表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

雪うさぎ

作者: 颯姫

 雪がね、ちょっとだけ積もったの

だから頑張って集めて作った、小さな雪うさぎ

南天の実を目にして、完成

そして私は神様にお願いをする

「ゆきちゃんを本当のうさぎにしてください」

疲れた私は暖かい家の中で眠る

ゆきちゃんは寒い外。まだ本当のうさぎじゃないから、暖かいところにはいられない。

本当のうさぎになったら、暖かい部屋の中で何して遊ぼう?うさぎはままごと遊びは好きかしら?おもちゃの野菜は嫌いかしら?


 目が覚めて外に出ると青空。

ゆきちゃんは?本当のうさぎになったかしら?

「耳がとけちゃってる」

私は日影から雪を集めて耳を治す。

「大丈夫だよ。ゆきちゃん」


 次の日、幼稚園から帰ってゆきちゃんに会いに行くと、ゆきちゃんはいなかった。

「ゆきちゃんは?」

「ゆきちゃんは春をさがしに行ったのよ」

ママはそう言って小さなうさぎのぬいぐるみを私の手のひらに置いた。

「忘れないでね、ってゆきちゃんからのプレゼントよ」

忘れないよ。ずっと忘れない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ママ、ゆきちゃんのことをきちんと見ていてくれたのですね。 雪うさぎは本物のうさぎにはなれなかったけれど、代わりにぬいぐるみのうさぎさんがおうちに来てくれた。 春を探しにいった雪うさぎさんの帰…
[一言] たくさんの愛情を込めて作った雪うさぎ。 ゆきちゃんはきっとその想いを覚えていてくれるでしょう。また来年、ゆきちゃんに会えたらいいですね。
[一言] 最後の1行がとっても好きです。 短いながらも心に響くものがあります。
2020/12/21 18:05 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