反省会六 サブ登場人物その三(閲覧注意:裏話、ネタバレを含みます)
登場人物に対する反省です。裏話や多大なネタバレを含みますので、閲覧にはご注意ください。よろしければ、スクロールしてお読みください。
・ミトルについて
チャラいエルフ枠……それとは別に長生きをすることでどういう事になるかを匂わせる感じのメッセンジャー的な役どころでした。意外とミトルが良かったという感想をいただいて嬉しい限りです。
フェルが不老不死になることは最初から決定してました。そして心を閉ざしてから復活する、これは最初から決めていた物語の流れなのですが、伏線と言うか、将来的な説得力を持たせるために「長生きしたエルフは植物みたいになる」というのを言わせるために登場させています。そして復活したフェルを待っているという役も最初から決めていて、プロット通りに動いた数少ない登場人物ですね。
ただ、剣のスキルで長生きを実現するのは、途中で決めたことになります。最初、あの剣はイブとの戦いで活躍する予定でした。でも、活躍させる方法が思いつかず、どうしようかな、と考えていまして、最終的には長生きするために使おうと思いついてあの流れになっています。ちなみにこの案を思いつくまでは、ヴァイアと同じように気合で長生きさせるつもりでしたね。
ミトルに関しては、反省らしい反省がないです。もうちょっと恋愛関係で何かあっても良かった気はするんですが、それはヴァイアがやってるのでいいかな、と思って何もなかったですね。小説のジャンルが恋愛ものだったらもっと色々ありそうなんですけど。
・ヤトについて
魔界の獣人代表枠……だったのですが、料理人やらアイドルやらいろいろな職業になってしまいました。やり過ぎた感があります。
色々とフェルにやらせようと思ったことを、代わりにヤトにやらせた感じでしょうか。料理やアイドルも最初フェルにやらせようかと思っていました。嫌がりながらも、まんざらでもないという状況が面白いかな、と考えていたのですが、フェルの性格的に無理だ、と考えを改めて、ヤトに全部やらせた感じですね。ちなみにフェルにはメイドもやって貰おうかと思ってました。
反省点としては序盤のフェルに対する態度でしょうか。ヤトやスライムちゃん達がフェルをないがしろにしているのは理由がある行為でしたが、評判は悪かったですね。ヤトの場合はフェルの幼馴染でもあったし、敬意を払うなと命令されているので、あんな感じになってますが、それが本編に出ているわけじゃないですからね。何で部下が上司を雑魚呼ばわりしてるんだって話になって不評でした。
主人公いじりはもうちょっと軽くするべきでしたね。フェルは最初からほぼ最強状態なので、最初に負けてて、次に勝つみたいなカタルシスが物語の展開上存在しませんでした。もちろん、イブやセラはラスボスなのでそれは最後のカタルシスで、途中の展開で存在しないという意味です。
なので、戦いとは別の方向で何かないかなと考えました。そこで思いついたのが、蔑ろの展開ですね。皆にいじられながらも、実は慕われている上に、忠誠すら誓っているという形で、とあるきっかけがあれば、いつでもその状態になる、という展開です。ですが、その前振りが長すぎました。もう少し早めにその展開にするか、もうちょっとマイルドにするべきでしたね。
・スライムちゃんについて
主人公に従う従魔枠……だったのですが、どちらかというと万能枠です。物語を細かい部分をパッと進めてしまうために重宝しました。一から十まで全部主人公がやってしまうと今以上の膨大な文字数になってしまうので、フェルの見ていない(読者の見ていない)ところで物事を進める役どころですね。
反省点としては、ヤトと同じように色々とやり過ぎた感があるところです。また、小説でよくあるメアリー・スーと言われないかな、とちょっと心配しておりました。そうならないように、フェルに忠誠を誓っているという状態にはしていたのですが、それが分かるまでが長すぎたのが問題ですね。
ここからは没ネタです。
このスライムちゃん達、小説を書く前は全部で八体いました。そして全員が合体して、クィーンスライムちゃんになるという設定を考えていたんですね。いわゆるドラ〇エのキングスライムです。全員に女王っぽい名前が付いているのは、その名残だったりします。
それと最初に考えていた内容では、管理者達はすべて破壊されて、人界の存続が危ぶまれる、という展開があったんですね。そこで管理者達の代わりにスライムちゃん達が管理者として生きるという展開も考えていました。流石に無理があるので没になりましたが。
それとこれも没ネタですが、ヴァイア達がスライムちゃん達に転生してきて、浄化された魔界でフェルと永遠に生きるという終わりも考えていました。ですが、某有名なろう小説と被るし、生と死が軽くなりそうなのでやめています。
ちなみに魔界編でフェルとジョゼフィーヌの一騎打ちを予定していたのですが、フェルはあの時点で不老不死なのが判明していたので、戦いになんの緊張感もないな、ということで没にしています。なお、フェルの勝ち方としては、ジョゼフィーヌの暴飲暴食に対して、魔力高炉で限界以上の魔力を吸わせるという展開でした。
というわけで、反省会はここまででになります。他にも反省する登場人物は多いのですが、その辺りは登場人物紹介のほうで書いていこうかなと思ってますで、そちらでご確認頂ければと思います。では、お付き合い頂きましてありがとうございました。




