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10 ハイ・アンド・ロー

どうもヤタヌスヲノヌスです。


お読みくださる皆様、ありがとうございます。


今回は昼の投稿となりました。


そして、記念すべき10話目を迎えることができて光栄です。


これからもよろしくお願いします!


それでは10 ハイ・アンド・ローです!


どうぞ!!





取り敢えず俺は数字を366に決めた。


「じゃあ、俺から行くよ。」


俺から数字を当てる番だ。


最初は半分戦法でいこう。


「500」


「え…と ロー。」


次は、惠鷹が当てる番だ。


「365」


あっぶねぇぇぇ。


恵鷹あんまり舐めてちゃいかんかったな。


「ハイ」


この状勢は不味いな。


ここは賭けに出るか。


「100」


「ロー」


おっ、何とか勝てそうだ。


「400」


ヤバッ。恵鷹何か強くね?


残り数値35VS100。

圧倒的不利だ。


「ロー」


ここも半分作戦で行こう。


「50」


「ハイ」 


「370」


いよいよヤバいぞ。


「ロー」


残り数値10VS35


ここからはよく考えた方が良いな。


惠鷹は見た感じ、明るい、けど偶然が重なり、様々な方向へ滑り込む。


そんな感じがあるな。


もしその読みが正しいのなら、残る数は一つのみ、


「072」


勝…負!


「え…当たり。」


おっしゃ、勝った。


「よっしゃい。」


俺は自分の想像値より喜びが下回ってしまった。


俗に言う反応にあんまり出ないタイプだ。


その反面惠鷹は動揺している。


「私の残る数の幅は35だったのにどうして分かったの?」


俺は恵鷹の数を想像しながら言った。


「いや、偶然なのかどうかは分からないけどある数だなぁーって。」


恵鷹は深めに首を傾げた。


「ある数?


えっと、私の数は072。

ゼロ、なな、にい。」


躊躇いなく恵鷹は続けた。


「ぜろ、なにぃ。」


「おー、な…………2!!」


暫くすると惠鷹は顔を真っ赤にした。


「勘違いしないで!

全然、全ッ然そんな意味無かったから!

そういうの狙ったりしないし!」


わ~、テンパってる恵鷹めっちゃ可愛い。


「へへへ。分かってるよ。」


恵鷹は頬を紅潮させながらも眉にシワを寄せた。


多分複雑な気持ちなんだろう。


「ちょっと、何か変なこと想像してない?」


図星、図星。


うん、図星。


「してるわけないじゃんwww(思いっきりしてるけど。)」


恵鷹は素直に信じたようだ。


「ならいいんだけど。」


惠鷹は間合いを見て話を逸らしてきた。


「じゃあ、十騎くんの数はなんだったの?」



「俺は366にしたよ。」




「え?どうして?」


恵鷹の素朴な質問に急いでなんとなく理由を考えた。


「えっと今年は閏年だから、1年+1日ってこと。」


恵鷹は、頬の紅潮を抑えて言った。


「あー、惜しかった。」


話は変わるが、俺は普段から貴志に呼び捨てで呼ばれているため、やはりくんづけは慣れない。


「あと、俺は十騎って呼び捨てで呼んでくれ。」


恵鷹は意外、という表情を見せた。


「え、そう?

何か、嫌じゃない?

あまり知らない相手に呼び捨てにされるの。

十騎って呼んでて最初の方は差し支え無かったんだけど使ってるうちにね。

抵抗が。

周りからの目が気になっちゃう。」


抱き付いといてそれを言うのかwww


まぁまぁ、思春期特有の複雑なアレか。

俺も思春期だけど。

これも適当に理由作っちゃうか。


「いいや、俺は呼び捨てにされた方が相手との距離が近くなった気がして良いんだよ。」


恵鷹は理解したようだ。


「ふーん。

分かった~。

これから十騎って呼ぶね。」


でも、興味ないな。


この反応を見る限りは。


と、チャイムが鳴った。


頃合いを見て先生は皆の雑談を止め、号令をさせた。



号令をすると、惠鷹は顔をまた赤くして伏せた。


そこへ神がやって来たが、その体勢のまま話をしている。


「もーやだー。

絶対ヘンな人だと思われた~。」


…。


可愛い。


恵鷹の方向を振り向かずにできるだけにやけを抑えてそう思った。


神は顔にクエスチョンマークが浮かんでいる。


「な、何があったの?」


俺は座ったまま、二人の話に参加した。


「おう、俺が説明しよう。」


ハイ・ロー072事件について一通り説明した。


「って訳。」


神は納得したようだ。


「あ~。

無意識はヤバイね~。」


神の反応に思いッ切り惠鷹は突っ込みを入れた。


「あー。じゃないよ!

第一私はまだその、ピンクの世界に手を染めてないのに~。」


いやいやいや。


『まだ』ってなんだよ。


染める予定組んであんのかよ。


すかさず神がフォローした。


「まぁ、72を夏って読んでさ、そこから想像したんじゃない?この時期はビミョーな気候で夏が待ち遠しいし、何より藍李ちゃん夏好きそうじゃん。」


惠鷹は神としばらく顔を見合わせてから言った。


「そうだよね~。」


俺はそれを見て返した。


「うん。そうだよ、きっと。」


神ちゃんの神対応のお陰でだいぶ落ち着いたようだ。


良かった~。

HIFI!!をお読みくださりありがとうございます。


気軽に感想を残していってくださいね!!

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