れそうなほど繊細に見えるが、それでも手を伸ばしたくなる女性的な曲線美。

 ……って、待て。待て待て。俺は何を考えているんだ。落ち着け、落ち着くんだ俺。

 相手は人工知能だ。ただのプログラムだ。この外見だって所詮は電子上のデータに過ぎない。

 頭では理屈を分かっている。しかし、それでも感情は騙せない。彼女を美しいと思う気持ちは、ごまかせない。どれだけ自分に言い聞かせても、鼓動は早くなるばかりだった。

 あれこれ考えていると、アンジュは目をかっさばくように開き「検索完了だー!」と叫びながら、バネ仕掛けの人形みたいに飛び起きた。俺がドギマギしているうちに、いつの間にか十秒経過していたらしい。

「おぅ? どうした、初?」

「……別に」

 見とれていたなんて、口が裂けても言えるわけがない。

 アンジュは不思議そうに首をひねっていたが、すぐにどうでも良くなったようで「そんなことより」と話をもとへ戻した。

「このサイト、一見すると初心者が作ったようにも見えるが、なかなかどうして。コイツはかなりの曲者だぞ」

 そう言いながらアンジュはディスプレイ上にいくつかのウインドウを表示させた。

「まず、このサイトを作った人物だが……。結論から言うと、分からなかった」

「分からなかった?」

 今度はこちらが首をひねる番だった。行政のデータベースにすら易々と侵入するアンジュにも、調べがつかないことがあるなんて。正直、信じられなかった。

 アンジュは表示させたウインドウを指差しながら説明を始めた。

「サイトがアップされているサーバーは台湾のものだった。そしてスペースをレンタルしている人間は契約情報によるとイギリス人ということになっているが、名前も住所も滅茶苦茶だ。十中八九、偽装工作だろうな」

「つまりこのサイトを作る時点で、調べられても身元がバレないようにしていたってことか?」

「だろうな。まさか台湾やイギリスの人間がピンポイントで日本にある地方高校の裏サイトを作ったりはしないだろう」

「確かに……」

 それは随分と周到というか、手が込んでいるというか。

「そして」画面の中でアンジュは腕を組んであぐらをかいた。「次に、アップされている情報についてだ」

「情報って、校内の犯罪者について?」

「イエス。その信憑性について、だ。警察や裁判所のデータを見たが、ここに掲載されている情報はおおむね正しいようだ。何人かは確認が取れない生徒もいたが、それはきっと『まだ罪がバレていないだけ』の奴らだろう」

「ってことは、ここに書いてあることはやっぱマジなのか……」

 本音を言えば、これが悪戯であってほしいと、少しだけ願っていた。

 自分の通っている高校にこんなにも悪事を働く人間がいるなんて、信じたくなかった。

 別に正義漢を気取っているつもりはない。それでもやはり、身近にそういう人がいるというのは、悲しい気持ちになった。

「ふーむ」アンジュは俺の顔を見て無遠慮に言った。「初、ユーは変な奴だな」

「変? 俺が?」

 自称天使に変と言われる筋合いはないのだが、どういうことなのだろうか。

「いや、最初は私も普通の高校生だと思っていたよ。だけど、なんと言えばいいのか……。そう、とらえどころがない、という感じだ」

「そんな評価、生まれて初めてされたよ」

 俺は正直に言った。とらえどころがない、なんて言われても、褒めているのか貶しているのかすら判断がつかない。だから、喜びも怒りもできなかった。

 アンジュは難しい表情になって、胡座をかいたまま背中の羽をふよふよと動かした。

「ユーはドライな性格だが、決してクールではない。かといってプレーンでもない。クレバーなんて以ての外だ」

「それ、貶しているじゃないか」

「だが」アンジュはまたも俺を無視した。「決して無知なわけでも、冷たいわけでもない。それなりに感情表現をするし、かといって騒がしいわけではない。分かっているようで分かっていない。分かっていないようで分かっている。そんな不思議なバランス感覚を感じるよ」

「どうだかね」

 やはりそんなことを他の人に指摘されたことはない。よく分からなかった。

「まぁ、それはともかく」

 アンジュは画面端にあったウインドウを中央に移動させ、それを指差した。

「次に、分かった点だ。サイトに載っている罪を犯した者たちだが、在校生だけではなく、過去に美鶴ヶ丘高校へ通っていた人間のことも載っているようだ」

「ふむ」俺は椅子に腰掛けて、足を組んだ。「それって、卒業生も載っているってこと?」

「イエス。他に、退学した人物も掲載されている。自主退学、懲戒退学を問わずにな」

「まぁ、十年前の事件が書いてあるくらいだもんな……」

 つまり、最低でも過去十年分、生徒の犯罪に関する情報がまとめられていると言える。それほど膨大な量の犯罪記録を掲載するのは一体どんな気持ちでやっているのだろう。想像がつかなかった。

