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ゴミ箱は魔女の宝物 ~ゴミばかり集めてたら最強魔女っ娘になってました~  作者: 嬉々ゆう


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23/28

(23)ゴミは箱宝物

今回は、新しい出会いの回です。

ゴミ捨て場で出会ったのは、

見た目は怖いけれど中身は親バカな父親と、

とんでもない才能を秘めた子供達。

ルーナの「宝探し」は、

どうやら人材発掘も含まれているようです。

 ・⋯━☞ ハンドール公爵領 ☜━⋯・


 ・⋯━☞通称商業街マイーヤ☜━⋯・


 ・⋯━☞元スラム街ゴミ捨て場☜━⋯・



「マルカちゃん!」


 パシッ!

 (マルカの肩を掴むルーナ)


「ひぃっ……」

 (怯えるマルカ)


「ちょっと、ルーナちゃん 何を考えてるんだ?」


「ねえ……私と一緒に、錬金術を勉強しない?」


「はあぅ……え?  なんで私の名前知ってるの?」


「そんなこと、どうでもいいから。

 ね、一緒に勉強しよ?」


「ルーナちゃん?!」


「「……?(汗)」」



 もう、ルーナは止まらない!

 ステータスを見て、マルカには魔術師としての

 素質があると知ったルーナは、

 ”仲間ができた”と思い、嬉しくて仕方がなかった。


 ルーナは、いったい何を企んでいるのか?

 その時、父親がルーナに迫ってきた!



「ちょっと、待ってくれ、お嬢ちゃん!」


「ひぃっ……怖いっ(汗)」


「は?……」


「顔怖いっ……(汗)」



 ルーナは、父親の鬼気迫る顔に怯えていた。


 父親は今、非常に困ってる。

 だがその顔は、ルーナにとっては、

 威圧しているようにしか見えなかった。

 眉間にシワを寄せ、血管の浮き出たコメカミ、

 全体的に赤黒く血走った父親の顔は、

 それはもう恐ろしく、日本で言うところの、

 ”鬼”そのものであった。

 

 ルーナは堪らず、その場にしゃがみ込む。



「なんだ。何をしている?」


「ひぃいぃいぃっ(汗)」


「パパ、顔が怖いって言ってるよ?」


「「パパ?!」」



 『あの顔で、パパだと?』


 ルーナは、そう思った。

 我に返るかのようにハッ!とするが、

 その言葉に思わず、ポカーンとしてしまった。


 今更だが、いきなり面と向かって”顔が怖い”だなんて、

 まったくもって失礼な話だと顧みる。

 だが、おそらく誰が見ても、マルカの父親の顔は、

 ”優しそう”とは、お世辞にも思わない顔なのは確かである。

 

 ステータスを見て分かったが、彼の名は”ボルバ”。


 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 《ボルバ》

 性別︰男性

 職業︰戦士

 年齢︰33歳

 LV︰32

 HP︰175/181

 MP︰32/32

 SK︰28/28

 STR︰32

 ATK︰29

 DEF︰12

 INT︰8

 SPD︰24

 DEX︰12

 MAT︰11

 LUK︰11

 EXP︰14481

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 魔法特性︰強化魔法(9/30)

     ︰火魔法(8/18)

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 スキル ︰スラッシュ(2p)

     ︰流星斬り(9p)

     ︰斬鉄(14p)

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 加護  ︰なし

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 称号  ︰親バカ

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・


 額には、「大きな三日月傷」があり、

 その他にも、左耳は”地域猫”のように切れているし、

 袖口から出る右腕にも、大きな裂傷痕があり、

 数々の修羅場をくぐり抜けてきた証であり、

 ある意味、ベテラン冒険者の”勲章”と言えるだろう。

 だが、称号に”親バカ”とあるのには意外だった。

 そんな称号の片鱗は、すぐに判ることになる。



「怖い……だなんて(汗)」

 (見た目とは、らしくなくオロオロするボルバ)


「ほら、パパ! お姉ちゃんが怖いってさ」


「うぐぐっ……す、すまない

 ほんっとぉーに、すまなかったあっ!」


「い、いえ……」 



 ボルバは、目をギュッ!と強くつむり、

 眉間にシワを寄せ、少し膝を曲げて、

 両手で体を支えるように膝に手をあて、

 ルーナに向かって頭を下げる。

 『そんなに?!』

 と、逆に恐縮してしまうほどに、謝罪される。

 何があったの?と聞きたくなるほどだ。


 そして……



「ど、どうだ? ちゃあんと謝ったぞ?」


「うん! パパ、偉いね~」


「うんうん! パパ、偉い~~~」


「そうかあっ!! ありがとうよお~~~」

 (2人を両腕で抱え込み抱きしめるボルバ)


 ガバッ!


「うおぉおぉおぉおぉ~~~!

 なんてお前達は、可愛いんだぁ~~~!」


「「?!……(汗)」」



 ボルバは、子供達2人を抱きしめながら、

 2人の頬に力強く頬擦りをする。



「うおおおおーー!

 可愛い我が子達よおぉおぉおぉ~~~!」


「「キャッキャッ♪」」


「「……(呆)」」



 流石のルーナも、ジト目で口を半開きにし、

 3人の親子を、ただ見守るしかなかった。

 サミも、そんなルーナの横で、3人の親子達を、

 無表情で、ただ見つめてフリーズしていた。


 ボルバのステータスの

 ”称号︰親バカ”は、正しかった。


 少し、落ち着いて……



「あの、”一緒に勉強”とは、どういうことかな?」


「はい。私はまだ若い魔女です。」


「ああ、うん。そうだな

 と言うか、随分と若いようだけど……」


「まだ、55歳ですから」


「はあっ?!……」

 (目を見開き、驚くボルバ)


「……」

 (ただ、黙り込むサミ)



 この時ボルバは……


『俺よりも、ずっと歳上じゃないか!』


 と、内心で盛大にツッコミを入れたのは、

 言うまでもない。

 種族的な時間感覚のズレに、

 ルーナは気付いていないのだった。



「ええと……まさか、うちの娘と一緒に学校に?」

 (年齢のことは無かったことにするボルバ)


「いえいえ! 学校なんかには行きませんよ?」


「なら、どこかへ連れて行く……」


「いえいえいえいえ!

