12 能力
どうも、ヤタヌスヲノヌスです。
今日は朝の投稿となりました。
今回は題名の通り(能力)という観点が追加されます。
様々な構想ができて楽しい観点ですね!
それでは12 能力 です!
2時間目終了と共に携帯をとりだし、とりあえず山門に浩銘安雄について調べておいてとメールで送った。
それの送信を確認した直後、左ポケットに携帯をしまい俺は先生の元へ急いだ。
やがて、廊下に出て階段を降りたところでやっと辿り着いた。
「先生ッ!
うちの学校と、アクチノールって…。」
そこまでいったとこで先生の放った
「皆無だ。」
の一言に阻まれてしまった。
なんだよ、教えてくれないと俺だけでなく恵鷹とかの命もかかっている可能性があるというのに。
「お願いします!教えて下さい!
先程関係深いとおっしゃてましたよね?!」
永連先生は嘲るような笑いを見せ、答えた。
「嫌だね。」
…。
何かこの笑顔の裏に憎しみがこもったような声をしてる気がするな。
嫌な予感しかしない。
少し控えめに出るか。
今度は深々と頭を下げて言った。
「お願いします。」
「嫌です。」
変わらないか。
じゃあ、ひたすらしつこくする作戦始動。
「お願いします!」
永連先生はそれを理解したようでかったるそうに答えた。
「何故私の口から言わなければならないのですか?」
答えるものは一つ。
「お願いします。」
永連先生は徐々に眉を寄せた。
「何回言ったら気が済むんですか?」
ここはまともに答えよう。
「俺が満足するまでです。お願いします。」
先生は口をとがらせた。
「しつこい。」
うわ…怖ぇ。
でも、
「お願いします。」
永連先生は口をとがらせたまま下目遣いに言った。
「蹴りましょうか?」
そこに来たか…だが。
「例え蹴られたとしても諦めませんよ。」
永連先生はけたたましい黒色の微笑みを見せた。
「じゃあ、遠慮なく蹴らさせて戴きますよ。」
メキョッ!
思いっきり殴られた。
…せめて蹴れよ。
受け止めた腕がへこんで青痣になった。
力強すぎかよ。
折れたか?
が、一瞬にして青痣が消えた。
痛みすら感じなかった程だ。
「それがヒントですよ。
それでは。」
永連先生はみるみるうちに階段をくだって行ってしまった。
「えっ、ちょま、先生~?!」
今のがって…、適当な口実作りだろうか?
指しているのは多分回復力の事だろう。
どうして知っているのだろう。
やっぱり、会ったことあるのか?
んだけども全てが曖昧で分からない。
ヒントが遠回し過ぎる。
深く見つめ直そう。
まず、俺は一般人だ。
そんな俺が、こんな回復力を持てる筈がない。
持てたとしても記憶がなくてはどうしようもない。
「くっそー!どうしようもねー!訳わかんねーんだよっ!」
腕を強く降り下ろし、強く足を地面に叩きつけると、床に亀裂が入った。
まるでネタのような光景だ。
自分でも驚くほどの力の放出を感じた。
と言うかこれ俺の実力かもしれない。
だが、自分で言うのも難だが俺の握力は40程度。
そこまで圧倒的な力を持っているとは思えない。
となると、瞬時に力がついたのか、それとも、衝撃波か何かか?
衝撃波、その言葉が頭の中を過った瞬間、俺の体の中が根こそぎ軽くなった気がした。
(衝撃波、まさにそれが使えるようになったぞ!)
錯覚のような気がするが、体がそう叫んでいるような気がした。
試しに俺は壁に貼ってある紙に向かって手を伸ばし、握った。
なんという驚き。
紙は直径3ミリ程の球体と化してしまった。
「あ~、あ~、使われてそうなポスターだったのに…。
なんかよく見る超能力みたいだな。
まさか本当にできるなんて。
と言うか俺にこんな力があったなんてな。
どんな原理なんだ?
そういや体も軽くなったな。
肩こりがひいたし。」
その場でスケート選手の如く回転を始めると、地面に靴跡が残ってしまった。
「あっ、やべっ。
焦げたゴム臭半端ねぇ。」
学校汚染に積極的になってしまった。
風紀委員でもいたら怒られそうだったな。
まぁ、いつかはきれいになるでしょ。
この能力、みんなに自慢しよ~。
俺はゆっくりと教室へ歩き出した。
いかがでしたでしょうか?
軽い気持ちで感想などを残していってくださいね!
ここまでお読みくださりありがとうございました!