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第十五話:不安と期待

更新が遅れてすいません!

「・・・・・・・・・」


夜叉王丸を含め部屋の中にいた者は沈黙した。


フレアから言われた内容に呆気に取られたのだ。


それは


『ヴァレンタイン令嬢を魔界に連れて行って下さい』


これには皆が眼を見張った。


『これはヴァレンタイン令嬢自身からの頼みです』


話によるとヴァレンタイン令嬢がフレアに


『私を・・・・・・・魔界に連れて行って』


とフレアに頼んだそうだ。


これにはフレアも驚いたがヴァレンタインは


『お願い。雑用でもするから私を魔界に連れて行ってっ」


フレアは突然の事で戸惑い直ぐには返事を出せないから待っていてくれと言って返事を保留にしたのだ。


「・・・・どういう感情の変化だ?」


フォカロルが腕を組みながらフレアに尋ねた。


「恐らく、侯爵に見捨てられて自暴自棄になったのではないでしょうか?」


「妥当な考えだな」


「だが、最初から侯爵が殺しに来ると分かっているのに自暴自棄になるか?」


「それは・・・・・・・」


フォカロルの指摘にフレアは口篭った。


「だが、殺されると分かっていても目の前で言われると自暴自棄にもなるものだぞ」


ダハーカがフレアの代わりに答えた。


「確かに。だが、子爵令嬢が本当に自暴自棄になったのか疑問だ」


「・・・・・何が言いたいのですか?」


フレアが感情を込めた瞳でフォカロルを見た。


「自暴自棄になったと見せかけて魔界に入り皇帝、王族、若しくは飛天の暗殺を企んでいる」


「ッ!!」


フレアは目を見張った。


「強ち考えられなくもない考えですね」


ヨルムンガルドもフォカロルの考えに同意した。


「皇帝、王族、主人様を殺せば天界に勝機も出るはずです」


「・・・・・・考えられなくはない考えだ」


夜叉王丸も同意の言葉を出した。


「男爵様!!」


フレアは怒りの表情で夜叉王丸を睨んだ。


「だが、それは仮定の話だろ?」


「あぁ。仮定の話だ」


夜叉王丸の問いにフォカロルはニヤリと口端を吊り上げやがら答えた。


「なら問題無いな。ヴァレンタイン子爵令嬢を魔界に連れて行こう」


「面倒はお前が見ろよ?」


「苦労しないように努めるさ」


将軍と男爵のやり取りにフレアは呆気に取られた。


さっきまでの緊張と張り詰めた空気は何だったのだ?


そんな事を思いながらもフレアは口を閉じた。


「という訳だ。ヴァレンタイン令嬢の魔界行きを了承する」


フォカロルがにこやかに言うのをフレアはこめかみに青筋が立つのが分かった。


「・・・・・・・・」


フレアの怒りに夜叉王丸は敏感に感じ取り従者達を連れ部屋を出た。


後に残されたフォカロルはフレアの怒りを受けた。













何で、あんな事を言ったんだろう?


フレアが出て行ってから私は自分で言った言葉を思い出していた。


私を魔界に連れて行って!?


何で、私はあんな馬鹿な事を言ったんだろう?


仮にも私は天界の子爵令嬢なのに・・・・・・・


自分から魔界に連れて行ってくれなんて・・・・・


恐らく自暴自棄になったんだろう。


それに男爵が私を魔界に連れて行く訳がない。・・・・だけど、もし、もしも男爵が連れて行ってくれるなら・・・私は・・・・・・・


コンコン


ドアが叩かれる音がして、はっとした。


「・・・失礼します」


少しするとフレアが入って来た。


「先程、男爵様に貴方の事を話してきました」


「・・・・・ッ」


私はフレアの言葉に息を飲んだ。


そして答えを待ち望んだ。


男爵が駄目だと言う期待と良いと言う期待の両方の答えを・・・・・・・・・・

次はもう少し早く更新します!!

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