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岡っ引きたちの馴れ初め1

遅くなりましたが番外編第二弾

岡っ引きとして描かれていたおじさんとその奥さんの馴れ初めになります

主人公がよく立ち寄るあの茶屋と、主人公を心配してくれる彼、理想だと主人公が呼ぶ夫婦の交際までを書きました。その一話目。番外編には?や外来語などの縛りがありませんので、どうかご了承ください。

「あ"つ"ー…」

手拭いを引き上げて汗の流れる首を拭う。麻で仕立てた夏衣なれど、そんなことは関係ないとばかりに降り注ぐ陽射しのために目が覚めた。

「あ"ー…眠てぇ…」

ここ数日、ろくに眠れない。言って、長次郎の隣に眠っていたはずの両親も、その布団も既にないのだから早くに起きられたわけでもないのだが。そも、早朝ならばこんなに強い日差しは浴びていない。

「もう夏か…」

鮮やかに過ぎる青が広がる空を見て、引きちぎるのが怠くて積んだ綿みたいな雲を見て、四季の移ろいを思い出す。

「もう18か、早いねぇ」

あいつに出逢って、18回目の、大っ嫌いで疎ましい夏が来た。


「あー、長にぃ、今起きたのっ。もう昼になるよ」

着替えて家を出るとすぐ向かいの茶屋から喧しい声が飛ぶ。顔を顰めてそちらを見れば、年若い少女が着物をたすき掛けして真白な細腕を大きく振りつつ足早に駆けてくる。

「朝からうるさいよ、小赤。まだ昼じゃねぇよ、空見ろ空。まだまだお天道様はてっぺんまで上がってねぇよ」

「なぁに言ってんのよ、馬鹿男。ありゃあ殆どてっぺんだよ、全く、こんなに暑いのによぉく眠れるねぇ」

「眠れてねぇよばぁか」

長次郎が頭をペシリと叩き、そのまま髪をぐしゃぐしゃ混ぜる。それに小赤は、わわ、と慌てた声を上げて慌てて落ちかけた簪を掴んだ。串が抜けたためにはらりはらりと落ちた髪を見て、自身の頭の惨状を知り批難の目を向ける。

「なにすんのよっ」

「似合いもしねぇ髪型直してやったんだよ。似合う似合う、そのままで接客してろよ」

「何言って、ってきゃあっ」

にやり、人悪く笑ながら、頭を離れた手が肩口にある襷の結び目を強く引く。ぐらりと揺れた小さい身体を抱きとめて、あっさりと腕から完全に襷を奪い取った。ますます上がる長次郎の口角と、小赤の目尻。長次郎の胸元に身体を預けた小赤は首元から耳まで真っ赤に染めながら、きっと一尺ほども上にある顔を見上げる。

「い、いい加減にしなさいよねっ、あたしがたすき掛け苦手なの知ってんでしょっ」

「ならしなけりゃいいだろ。若い娘が肌晒してだらしない。親爺さん泣くぞ」

「お父さんにこの襷貰ったのよ、この馬鹿男っ。もうやだばかっ。もうほんとばかっ」

目を潤ませて襷を奪い取ろうと腕を掴む小赤と、楽しげに腕を高く上げて襷の先をひらひらさせる長次郎。往来でこう言い合っていても周囲の人々は誰も気にしない。もう見慣れた、毎朝のことだからだ。

「そんなことより、俺も暑い、襷家に忘れたからこれ借りるわ」

「はぁっ。あんた、毎朝それ言ってあたしの襷全部もってったじゃないっ。返してよっ気に入ってたのもあるのにぃっ」

長次郎の肩に手を置き、半ばよじ登るようにして必死にひらひらされる襷の端に手を伸ばす。いかんせん、長次郎は差が高く、小赤は小さい。どうしようもない身長の差故に叫んだ声も微妙に情けなく響いた。長次郎は呆れたように見ながら、軽く小赤の腰を支えて落ちないよう自分の方に引き寄せる。

「はいはい、わかったから往来で半泣きになるなよ、十八にもなって情けねぇなぁ」

段々泣きが入って来た声に堪え切れない苦笑と満足感を覚えつつ、襷を持った腕を降ろした。返してくれるのかと顔を明るくさせる小赤を笑顔で見下ろしながら、小赤の後ろ、茶屋の方向へ襷を差し出す。

