8 3-B
どうも、ヤタヌスヲノヌスです。
今回で結構登場人物が増えますね。
おもしろおかしい小説作りをしたいので、これからコミカルな展開も多く作ると思います。
あんまり期待しないでくださいね?w
多分HIFI!!は結構続くのでこれからも末長くよろしくお願いします。
P.S ツイッターフォロワー100人突破しました。
ありがとうございます!
あんな事件がありながらもクラスに着いた。
貴志は数人と固まっている。
あのヤローこんな短時間でどう仲良くなってんだよ。
超コミュ力高ぇな。
貴志がこちらに「おーい」と手を振っている。
本来ならば軽く微笑んで無視したいが、新学期だし、学校も変わった。
イメチェンとでも行くか。
「やっほー。」
と軽いノリで言いつつ俺は荷物を俺の名前の書いてある机に置き、てを振りながら貴志達のいる方向へ向かった。
途中、恵鷹もついてきたので貴志含め女子2名の男子3名か。
女子は二人とも安定して可愛い。
恵鷹は勿論、この場にいるもう一人の子は明らかな場違い。
あまりに小さい。
でも、そういうの含め女子と一緒にいるのって楽しいし長い付き合いになるといいな。
そんなことを考えていたら貴志がからかってきた。
「ヤらしい顔すんなよww
合コンじゃねぇんだ。」
このような草付きコメントは大体ウザいから何か言い返したかったが、ホントにヤらしいこと考えていたので何とも言えない。
一杯くわされたって感じかな。
俺は少しの間黙り込んでしまったので咄嗟に話をそらした。
「まぁ、そんな話はさておき自己紹介をしよう。
俺は楠木十騎だ。」
すると皆は自己紹介を始めた。
話そらし作戦成功~。
みんなが誰から始める?と迷っている中、俺をフォローするかのように恵鷹が先陣を切った。
「私は、惠鷹 亜依梨。
惠鷹か、亜依梨って呼んで!」
先程通り明るい可愛いらしい、と言うか凄く可愛い女の子だ。
名前で呼びたい。
だが、向こうが好きとはいえ流石にいきなり距離が近いな。
ジャパニーズ礼節ってやつに阻まれたな。
俺日本人だけど。
続けてその一つ右にいる短髪の男子生徒が口を開いた。
「俺は、榛夜 泰輝だ。
宜しく。」
榛夜、いい名前だな。
見た目は平均的な高校生ってところか?いや、それにしては筋肉ついてんな。
友達になって楽しいタイプのやつだな、これは。
親しくしたいなー。
次は貴志だ。
「俺は分かるだろ?飛ばせよ。」
ということだから、貴志を飛ばしてその隣にいる、小さい女の子だ。
「私は神 紗希。
本来なら学年は二つ下なのだけど色んな事情で此処へ来たの。」
色んな事情、ねぇ。
深い話を聞きたいがまぁ、あれだ。
知り過ぎてはいけないやつだ。
まぁ、可愛い分には、とても心が踊るから良いのだけど。
最後に一番右にいた、冷静そうな青い髪の男子が自己紹介を始めた。
「俺は、笠楽 稿慈だ。」
(こいつ…この人があの人の弟か。
通りでイケメソなのね。
て言うか、見た目以上に明るい奴だなぁ。
クールビズ感溢れてるのに。)
「十騎君と貴志君の事は姉から伺ってるよ。
とんだチャレンジャーだとね。(笑)」
あぁ、そうか。
じゃあ、勇気あるっていうポジティブな意味で捉えておこう。
と、チャイムが鳴る。
皆は慌てて席に座る。
俺の席は恵鷹は隣、神は左後ろと良い席の配置だ。
「そう言えばさ、そこの二人ってどんな関係なの?
一緒に来たよね?
学校一緒?」
まずい、この展開はまずい。
「いや、そこで会って会話してただけだよ?」
あぁ、大嘘ついた。
「うんうん。」
恵鷹は俺にあわせて頷いた。
「じゃあ、疚しい関係ではない??」
凄く痛いところ突いてきたな。
「う…。」
何も思い付かず詰まってしまった。
「疚しいって…どういうこと?」
恵鷹が援護をしてくれた。
「いや、デキテルオーラ強いなって思って。」
俺は咄嗟にブレザーを見回した。
「デキテルオーラって…。
なぁ?」
恵鷹になんとか話を振る。
「え、う、あぁ~。
良いんじゃない?
できてて。」
ゑ?
「やっぱり?www」
と神はからかいの意で笑いながら言った。
「私の意見だけどね。」
そうか、しまった!
恵鷹に話の主導権を握られた!
やるな恵鷹。
「じゃあ、楠木君は亜依梨ちゃんのことどう思ってるの?」
神の可愛げなトーンの質問に詰まった。
一番困る質問だからだ。
今日会ってハグされて好きか否か。
普通脳をお持ちの方なら否を選ぶだろう。
しかし、俺はイエス寄りの迷いが生じている。
恋愛とはそんなものなのか?
理想高き純粋な人生の一部ではないのだろうか?
もちろん、俺に経験の二文字はないので完成論とも言えない。
好きだと言うと、どこか妥協さえ生まれる気もする、つまり曖昧に話を持っていく。
これが最善だろう。
「期、熟す時を待ちにけり。かな。」
同時に本鈴のチャイムが鳴ったので、黒板側を向いた。
神からはずるい回答をした、と聞こえてきた。
それに思わず口元が緩んでしまった。
どうでしたでしょうか?
思ったこと、なんでも良いので感想にしていただけるとありがたいです!
ここまでお読みくださりありがとうございますございました!