表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王様観察日記 設定集  作者: ぺんぎん
魔王様観察日記(原型、日記バージョン)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/53

調査

 ○月×日

 今日は魔王様と洞穴に向かった。魔王様と一緒に行動するのも久しぶりだ。


 村を出るときに、衛兵達にあった。隊長が近づいてきて、挨拶してきた。


 どこに行くのか聞かれたので、野盗達のいた洞穴にいくと教えてやった。


 あそこにダンジョンを作るかもしれないとも伝えると、顔が引きつっていた。


 念のためフォローした。安全なダンジョンで、入場料をとって、商売するつもりだと説明すると、隊長は興味津々だった。


 出来たら教えてほしいと言って、盗賊たちを連れて村を出て行った。どうやって伝えれば良いのかわからないので勝手に知るがいい。



 洞穴までくると魔王様は、雰囲気があっていいねぇ、と言っていた。


 色々と周囲を確認して、ここにダンジョンを作ることに決まった。


 一応村長に確認するので、今日は何もしないそうだ。


 ただ、魔王様は、なにやら道具を取り出して変なものを作った。


 聞いてみると転送装置と言うらしい。


 どうやら、村と洞穴を移動するのが大変なので、一瞬でここにこれるようにしたらしい。


 こんなものを作れるとは、さすがは魔王様だ。


 ただ、村のほうにも同じものを作らなければいけないそうなので、帰りも徒歩だ。



 村に着いてから、村長のところへ行った。


 野盗達のいた洞穴をベースにダンジョンを作りたいといったら、村長の顔が引きつった。隊長と同じだ。


 ここでもフォローをしておく。そうしたら簡単に許可が出た。というか、許可なんかいらないらしい。


 あと、転送装置も設置したいと言ったら、それも許可が出た。というか、村長はどういうものかわからなかったようだ。



 その後は、魔王様と別れた。


 魔王様は、ダンジョンの設計をするらしい。実際に『迷宮生成』するのは私だが、条件を作るのは魔王様だ。


 魔王様と別れた後、私は買い物をした。


 広場で商人達が色々と売っていた。


 リンゴがないか聞いてみたら、そんな高級品はないと言われた。なんということだ。


 どうやら、リンゴはエルフの森にしかなく、エルフと取引をするような大商会でないと無理だそうだ。


 仕方がないので、魔王様からもらったお小遣いで、ほかの果物を買った。バナナというらしい。これもうまい。


 野盗から救った御礼とのことで、まけてもらった。また、野盗こないかな。


 あと、リンゴのことも何とかしなければいけない。バナナも悪くないが、リンゴじゃないといけない。


 今度エルフの森に行ってみよう。



 次に冒険者ギルドで仕事がないことを確認した。


 あと、ダンジョンを作ることを伝えた。受付女は冒険者が増えるかもしれない、と喜んでいた。


 ダンジョンに住まわせる魔物が必要なので、どこかにそんな話があれば真っ先に教えてほしいと伝えた。


 受付女は、そこは退治してほしい、と言った。そんなことは知らん。


 あと、お金を預金した。ギルドカードの金額部分に追加されていることを確認した。ちょっとうれしい。



 次に雑貨屋で冷やかした。


 商人たちが来たので、売ってるものが多少増えているようだ。


 ほとんどが生活用品だ。いらない。


 ここでもダンジョンを作る旨を話した。受付女と同じように、買い物客が増えるかもしれない、と喜んでいた。



 その後は、ウェイトレスの仕事だ。


 モップが魔モップになった件はバレてはいない。


 でも、モップの掃除能力が上がって、いつもより綺麗になった。


 宿屋の親父さんがモップを見る目が不思議そうだ。スキルを見られたらバレそうだが、大丈夫だった。


 今日も繁盛していた。客に商人達がいるので多すぎる。商人は仕方ないが、村人は家に帰れ。


 なぜかわからないが、商人達にダンジョンのことを聞かれた。いつの間に広まったのだろう。


 まだ出来ていないが、野盗達のいた洞穴をダンジョンにする予定だと話した。


 いつ出来るのか聞かれたが、答えられなかった。


 ダンジョンはすぐ出来るが、魔物を配置するのに時間がかかりそうな旨を伝えた。


 商人達はなにやら話し込んで、出来たら伝えてくれと言われた。お前らもか。


 適当に返事をして打ち切った。話し込んで、給料減らされたら困る。



 仕事が終わったら、魔王様と打ち合わせをした。


 とりあえず、ダンジョンに関しては以下の通りに決まった。


 ・入場料は1000エン


 ・致命傷を受けると、傷を回復して、ダンジョンの外に転送


 ・自分の意志でダンジョンの外に転送が可能


 ・ダンジョンの外に転送した場合は、服以外の装備品はダンジョンのものになる


 ・ダンジョンのものになった装備品は、ダンジョンの宝箱から出る可能性がある


 ・中ボス討伐で5万エンの賞金


 ・ボス討伐で10万エンの賞金


 まずはこの条件で迷宮生成を行い、必要に応じて条件を追加、変更、削除することになった。


 とりあえず、これで明日、ダンジョンを作っておこう。


 ただ、魔物をどうするべきか迷う。


 魔界から呼んでも良いが、あまり多く移動すると、戦争になるし、それは魔王様の意志に反する。


 となるとやっぱりスカウトしかない。


 冒険者ギルドに情報を貰おう。


 ――――――――――


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