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13 情報 貴志編

どうも、ヤタヌスヲノヌスです。


最近投稿が多いのか予測変換にヤタヌスヲノヌスが出るようになったことはさておき、お読みくださる皆様本当にありがとうございます!


それでは、13 情報です。

メールを受信した。


十騎からだ。


内容は、浩銘安雄の事を調べろ?


こいつ何を言い出すんだ?


理由は分かんないがアイツの勘はするどいからな、調べてやるか。


まぁ、それより前にやることがあるが。


貴志は、携帯からチェックノートというアプリを開いた。


これは貴志が作成した貴志家にいるクローンに接続したり活動報告をするための貴志の特製アプリだ。


作った当初はアプリを開くたびににやけるという電車の中だと変態扱いを受ける癖があったが、回数を重ねるごとになおったようだ。


貴志は、耳に虹色の金属光沢を発するイヤホンをつけた。


実は、クローンに学校の捜査をさせていた。


貴志も十騎と同様に学校内でのアクチノールの色濃さに気づいたからだ。


構造調査という理由でもあったが、それよりは気になったものをパクるのが本当の目的だ。


沢山のクローンのそれぞれが独立の思考を持ち、動くために重要な出来事があれば、このアプリに連絡が来る訳だ。


今日はクローンを5人解放していたため、中々情報量が多い。


その中に、赤文字で大きく表記されていた。


わが校の歴史と出来事のおパクリ。


何も、厳重に保管されていたようだからとても気になる。


トイレにクローンを呼び、わが校の歴史と出来事を読み始める。


「我が校は2025年創立。

初代校長は永連崇。」


その後の歴史に特にめぼしい情報は無かった。


出来事は非常に個人的な物が多かった。


「授業開始間もなく娘誕生。

雪菜と名付ける。」


永連雪菜?


ウチのクラスの担任じゃん。


「因みにここには規模の大きな出来事しか記さない。


18になった娘が高校をアクチノール産業という会社を併合させて再興を目指そうという計画を企てているらしい。


高校と会社を併合する時点で前代未聞だが、悪いことでは無さそうなので協力してあげるか。


娘が高校の地下に研究室を作り始めた。


これは不味いのではないかと娘を問い詰めるが、娘は他にも中学校で作っているから大丈夫と説得してくる。

そういう問題ではない気がする。


取り壊させようと地下室の下見に行くと、気持ちの悪いモンスターみたいなものがたくさんいたため控えた。

もうどうにでもなれ。


校長は適当に代わってやる。」


…これはまずい事を知ったな。


「これ、戻してこい。」


そう指示をしながらトイレを後にする。


その時、十騎から新しいメールが届いた。


するとヒントは回復力らしい。


と書いてあることに気が付いた。


そこで貴志は「アクチノール 回復力」と検索してみることにした。


取って付けたような無駄なことをしているな。


何の意味があるのか自分でもわからない。


だが、これが思いもよらない事実を裏付ける。


検索結果で出現したサイトはたったひとつだった。

とりあえずサイトに入る。


入ると、管理者パスワードを要求する画面になったが、ウイルスで突破した。



画面は赤黒い背景に埋め尽くされ、旧サイト管理の文字も見てとれた。


つまり、管理者側としてログインしたわけか。



いや、待てこれ以上このトイレの壁付近にいると誰かが来る可能性があるな。


クラスへ戻ろう。




クラスへ戻る途中、貴志は先生とすれ違った。


「先生?偉く不機嫌そうだな。」


先生の表情から心情を察してそう言った。


「先生?

ご機嫌うるわしゅう。」


貴志の軽いふざけに乗ったのか先生は微笑みを浮かべた。


「貴志君ですか?何でしょう?」


永連。


初代校長の娘にしてアクチノールのつながりを持つと記されていた存在。


確かめてみよう。


「先生、どっちサイドですか?」


「流石に高久さんの子供は物分かりが良いわね。


それともあの本を読んだのかしら?」


貴志は暫く図星をくらい動きをとらなかったが、やがて大きな驚きを覚えた。


「高久って、父さん?!

どうして先生がそんなことを?!」


先生はふふ、面白いと可愛げに微笑み、言った。


「そうね、三つ教えてあげる。


高久さんはアクチノールに協力していた。

私はアクチノールの人間。


最後は私がアクチノールの幹部ってことよ。」



「は?」


貴志は思い切り面食らった。

お読みくださり本当にありがとうございます!


もしよろしければ感想など残していってくださいね〜〜!

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