「はよーございます、おばさん。これはお返し致しましょう」

「おはよう、長くん。あんたたち、毎朝言っててよく飽きないねぇ、だから襷はもう諦めなって言ってるのに」

自分とよく似た声に小赤がばっと振り返る。その先にいるのはやはり、自身の母、文だった。先ほどの小赤と同じく着物を襷かけにして、くすくすと笑ながら寄ってくる。差し出されたままの襷は、どうやら無事元の持ち主のところへ帰るらしい。

「む…なんであたしが襷したら邪魔すんのよ…」

口を尖らせ睨んでくる小赤に子供かと内心突っ込む。言えば、すでに傾きかけている機嫌が地に落ちることは目に見えていた。よしよしと今度は髪を整えるように梳いてやりながら僅かに身を屈めて視線を合わせる。

「暑けりゃ調理だけ手伝うんだな。そっちなら襷してもいいだろうよ、どうせ見られねぇ」

「なんで見られちゃいけないってのよぉっ。あたしが襷似合わないってのっ」

「そうそう、その通り。お前が恥かかねぇように言ってやってんだよ…っと、そろそろ時間だな。いいか、小赤。俺が通った時に襷して店出てたらまた引っこ抜くぞ」

最後は笑い混じりに言って、また人悪く笑ながらじゃあな、と頭をふわりと撫でる。小赤の母には軽く頭を下げて、ひょいひょいと着流しを揺らして長次郎は何処ぞへと向かって行ってしまった。どうせ、今日も仕事と言いつつ街をふらふらして回るのだろう、と勝手に予測してべぇとその後ろ姿に舌を出す。

「あんたいなかったら似合わなくっても問題ないのよ、馬鹿男…」

もぉやだほんと嫌い。ぶつくさと呟き混じりに店に帰る。最早母親の持つ襷に興味はない。いつも通り、浴衣の袖を振りつつ接客すればいい。元より、まだ調理の手伝いはさせてもらえていないのだ。店が流行るお昼前に入れてとは口が裂けても言えるわけがない。

「やれやれ、若いねぇ。素直になればいいのにさ」

くすりと不貞腐れる娘を見てもう一度笑った文がお騒がせしてすまないねぇと周囲の店々に頭を下げる。近所の方々も皆、口々に若い若い、可愛いねと声をかけるばかりで批難するものは一つとしてありはしない。

「あたしも旦那に甘えに行こうかね」

ころりと楽しげに笑いつつ小走りに店の奥にいるはずの旦那の元に向かう。全く、甘すぎるものだと往来の人はカラカラ笑い、日々の生活に戻っていった。



昼時も過ぎ、日が傾くと漸く茶屋もひと段落、ふぅと息をついた小赤に文が茶を出し、ずっと奥に引っ込んでいた亭主がいそいそと団子を持って店に出てくる。狭い店も、客がいなくなれば家族団欒の居間のようで、ほんわかとした空気が店への足を遠くさせる。そうして客入りが悪くなるのはご愛嬌というものだ。

「人攫いが出るってねぇ」

もごもごと父特製の団子を頬張る小赤の横で微笑ましく茶を飲んでいた文がふと口を開く。

「人攫い、たぁ、穏やかじゃないな。この辺りにかい」

「ええ、そうよ。若い女が狙われるのですって。怖いわねぇ」

「ん、それって、お殿様が嫌いな人たちがしているんじゃないの。だってほら、今度、大奥を開くって」

「馬鹿な子だねぇ、大奥はいつでも開いてんだよ。ただ、今のお殿様がようやっと正妻をお作りになられるとかで」

「愛人をいっぱい集めようっての、本当、いいごみぶっ」

「黙りなさいっ、あんたって子はもうっ」

飄々と半幕府的な発言をしかかった小赤の口に突如として団子が生える。慌てた文が突き刺したものだが、美味しいと表情を緩めるあたりなんとも呑気なものだ。その呑気さは、今こんな状況でも驚きもせずそうだねぇと同意している父譲りか。

「正しく、素晴らしい御身分のお方だよ。小赤、滅多なことは言っちゃいけないな」

めっ、と一応叱りつけるということはそれがいけないことであると理解していいものか否か。判断しかねるが、役人がいるわけでもなし、問題はない。

「でも、確かに最近若い女の子減ったねぇ。みんな上様のところに行っちゃったんだと思ってたけど」

「馬鹿ねぇ、あんたの友達はみんなもうとっくにお嫁に行ったろう。あたしたちが急かさないからって、いつまでも独り身でいいわけじゃないんだよっ」

「まあまあ母さん。継がせる家もないんだ、そうカッカしなさんな。小赤、お前は幸せになる人と結ばれなさい」

「お父さん…」

「いいかい、幸せになれるんなら、相手がどんな人であったって、俺らに文句はないんだからね」

小赤の頭をふわふわ撫でて笑い、さてとと腰をあげる。遊んでていい時間は終わり、日暮れの前に、もう一仕事しなければならない。決して裕福ではないのだから、城下に居続けるためには税のためにも働かなければいけないのだ。

