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ゴミ箱は魔女の宝物 ~ゴミばかり集めてたら最強魔女っ娘になってました~  作者: 嬉々ゆう


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24/28

(24)水とステータスと大惨事

今回は、少し肩の力を抜いた回です。

新しい人たち、新しい関係、そして……

ちょっとした「やらかし」も含めて、

どうぞ笑いながら読んでいただけたら嬉しいです。



 ・⋯━☞ ハンドール公爵領 ☜━⋯・


 ・⋯━☞通称商業街マイーヤ☜━⋯・


 ・⋯━☞ボルバの掘っ建て小屋☜━⋯・



 ルーナとサミは、

 ボルバの家(掘っ建て小屋)に招かれた。



「うわぁ……これは」


「ルーナちゃん? 露骨な反応は……」


「あ、違う違う! 褒め言葉だから!

 私が以前住んでいたボロボロの小屋よりはマシだよ?」


「「「元小屋?」」」


「それはまあ……そうなんだが」


「すまんな? こんな急拵えな家で」


「「いえいえいえっ……」」



 ルーナは、ボルバの家の造りが

 想像していたより、しっかりした

 様子だったことを、思わず口に出して

 言いそうになった。

 サミは、そんなルーナがボルバの家の様子を

 悪く言うと思ってしまい咄嗟にルーナを制す。


 でもルーナは、そんなつもりはなかった。


 それより、建て直す前のルーナの小屋よりはマシだった。

 元々は4人暮らしだったようだし、

 それなりに広さもある。

 おそらく、ボルバの奥さんの監修だと思われるが、

 ルーナが見ても、生活をするための

 必要最低限の生活基準を満たしていると感じた。

 

 ルーナの小屋(現家)は、

 元は姉のシリルが建てたもの。

 建築技術も知識も皆無のシリルが、

 見よう見まねで作ったものだった。


 一応は魔法も少し使ったようだが、

 今のルーナほどのレベルではなかった。

 なので、決して快適とは言えない、

 小屋となってしまっていたのだった。


 そして、建て増しもする気も無ければ、

 改善改築する気も無かった2人だったので、

 ルーナが今のルーナになる頃には、

 ボロボロになっていたのだ。


 なので、今のルーナにとっては、

 建て替える前の”ボロ小屋”としか、

 思い入れが無いのだ。


 そして、おもてなしとして出されたのは、

 マギが水魔法で生成した、ただの水だった。



「はい! どーぞ。」


「ありがとう……キュン!」

 (いかん!  この子、可愛い~♡)


「ああ、ありがとう……」

 (……水?)



 ルーナは、水を出してくれたマギが、

 可愛くて抱きしめたくなる衝動に駆られた。


『なんだ? この気持ちは……

 なぜ? なぜ、男の子相手にときめく?』



「どうした?」


「ひゃい?!……なんでもないわよ?」


「……顔が赤いぞ?

 今日は、のぼせるほど暑くはないはずだが?」


「へい、平気だってばっ(汗)」


「……」


「……なに?」


「なんでもないよ」


「……?」



 ルーナは、必死に今の気持ちを皆に

 悟られないように、平常心を装った。


 でも、サミには分かっていた。

 これまで、ずっとルーナだけを見てきたのだ。

 恋心に気づいた頃から、ルーナ一筋である。

 ルーナが、マギ相手にときめいたことに、

 気づかないはずがない。


 だが、相手は子供である。

 サミも、モヤモヤする気持ちを悟られないように

 平常心を装うのだった。



「じゃあ、お嬢ちゃん……じゃないな(汗)

 オバさ……お姉様?」


「(怒)……今、”オバさん”とか、

 言いかけなかった?」


「そんなことは、ないと思うぞぉ?!」


「なんで疑問形なの?」


「たははっ……(汗)」



 ルーナは、元オジサンだったとはいえ、

 さすがに、”オバさん呼ばわり”はムカつく。

 ボルバは、借りてきた猫みたいにシュン……。

 まったく、最初の威厳はどこへやら?

 今ではスッカリ、形勢逆転のようだ。

 


「私の名前は、”ルーナ”です」


「ルーナさん? ルーナ様?」


「……ルーナと、呼んでくれていいので、

 私は貴族でもなんでもないので。」


「そ、そうか……では、ルーナで」


「はい」



 ボルバは、自分よりもルーナの方が、

 ずっと歳上だと知ってしまったせいか、

 接し方に困ってる様子だった。


 そして次に、サミが自己紹介をする。



「俺は、サミといいます。

 この度、このハンドールの冒険者ギルドで

 ルーナ共に冒険者登録を済ませたばかりですが、

 一応は、冒険者として見てください」


「うん。了解した。

 この子達は、もう知っているとは思うが、

 こっちが姉のマルカ5歳、そして、

 こっちが弟のマギ5歳だ。

 2人は、女の子と男の子の双子だよ」



 ボルバは、子供達を両手で肩を抱くように、

 改めて紹介してくれた。

 だがそのとき、”双子”というワードに、

 ルーナは、ついつい突っ走ってしまう。



「女と男の双子って珍しいよね?」


「そうなのか?」


「うん。一卵性双生児では有り得ない。

 でも、二卵性双生児としても、

 確率的には25パーセントだから、

 少数派とは言えると思うけどね

 なぁ~んてね! テレビの受け売りだけど」


「「「「……?」」」」

 (全員が……?)


