表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の使いと侠客  作者: 吾妻橋露
1861年 辛酉 弥生月
21/138

いけない遊びに誘われて

朱鷺が道場の外にでると辰次が待っていた。


(おび)、よこせ。持ってんだろ?」


ぶっきらぼうな口調の辰次は、めくら娘の補助用の帯をふたたびにぎった。

辰次に引っ張られるままに朱鷺はついていく。


「今度はどこへ行くのですか?」

「賭場」

「とば?」

博奕(バクチ)しに行くぞ」

「ばくち?それは、金銭を賭けて勝負をするという、あの博奕ですか?」

「それ以外なにがあんだよ。もうどこへ観光とやらに行けばいいかわかんねぇからな。だったら遊ぶしかねぇだろ」

「遊ぶ……人は博奕で遊ぶのですか?」

「なんだよ、博奕遊びしたことねぇの?」

「はい。大丈夫でしょうか?博奕は、わたしでも遊べますか?」

「小銭一枚でも持ってりゃ誰だってできんのが博奕遊びだ。金、持ってるか?」

「はい」


朱鷺はふところから財布をとりだし、金の小判(こばん)数枚をチラつかせた。


「足りるでしょうか?」


ニヤリと辰次は悪い笑みを浮かべた。

持ち合わせがさほどない悪童は、めくら娘をうまく使おうと考えている。


「十分だ」

「ではぜひ、博奕遊びのご教授をお願いいたします」

「オウ、いいぜ。江戸の賭場での遊び方、教えてやるよ」


不浄の金が集まる遊びの場へ。

悪童はめくら娘を連れ、浅草寺へと向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