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ゴミ箱は魔女の宝物 ~ゴミばかり集めてたら最強魔女っ娘になってました~  作者: 嬉々ゆう


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25/28

(25)ルーナ、検索する

今回は少し短めのお話です。

ルーナが、とある魔導具を作ります。

便利すぎる予感しかしません。

 ・⋯━☞ ハンドール公爵領 ☜━⋯・


 ・⋯━☞通称商業街マイーヤ☜━⋯・


 ・⋯━☞宿屋ヤタクの大部屋☜━⋯・


 

 ボルバ一家と、

 明日また会いに来ると約束して別れ、

 ルーナとサミは、宿屋に戻って来ていた。


 ベッドの上で、

 ルーナは今日1日あったことを、

 ビデオ動画のように、

 繰り返し思い出していた。



「はは……。今日は濃い1日だったなぁ~」


「くかぁー……くかぁー……」


「もうイビキが聞こえる。ふふふ……」


 

 昨日のように、また大部屋を借りて、

 部屋に廃材で敷居壁を設置しているルーナ。

 その壁の向こうからは、サミのイビキが聞こえる。

 

 ルーナは、ゴミ捨て場から適当に拾ってきた世間一般的には、“ゴミ”と呼ばれるオブジェたちを、取っかえ引っかえ、まじまじと見つめながら考えている。


 今回、ゴミ捨て場から拾ってきたのは、

 大量に捨てられていたボーションの詮無し空瓶。

 破れた野営テント用の革製の幕。

 ボルバがチョークの代わりに使っているという、

 ”文字が書ける白い石”。

 絵画用のキャンバスと木枠。

 大量のガラス片。

 その他いろいろ……


 そして、ひとつのゴミに注目する。


 今、ルーナが手に持って見ているものは、

 絵画用のキャンバスと木枠。

 いったい、何がどこでダメなのか、

 捨てられていた理由が分からない、

 


「ふぅ~ん……

 なんで捨てられていたんだろう?」



 でも、その絵画用のキャンバスを見ていると、ある物に似ていると思い出した。



「ああ、タブレットに似ているんだ」



 ああ、懐かしい……。

 日本で暮らしていたオジサンだった頃、

 あまりパソコンに詳しくないルーナは、

 パソコンもタブレットも同じだと思っていた。


 ネット大手のショッピングサイトで、

 1万円以下で売られていたものだから、

 喜んで注文したら、動作は重いし、

 ネトゲをしようにも

 すぐにフリーズするしで、

 まったく使えなかった……。



「バカだよなぁ~まったく無知とは罪だね」



 なんて、独り言を言っていたら、

 あることに、ひらめいた!



「魔法で、タブレットを作れないかな?」



 はっきり言って、おバカな考えだと思う。

 でもここは、異世界である。

 今まで、何も考えずに、思い付きで作れてしまった。

 そんな風に、今回もタブレットを作ってみたいな。



「よしっ! タブレットを作ろう!」



 ルーナは、絵画用のキャンバスと木枠でタブレット本体を作り、画面はガラス片を、錬金術で錬成して、木枠にはめこんだ。



「できた!

 なんちゃって木製タブレット!」



 ルーナは、できあがった、

 ”なんちゃって木製タブレット”

 を手に持ち、ひとり、ニヤニヤしていた。


 そして、ここからが、本番!!

 ルーナは、床に白い石で錬成用魔法陣を描き、早速、タブレットの錬成を行う。

 この時、地球で使っていたタブレットをイメージし、ネットサーフィンをしているイメージを思い浮かべる。

 そして更に、そのタブレットが快適にサクサク動く様子もイメージして行ってみた。


 

 ・⋯━☞錬成開始☜━⋯・

「エコ・エコ・アザラク……

   ••✼••以下省略••✼••」


 えーと……

 タブレットを作りたい!

 どんな物かと言うと~

 記憶属性の魔石ラブラドライトを利用して、この世界の記憶、情報を読み込み、この道具のガラスの部分に映し出せるのが、タブレットなの!

 なんとか、してちょーだい!


 つまり、この世界のことで、

 この道具の使用者が知りたいと

 タブレットに文字を入力した事柄を、

 なんとか調べて教えてね!


 起動するときは、”スイッチオン”と発言。

 終了するときは、”スイッチオフ”と発言。

 わかった?


 さあ! 魔法はかけられたり!


 大地と海との全ての力と……

   ••✼••以下省略••✼••

 ・⋯━☞錬成終了☜━⋯・



「……できた?

 よし、これを”魔導タブレット”と名付けよう」



 一応は、錬金錬成儀式魔法は成功した。

 画面の奥で、何かがこちらを待っているような、そんな気配が一瞬だけしたが――すぐに消えた。

 

だが、ちゃんとタブレットが出来ているのかが問題だ。

 とりあえず、使ってみた。



「……んーと、スイッチオン!」


 パッ!……


「あっ! 映った! マジ?!」



 もう完璧だった!

 画面に映るのは…

 ブラウザ、動画再生アプリ、動画編集アプリ、音楽再生アプリ、計算機、時計、方位磁石、金属探知機、3Dデザインメーカー、お絵描きアプリ、画像編集アプリ、電話通信アプリ、メモ帳、そして、魔法薬精製シミュレーターだ。



「おおおおおー!!」


「んごっ!……」


「はっ! サミが寝ているの忘れてた……」


「ムニャムニャ……ルーナちゃん……♡」


「俺?……どんな夢を見てるんだよ(汗)」



 魔法で作ったタブレットが、

 思いのほか使えそうだったので、

 壁を挟んだ隣でサミが

 寝ているのも忘れて、

 思わず嬉しさが声に出てしまった。



「ふぅ……よし。とにかく使ってみよ!」



 ルーナは、まずはブラウザをタップ!

 問題なく、ブラウザは立ち上がる。

 ほとんど日本で見ていたブラウザそのものだった。

 所々、何も書いていない空白になっているが、これはルーナの記憶が完全ではないのが問題だろう。

 仕方ない。でも、普段から使っていない部分だから、特に無くても問題はない。


 ルーナは、検索バーをタップすると、日本語用フリック入力キーボードが表示される。

 普通に文字が入力できるようだ。

 


「さて、何を調べようか……

 ふぅむ、スライムの生息地かな?」



 ルーナは、”スライムの生息地”と入力。

 そして、【検索】ボタンをタップ!


 すると、ズラー!と出るわ出るわ!

 


「うおおおっ! こりゃあ、出すぎだ!

 この辺の……ハンドール最寄りの

 スライムの生息地を……いや待てよ?

 単純に、スライムを検索……っと!」


 

 今度は、

 ハンドールの近くに生息している

 スライムを検索してみた。

 すると……



「えええっ?! こんなに居るのかよ!!」



 ルーナが魔導タブレットでスライムを検索すると、画面に映し出された地図上のハンドール公爵領の周囲に、数え切れないほどの数のスライムの反応が出た!



「こりゃあ……探す手間よりも、

 捕獲する手間の方が問題だな?」



 こうして、魔導タブレットは完成した。


魔導タブレット完成回でした。

便利な道具ほど、後で泣きを見るのが異世界のお約束……?

次回から、少しずつ動き出します。

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