「あ……(焦)」



 このとき初めて、やらかした事に気がついた。

 この世界には無いワードを口にしてしまった。



「ええ~と、ごめん また、やらかした?」


「にらんせーそー……なに?」

 (怪訝な表情でルーナに聞くサミ)


「ソーセージ?」


「あ、それだよね?」


「ちがいますぅ~」

 (言うと思ったと思うルーナ)


「25ぱーせーと……とは?」

 (頭をかきながら質問するボルバ)


「それはぁ~そのぉ~~~(汗)」


「「……?」」

 (ほぼ同時に首を傾げるマルカとマギ)


「あははっ……(焦)」



 どうやらこの世界には、

 ”双子”とは、あくまでも”双子”であり、

 ”双生児”とは言わないので通じない。

 未だに、日本での感覚が抜けないルーナ。


 まさか、

『この世界に来る前の世界の~』

 などと、言えるはずもなく。


 それよりも、一番驚いたのはサミのステータスだ。

 これまでサミのステータスを見ることなど、

 考えたことも無かった。

 今回も……

 ”たまたま、この際だから”

 という、話の流れで見ようと思っただけだった。


《ステータス……》

 (ボソッ……)


 ルーナは、誰にも聞こえないように、

 サミの顔を、チラッ……と見上げながら、

 サミに対してステータス鑑定魔法を発動した。

 そして、何食わぬ顔をして水を口に含む。



 ピコン!


 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 《サミ》

 性別︰男性

 職業︰農家

 年齢︰28歳

 LV︰55

 HP︰366/366

 MP︰73/73

 SK︰245/245

 STR︰73

 ATK︰47

 DEF︰33

 INT︰22

 SPD︰27

 DEX︰74

 MAT︰22

 LUK︰37

 EXP︰50327

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 魔法特性︰強化魔法(12/30)

     ︰土魔法(18/30)

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 スキル ︰掘る(2p)

     ︰投げる(5p)

     ︰かち割る(6p)

     ︰褒める(6p)

     ︰宥める(7p)

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 加護  ︰国忍富神(クニオシトミ)の加護

     ︰ウェヌスの加護

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 称号  ︰ナルシスト/ルーナの保護者/

     ︰ルーナの常識指南役

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 


「ぶはあっ!」


 バシャッ!


「「「?!……」」」


「わあっ!! な、なにしてんだっ?!」


「ゲホッ! きゃはっ! ケホッ…ケホッ…」



 ルーナは、サミのステータスが、

 思いのほか高いことに驚き、

 サミに向かって盛大に吹き出した!


 パニクったルーナは、咄嗟に立ち上がり、

 慌てて自分のワンピースの裾で、

 自分が吹き出した水で濡れたサミの顔を拭く。



「ごめん!ごめん!ごめん!ごめぇえん!」


「ぶぁっぶっぶっぶっぶっ……(汗)」


「「「……」」」

 (ポカーン……)


「ちょっ、な、なにを……ぶばっ!

 って、ルーナちゃん! 見えてる!」

 (この時、サミは鼻血ぶー!)


「え?」


「見えへふっへ! 見えへふっへはあっ!」

 (見えてるって! 見えてるってばあっ!)


「へ? なにが?」


「……パンツが……(照)」


「……え?」


「「「……(呆)」」」



 ルーナは、自分のワンピースの裾を捲って

 その裾をサミの頭から被せるようにして

 サミの顔を拭くものだから、サミの目の前には、

 ルーナのパンツが、どアップに!

 その瞬間、サミは鼻血ぶー!

 

 それにやっと気づいたルーナは……



「ひぃやっ?!」


「る、ルーナちゃん?」


「きゃああああああーーー!!」


 ブォン!

  パチィーーーーーン!!


「ぎゃん!!」


「「「!!……(驚)」」」



 自分が悪いはずなのに、

 ルーナはパンツをサミに見られたことの

 あまりの恥ずかしさに、サミの頬を大振り平手打ち!

 サミは、5ポイントの精神的ダメージを受けた!



「なん、なんでだよぉ~~~(泣)」


「はっ!……ごめぇ~~~ん!!」


「「「あははははははははっ!」」」



 ルーナに叩かれた頬を手で抑えて涙を流すサミ。

 恥ずかしさがカンストして、パニクって、

 サミの頬に頬擦りしながら頭を撫でたり、

 サミの頭をワシャワシャと撫でまくり、

 自分でも何をしているのか解らないルーナ。

 そんな2人が可笑しくて爆笑する3人の親子。


 この時のことがきっかけで、

 この5人は打ち解けたのは、言うまでもない。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

水は大切。

ステータス確認も大切。

そして、服の裾の扱いには十分注意しましょう。

次回も、よろしくお願いします。

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