 それも心配しなくても大丈夫ですよ?

 私が娘さん、マルカちゃんに会いに来ますから」


「なっ?!……」


「……なるほど。それなら……な」


「うん! お姉ちゃんが来てくれるなら」


「ふふふ 良かったな」



 またルーナは、勝手に話を進めてしまう。

 当然、サミは黙ってはいない訳で。



「ルーナちゃん また、勝手なことを言う!」


「え? ダメなの?」


「じゃあ、君は何をしにこの街に来たんだい?」


「うん。だから、そのついでに……」


「はぁ……(呆)」



 サミは、もう言っても無駄だと、諦めムードに。

 ルーナがこの街へ来た理由は、

 この街のここ、ゴミ捨て場で、

 ”ゴミ捨て場で、ゴミを集めること”。

 言い方には語弊があるかも知れないが、

 これこそが、ここへ来た本当の理由である。


 ルーナは、何も無いところから、

 何かを作り出すことを得意とはしておらず、

 普段の生活から感じる足りない物や、

 もっと便利になるような物を作り出すことを

 得意としていたが、村での生活の中で欲しい物を

 作り出すには、”素材”が足りなかったから、

 村よりも大きな街へ来れば、もっと沢山のゴミが

 あるはずだし、村には無い物を見つけられると

 感じたからだった。


 また、”捨てられた物、または不要な物”から

 インスピレーションを感じることと、

 単純に、”便利だから”という気持ちが、

 ルーナを突き動かす原動力だった。


 更に、”できることが増える”ことこそが、

 何もより楽しくて仕方がなく、

 それが、自分だけではなく、自分以外の、

 他の誰でもできることが増えることも、

 楽しくて仕方がないのだった。


 これも、ルーナにとっては、”ゲーム感覚”

 なのである。

 初めは、”便利だから”から始まったことでも、

 出来てしまったら、また次のもの……と、

 ”新しいもの”や、”もっと良いもの”を求める、

 ”探究心”なのかも知れない。


 それこそがルーナにとって”冒険”なのである。

 なので、ルーナにとっては、

 「ゴミは宝物」

 そのもの、なのだ。


 この街へ来た第一の目的は、”エアーツ鉱山”で、

 様々な属性の魔石を集めるためだった。

 エアーツ鉱山や、それまでの道中には、

 魔物が居ることから、冒険者ギルドにて、

 護衛の依頼をするのが第二の目的だった。

 実はそれ以上に、”ゴミ拾い”がルーナにとって、

 本当の目的地だったと、

 既にサミも気づいてはいたのだ。

 いや、知ることとなった……

 と、言うべきだろうか。


 ところがルーナってば、ゆく先々で、

 ”予想外、想定外”な言動をとる。

 なので、ルーナにいうも振り回されている

 サミであった。

 

 そして今回も、サミはルーナに振り回される。



「そう言えば、男の子にも凄い才能があるね」


「えっ? ぼ、ぼく?」


「そっ!」


「え? え? なんだろう?」


「君、大魔法使いになれるかも知れないよ?」


「ええっ?!」


「「「大魔法使いっ?!」」」


「うん! あと、凄腕の鍛冶職人にもなれるかも?」


「「「凄腕の鍛冶職人~~~?!」」」


「うーん!」


「えええええ……(汗)」



 ルーナが男の子のステータスを見た結果、

 ルーナは一瞬、言葉を失うほどだった。


・⋯━━☆★☆━━⋯・

 《マギ》

 性別︰男性

 職業︰魔法使い

 年齢︰5歳

 LV︰5

 HP︰22/22

 MP︰68/68

 STR︰3

 ATK︰3

 DEF︰12

 MAT︰7

 INT︰5

 SPD︰3

 DEX︰2

 LUK︰11

 EXP︰202

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 魔法特性︰火魔法(3/50)

     ︰風魔法(2/30)

     ︰水魔法(8/30)

     ︰付与魔法(未覚醒)

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 錬金特性︰魔剣錬成(未覚醒)

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 加護  ︰ヘーパイストスの加護

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 称号  ︰加治の達人(未覚醒)

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・


 ルーナにとって、”ヘーパイストスの加護”は、

 まさに、驚きであった。

 ヘーパイストスとは炎と鍛冶の神であり、

 ギリシャ神話でも有名な宝作りの神様である。

 「とんでもない逸材を見つけてしまった!」

 と、我ながら恐れる反面、楽しみで仕方がない。



「だから、ね? 2人とも、私と一緒に

 魔法を勉強しようよ?」


「「ええええ~~~(汗)」」


「あわわわわわ……(焦)」


「まさか、こんな逸材がいたとは……(汗)」



 ルーナは、まさにゲーム感覚で、

 今後、この2人の子供達が、どんな逸材に育つか

 今から、ワクワクが止まらないのであった。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

ルーナにとっては、

ゴミも才能も、全部「拾える宝物」。

次回は、この親子とルーナの関係が

もう少し踏み込んで描かれていきます。

よろしければ、またお付き合いください。


”ボルバ”とは、どこかの国の言葉で、”格闘”という意味だそうです。

”マギ”とは、どこかの国の言葉で、”魔術”という意味だそうです。

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