「でも、こんな小娘、あいつが嫌がるよね」

亭主にくっついて奥に向かった文を見送りながら、ぽつりと零す。この頃は、ふとした時にいつも気が滅入ってしまう。風鈴の音も、打ち水も、青々とした桜の木も、柚子の花も、みんなみんな、大嫌いだ。努力で埋まるものならば、とっくにしている。日毎に長くなる昼と暑くなる気温。大好きで大嫌いな季節が近いと否が応でも実感させられる。はぁと零したため息に応えはなく、わざわざ吊るしていない風鈴の音がどこかでチリンと虚しく届いた。


茹だるよう、とはこのことだ。

そう思いながらトロトロと街を行くのは奉行所に立ち寄って夜番と仕事を変わった長次郎だ。嫌に長い猫毛が首に張り付いてうざい、着物がペタついてうざい、ミンミンうるさい蝉がうざい。夏を表すものなんぞ、みんな無くなってしまえと呪いを振りまきつつただ無益に街を歩いた。

「人攫いねぇ、なんだか知らねぇけど、ほんといい迷惑」

そも、暑さに弱い長次郎が暑い暑い炎天下の下を歩く羽目になったのは奉行所に立ち寄ったときに聞かされた話が原因だった。連続して起こる人攫いにお上がお怒りで、仕方がないから手引きだけでなく岡っ引きも街を見回るか、という運びになってしまったのだ。嫌で嫌で仕方がないが、しかしこれで街の女が守られるならそれもよかろうと心を入れ替え、やはり暑さに茹だる。

「どうせ、彼処が原因じゃねぇの」

政府御公認の、吉原遊郭。女を囲って飼い殺すあの街のどれかの店が品悪く妙齢の女を攫って回っているんじゃないかと、長次郎は予想している。基より、あの街は好ましくないのだ。何度か遊びに行ったことがあるくせして、否、だからこそそんな思考を巡らせる。

「こんにちは、そちらの娘さんの所在は今何処に、ああ、貴方が娘さん。それは失礼、え、いえいえ、ばかになどしておりませ…いやしてないっての、しつこいな…」

目に付いた店々の娘の居所を聞き今日攫われたものがいないかと聞いて回るも、不幸な女と呼ばれる適齢を過ぎても結婚できていない女に娘はと聞くたびキレられる。いい加減うざくなってガリガリ頭をかいた。結婚してるか否かなど、一目でわかる目があるならばそうしている。されたくなければその老け顔をなんとかするんだな、なんて酷いにもほどがあることを考えたとき、ふと視界の端を見覚えのある着物が横切った。

「…小赤」

何故ここに、店は二本も隣の通りだろうに。朝に見かけた浴衣のまま、袖を振って歩く小さな後ろ姿を見ていると未だきれたままのご婦人がさらに勢い付いて怒鳴ってくる。仕方なしにそちらを向いて、やはり悪いのは俺じゃないとため息を吐いた。

「ちょっと、聞いてるのかいっ」

「はいはい、聞いてますよっと、そんなにキレるから年取るんすよ、お疲れ様でーす」

「なっ、」

捲し立ててさっさと逃げる。少し目を離した隙に見慣れた背中はもう何処にもいなくなっていた。

「何処行ったんだ、買い出しか。危ないな…」

この通りにある店は一体何だったかと思い出しながら周辺一帯の地図を脳内で広げる。ここは仕立て屋など衣類を扱う店が立ち並ぶ。若い女が行くに、おかしな所では決してない。

「簪か、見てみるかな」

あんな古い簪を未だに刺しているような女なのだから簪を欲しいと思うこともあるだろう。一番近い簪屋から順に覗いていくと数件目で漸く小さい影を発見できた。

「小赤、っと、危ね」

開け放たれた入り口から入りつつ投げかけた言葉はしかしギリギリで止める羽目になる。見慣れた細い肩には長次郎の知らない男の腕が周り、僅かに高揚した様子で小赤は楽しげに見知らぬ男と言葉を交わしていたからだ。そんなところに邪魔立てをして入るほど、長次郎は必死でも、落ちぶれてもいないつもりだ。何とか自分に言い聞かせて、気づかれる前にそっと店を出る。