「最後に」またウインドウを動かして、アンジュは言った。「ソースについてだ」

「ソースって、情報源のことか?」

「イエス。過去の事件はテレビや新聞、週刊誌などの情報で書かれたものも多いが、最近の事件については主にSNSや巨大掲示板群での炎上なんかがソースになっているものも多い」

「どういうことだ?」

「つまりだな。ブログやコミュニケーションサイトで自分の犯罪を暴露する奴がいて、それが原因で事件が発覚していることも少なくない、ということだ」

「そんなことが……」

 頭が痛くなる話だった。それってつまり、自爆じゃないか。

「自己顕示欲が歪んだ形で発露しただけだ。それは別にどうでもいい。問題は、その情報量だ」

「何か不思議な点でもあるのか?」

「イエス。大ありだ」

 アンジュは語気を強め、さらにいくつかのウインドウを開いた。

「情報量が多過ぎるんだ。ブログなんかではハンドルネームなど、本名を使っていない者も多い。だが、件のサイト制作者はそれを徹底的に調べあげ、美鶴ヶ丘高校の生徒だと確認した上で掲載をしている。そんな非効率的な方法で何十人も調べて掲載するなど、常軌を逸している」

 ハッカーとしても、狂人としてもな、とアンジュは最後に付け加えた。

 なるほど。たしかにそうだ。

 そもそも、本名を出していない人間の名前を知るためには、本人や名前を知る第三者に言わせるか、契約情報やIPなどのデータを盗み見るしかない。

 脇の甘い奴相手ならば前者もあり得るが、アンジュの口ぶりから察するに、どうも後者の方法で調べた可能性が高そうだった。

 そうなると、一人ひとりを非合法な手段で調べあげなければならなくなる。複数名を一気に調べるには不向きな、恐ろしく手間のかかる方法だ。とても正気とは思えない。

「しかし」アンジュは開いていたブラウザ以外のウインドウを閉じた。「そこから、ある程度はサイト作成者の人物像を推定することができる」

「本当か?」思わず声が上ずる。俺が身を乗り出すとアンジュは「あくまで予想だけれど」とすまなそうに眉尻を下げた。

「サイト作者はハッキングなどの技術に長け、丹念に調べるだけの時間がある。わざわざ美鶴ヶ丘高校の裏サイト、なんて銘打っているんだから、間違いなくこの学校に縁のある人物だろう。そして偏執的なまでの強い意志でサイト運営をしている」

 アンジュはふぅ、と一つ息継ぎをして「以上の点から」とまとめに入った。

「可能性が高いのは、長期にわたり学校を休学している者、もしくは不登校の者だ。得意分野のネットを介してしか告発できない小心でありながら、屈折した正義感をもっている。もしかしたら過去にイジメを受けたことがあるのかもな」

 まるで証明終了、とでも言わんばかりに、アンジュは満足気な顔だった。

 こうして聞くと、なんだかアンジュが正解を言い当てたような、妙な説得力がある。まるで探偵か何かのようだった。

「……でも、サイト作者が在校生かどうかはわからないだろ?」

 最後の確認として聞いてみたが、アンジュはわからない、と首を横に振った。

「もちろん卒業生の可能性もあるし、転校していった可能性も、そもそもこの推論が間違っている可能性だって充分にある。判断材料が少なすぎて、特定はできないよ」

「だよな」

 結局、全て可能性の話でしかない。俺は腕を組んで深くため息をついた。

「サイトのどっかにヒントでも残していないかな……」

「それはないだろう。サーバーのレンタルやアップロードにさえ細心の注意を払っているような奴だ。そんなポカミスをするとは到底思えない」

 ダメもとで言ってみたが、あっさりと否定されてしまった。きっと既に調べているのだろう。期待していたわけではないが、それでも落胆は隠せなかった。

「なんだ、初はそんなにこのサイトの作者が気になるのか?」

 アンジュは頬杖をつきながら、気だるげに聞いてきた。

「そういうわけじゃないけれど……」

 どうなんだろう。正直なところ、自分でもよくわからない。確かに知りたい気持ちはあるが、それは単なる好奇心であって、分からなければ別にそれはそれでいい気もする。

「……もし」

 アンジュは目を伏せ、考えるようにしながら言った。「もし、初がどうしてもこのサイトの作者を知りたいと言うのなら」

「……言うのなら?」

「私に願え」

 急にはっきりとした口調で、彼女はまるで七つの玉を集めたら出てくる龍のようなことを言い出した。

 強気な視線でアンジュは笑う。「忘れたのか? 私は電脳天使だ。本気を出せば、ネット上のことで分からないことは、何一つとしてない。それが初の『知りたいこと』だと言うのなら、私は天使の名にかけて、必ず突き止めることを誓おう」

