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第一話:男の名は・・・・・・・・

夜叉王丸が少し無口です。

牢から出され浴室に連れて行かれると控えていたメイド達に汚れた身体を隅々まで洗われ綺麗にされた。


「お召しになる服はどうなさいますか?」


一人のメイドが口を開き私に尋ねた。


「・・・・・出来るなら男性用の服を」


「畏まりました」


私に一礼してメイド達は部屋から出て行った。


浴室に一人残された私は部屋の中を見回し逃げ道は無いか探した。


見回すと窓があり近くに行き静かに見ると武装した兵達が辺りを見回していた。


「・・・やっぱり駄目か」


ため息を吐き後ろを振り返るとベッドに男性用の服が置かれていた。


何時の間に置いて行ったのだろう?


そんな事を思いながら私は用意された服を着替え始めた。








着替えを終えると待っていたかのように部屋へとメイドがトレーを押して入って来た。


「・・・・・お食事を持ってきました」


ソファーの近くにあったテーブルに食事の入った食器を置き部屋を出ようとしたのを呼び止めた。


「何か?」


「・・・・何故、私を客人扱いにしたのだ?」


どうしても気になって尋ねた。


「・・・・・それは男爵様にお聞き下さい。私はただ命じられた事をしているだけです」


メイドは少し戸惑った口調で答えると一礼して部屋を出て行った。


男爵様?先ほど私の前に現れた男か。


「一体何者なんだ?」


私は更に頭に疑問符が浮かんだ。










食事を終えるとまたタイミング良くメイドが部屋の中に入って来た。


しかし、今度は一人ではなく男爵と呼ばれた男も一緒だった。


鎧は外したのか黒一色の服に黒の外套を纏い黒の中折り帽子を被っていた。


「気分はどうだ?ヴァレンタイン子爵令嬢殿」


男は左しかない黒真珠の瞳で鋭く私を見て通常よりも低い声で尋ねてきた。


その声は威厳に満ち聞く者を圧倒し見る者を平伏させる力があった。


「き、気分だと?悪いに決まっているだろ」


相手の放つ威圧感に怯みながら強気で言い返した。


「私だけが一人残されるなど最悪の気分だ!!」


私はテーブルに置いてあった空の食器を掴むと男に力一杯なげた。


「・・・・そうか。余計な事を聞いて悪かった」


男は食器を軽々と受け止めるとメイドに渡して謝ってきた。


「・・・・・これからはフレアが身の回りの世話をする。用がある時はレイアに頼め」


男は言うだけ言うと部屋を出て行こうと背を向けた。


「ま、待てっ」


私は去ろうとする男を呼び止めた。


「お、お前の名は?」


「・・・地獄帝国男爵、飛天夜叉王丸」


「・・・飛天・・・・夜叉王丸」


男の名前に私はその場に固まって動けなかった。

中途半端な終わりですいませんっ

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