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2話

昨日は色々あった。

家に帰ってからも秋葉の言った事を反芻していた。(まったく分からなかったが)

結局夢か、大穴で狐に化かされたのかと思うことにした。狸でもいい。

なんて考えてたら秋葉が教室に入ってきた。


秋葉は俺のクラスの学級委員長だ。

容姿は学校でもトップクラスと言えるだろう。

肩あたりまで伸びた髪は綺麗な黒色をしている。

しかも成績優秀。性格も大人しく、それでいて友達は多い。

まさに絵に描いたような完璧超人だ。


え?俺はどうなんだって?まあド平均だとでも思っといてくれたらいい。

一応特技はテニスといえるくらいやり込んでいたがケガしたから辞めた。

まあつまり一般人Dくらいだと思っててくれ。


なんて考えてると秋葉は友達に軽く挨拶を済ませると俺の方に歩いてきた。

「おはよ。マル君」ニヤニヤしながらそう言ってきた。

これで狐に化かされていた線は消えたか。ついでに狸も。

「なに?そんな事考えてたの?」秋葉は必至に笑いを堪えていた。

「秋葉、お前そんなキャラだったか?」俺の記憶では秋葉は大人しい女の子だったはずだ。

「いやー、あんな体質になっちゃたからね」そこで一旦区切る。

「八方美人してた方が目立たないしいいんだよね」

いや十分お前は人気者だろ。

「そうなんだよねー。結局委員長やっちゃてるし。ワタシ、コミュニケーションの才能あるわ」

そんな自慢しに来たならさっさと戻ってくれ。

「待って待って。何でもするって約束忘れてないよね?」

忘れたも何もそんな約束してない。

「ワタシ、今日の英語の予習してないから見して」


秋葉コウは性格が悪いみたいだ。



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