「あー、うん。どうも、危険はないらしい。そりゃよかった、俺はあいつの兄みたいなものだからな。兄だから、妹の心配程度、してやって当然さ。安全だったことだし、あいつもそろそろさっきの女みたいになっちまう、さっさと嫁の入りを考えねぇとおばさんも親爺さんも可哀想だよな」

あいつが嫁にいけば、俺も心配が減って嬉しいし。嬉しい、嬉しい気分になりたい。必死に繰り返すうちどうにも虚しくなってしまった。地面に落としていた視線が徐々に上がって、どうにも、視界が滲む。帯に引っ掛けていた手拭いを引いて、顔を流れる雫を乱暴に拭い去った。

「汗だ、汗だ。認めねぇよ、くそっ。こんなところで泣く男がいるかよ…くそっ、くそぅ…なんでだよ…」

早かった足並みが遅くなり、終いには止まってしまって、往来を行く人々からの視線が嫌に張り付いて感じる。それでも、どうにも足を動かせなくてその場にズルズルとしゃがみ込んでしまった。嗚呼全く情けない、こんなんじゃ俺こそずっと独り身だぞ、と自嘲の笑みを零してもそれさえどうにも痛々しい。

「なんでお前、そんな生まれんの遅いんだよ、ばかやろう…」

いやはや全く。人攫いなど、迷惑なことをしてくれる。お陰であんなところを見てしまったし、お陰で攫ってしまえ、なんて甘美で最低な誘惑に流されそうなほどの自分の気持ちを知ってしまったのだから。


空が赤く染まる頃、ご満悦な様子で往来を行く小赤の姿があった。軽い足取りに長い髪を束ねた新しい簪が僅かに揺れる。店仕舞いにと忙しく働いていた一人の男がその新しい簪に気がついて声をかけた。

「小赤ちゃん、ご機嫌だけど、どうしたの。新しい簪を買ったからかい」

「おじさん、こんにちは。そう、気に入っていた簪を、割ってしまって…修理は無理だから、これをあげようって簪職人さんがくれたんだっ」

「そうかい、それはよかったねぇ、太っ腹な職人さんじゃないかい」

「失敗作らしいんだけどね、本人が気に入らなかっただけらしいから…ん、割と有名って言ってたけど、知らない名前だったなぁ。まあ、あたしら平民には縁のない世界さね」

言って、一通り男と会話を楽しんだ小赤はまた軽い足取りで歩き出す。そうして声をかけられる、ということを数度繰り返し、漸く店に着いた頃、丁度仕事終わりの長次郎がふらふらとどこか覚束ない足取りで向かいの家に帰ろうとしていた。折角だからと見せようと向けかけた足が思わず止まる。小赤よりも先に、他者よりも広いその背中に駆け寄る姿があったためだ。

「…綺麗な人」

長い髪を数本の簪と櫛で彩って、丁寧に化粧を重ねた、誰もが認める美女が長次郎の身体を支えるように抱き締める。小赤が同じ様にしたら酷く怒って引き剥がすくせ、長次郎は美女の抱擁を解くどころか受け入れ、逆に縋るように身体を預けていた。

「なにあれ…ほんと、遊び人」

だから結婚出来ないのよ。零した声は思いの外、醜く批難めいていた。あの美人は、年の頃も長次郎と釣り合うし、外見だって大人の色香があってああして抱き合う様は酷く似つかわしく絵になった。自分があれをしたらと考えるとまず背が足りないし、きっと滑稽になるに違いない。第一、長次郎はあんなに弱った顔を自身には決して見せてくれないのだ。

「なによ、なによ、人の店の前で何してくれてんのよ馬鹿男」

浮かれていた気分も何処へやら。簪職人に刺してもらった簪を抜いて髪を適当に背中に散らしてしまってから忌々しくも離せなかった視線を無理矢理に引き剥がす。乱暴に地面を踏んで八つ当たりをしながら、零れ落ちそうな涙と嗚咽を歯を食いし張って堪えて、堪える。

「あらあら、どうかしたのかい、小赤」

「う…お、母さん…ぅう…何で、何で8年も経ってから産んだのよぉ…」

しかし、堪えられたのも、店に入ってぎょっと目を向く客の横を通り抜け、接客中だった母を見るまでだった。ボロリと一筋涙が落ちれば後はもう堪えられぬと盆を置いた母に抱き着いて我慢もせずに泣き出した。狭い店に、入っている客は皆知人ばかり。わぁわぁと幼い頃から知る少女の涙に客たちは総出になって慰めた。

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