 必ず。

 彼女はディスプレイの中で、力強く、断言した。

「……」

「どうする? 初?」

 アンジュは試すように俺の瞳を覗いてきた。

 そのアンジュの問いに。

 俺は。

「……わかった」

 一分ほど悩んだ末、彼女に向けて言った。

「俺は、…………願わない」

 吸い込まれそうなほど透き通った瞳を真っ直ぐに見返して、俺は意思を示した。

「そうか」

 俺の答えに、アンジュはさほど驚いた様子も、落胆した様子もない。

 ただ淡々と、短く呟いた。

「……いや、別にアンジュを信用してないってわけじゃないぞ。そこまでする必要がないってだけだ。せっかく天使様がなんでも教えてくれるって言うんだから、もっと有意義に使いたいだけだよ、うん」

 早口に、言いわけをするみたいに、俺はまくし立てた。

「別に構わんよ。時間はいくらでもある。存分に悩んで、吟味して、願いを考えてくれ」

 挑むように向けていた目線を逸らして、アンジュは少しだけ残念そうに微笑んだ。

 そう。ほんの少しだけ、残念そうに。

「……やっぱ、早めに願ってくれた方が、アンジュ的には楽?」

 彼女がほんの僅かに見せた寂しさのようなものが気になって、ぼそぼそと聞く。

「んーにゃ」アンジュは猫の鳴き声みたいな返事をした。「別にそんなことはないぞ? 初はどうしてそう思ったんだ?」

「なんだかアンジュが、願いを言って欲しそうだったから」

 そんな顔していたかー、とアンジュは舌を出しておどけてみせた。

「そういうつもりはなかったんだがな。こう、あまり一箇所に居座った経験がないので、その、戸惑っているだけさ」

「そうなのか?」

 意外だった。確かに彼女の性格上、落ち着きなく飛び回っていた方がらしいと言える。

 しかしそうは言っても、彼女が現れてからまだ丸一日程度だ。過去にエンジェルメールを開いた人たちがどんな人物かは知らないが、願う側の人間がそんなにすんなりと願望を絞れるというのが信じられなかった。

 少なくとも俺は、一日やそこらでたった一つの願いを決めることなんて、絶対に無理だ。

 でも、それはアンジュが言うように無欲なわけではなく、単にどの願いを叶えてもらうか決めかねているだけだ。

 前向きな言い方をすれば慎重。後ろ向きな言い方をすれば優柔不断。

 俺が『知りたいこと』を決められないでいるのは、そんな程度の、つまらない理由だった。

「慎重なんだな、初は」

 幸い、アンジュは前向きな捉え方をしてくれた。

「やっぱり、今まで願いを叶えてきた人たちは『知りたいこと』をすぐに決められたのか?」

 ついでなので、聞いてみる。

 アンジュは両手を後頭部に回して「うーん」と伸びをしながら唸った。

「一人目の男は少しだけ迷っていたな。といっても、十五分程度だが」

「短いな」

 それはほとんど迷っていないのでは。

「あいつは、私の話をそこまで真剣に信じていなかったからな。まぁ、それも仕方がないさ。社会人で、こんな与太話を真面目に信じるほうがどうかしている」

 そうかもしれないが、自分の存在を平気で与太話扱いするのはどうなんだろうか。

「二人目の老婆は早かったな。ほとんどノータイムだった」

 話しながら、アンジュは小指で耳をかっぽじっていた。どうやら過去に願いを叶えた人たちに対して、あまり強い思い入れはなさそうだった。

「――で? 初はどうしてそんなことを聞くんだ?」

「自分の願いを考える参考になればと思っただけさ。あとは単なる世間話で、深い意味はない」

「私と、世間話?」

 アンジュは目を丸くした。

「おかしいか?」

「いや、おかしくはないが……」

 そう言いつつ、まるで狐につままれたように目を瞬かせてから、アンジュはふっ、と息を漏らした。

「やっぱり変わっているな、初は」

「はいはい、そりゃどうも」

 軽口を叩きつつ、俺はブラウザをスクロールさせた。今表示されているのは、人の名前がずらずらと書いてある、表のページだ。

「……ん?」

 ふと気になって、マウスを動かす手を止める。

 何だ? 今、見覚えのある名前を見たような……。

 俺が目を皿にして表を眺めていると、アンジュが「もしかして、こいつを探しているのか?」と、セルの一つを指差した。

「私もこのサイトを調べた時に、少しだけ気になっていたんだ。初と同じ新聞部に所属しているし、在校生のようだしな。もしかして、知り合いか?」

 アンジュの言葉に俺は何も答えられなかった。返事をする余裕さえなかった。

 ここには犯罪歴のある人間が掲載されている。つまり、この人もなにか悪事に手を染めているということだ。

 でも、だって、そんな馬鹿な。真面目を絵にかいたような、この人が。

 信じられない、ありえないという二つの単語が頭の中を占領して、それより先を考えることができなかった。

 それでも渦のようにぐるぐると回る思考をなんとか押さえつけ、もう一度、画面を見る。

 動悸が早くなるのを感じながら、恐る恐る、書いてある名前を心の中で読み上げた。

 椎野心春。

 新聞部部長の名前が、そこにはあった。


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