99・11月11日は何の日?
著作権に引っかかるのが怖くて
ポッキーはパッキー
プリッツはプリッツォ
と表記しています
11月11日、今日は細長いお菓子が大活躍するパッキー&プリッツォの日であります。なんでそんな日が出来たのかという理由はよく分からないけれど、楽しいイベントには変わりはない!
「と言うことで、鬼さんはパッキー派かプリッツォ派のどちらですか!」
私はパッキーとプリッツォの箱を両手に持って鬼さんに差し出します。結局、私は鬼さんの呼び方をソウキとは呼ばず今まで通り鬼さんと呼ぶことにしました。だって、前から呼んでいた名前を今から変えるのは違和感があって呼びにくいからね。鬼さんも渋々だけど了承してくれました。
「オレはこっちかな」
ちなみにパッキー派はあやのちゃんとめいちゃんと水戸部さんとほのかちゃんでプリッツォ派はゆいちゃんと蓮さんとククリちゃんと委員長でした。たまたま我楽多屋にいた油赤子のあーちゃんにも一応、どっち派?と聞いたのですが、即答でサラダ油と答えられました。そうだよね、油が主食のあーちゃんには興味ない話だったかな。
「鬼さんはパッキー派でしたか」
「萌香は?」
「私は甘いのが好きだけどこれに関してはプリッツォ派なんだよね」
ここで、意見が割れて衝突することはありません。お互いに甘いのも良いけど塩気も欲しくなるねーと話しながら夕飯のデザート代わりにパッキーとプリッツォを食べあっていると突然、鬼さんがある提案をしました。
「ねぇ、パッキーゲームしない?」
「パッキーゲームか、懐かしいな。もう何年もやってないかも」
「えっ、誰かとやった事あるの⁉︎」
「そうだよ」
どうして鬼さんは悲しい顔をしているのでしょうか?パッキーゲームをやっただけでそんな反応されるとは思ってもみなかった。
「じゃぁ、2本食いは反則ね」
私はパッキーの箱の中から1袋取り出して何か足りないことに気が付きました。それはパッキーゲームに必要不可欠な物です。
「あっ、タイマーがいるんだった」
「タイマー?なんでパッキーゲームにタイマーがいるんだ?」
悲しい表情から驚きと困惑が混ざった表情に変わる鬼さん。しかも頭にはてなマークがたくさん浮かんでいます。私もなんでそんな質問をされるのか分かりません。
「だって、パッキーゲームに必要でしょ」
「ちょっと待って、萌香の言うパッキーゲームって一体何⁉︎」
鬼さんは何を言っているんだろう。パッキーゲームって10秒間にパッキーをどれだけ食べられるかを競うゲームでしょ。ついでに反則になる行為はパッキーを2本食いすること。と、事細かく鬼さんに伝えました。
「何それ初めて聞いた」
「それ以外にパッキーゲームってあるの?」
「お互いにパッキーの両橋から食べあって最後に真ん中で行き止まりになるだろ」
「それ知ってる。最終的にはキスすることになるよね?」
「それがパッキーゲーム」
「えー!」
鬼さんが言うパッキーゲームはずっと罰ゲームだと思ってた。
「萌香のパッキーゲームは誰から教えてもらったの?」
「お父さんから」
それに、知り合いのお坊さんのお寺にいた花魁トリオやその他大勢もパッキーゲームと言うのは10秒間にどれだけ食べられるかを競うゲームだと言っていたからそれが当たり前かと。
「でも、安心した」
鬼さんは何に安心したのでしょうか?
「じゃぁ、改めてパッキーゲームしよう!」
「嫌だ!だって、1本のパッキーを鬼さんに半分も食べられるんでしょ?それが嫌、食べるなら1本全部食べたいもん」
そう言って私は持っていたプリッツォをサクサク食べます。食い意地張って何が悪い、食べたいもんは食べたいんじゃ。すると、鬼さんが苦笑いでパッキーを1本、私の口元に差し出してきました。
「これ、食べてみる?」
「もちろん!」
「あーん」
言い方がおかしいけど差し出されたからには食べないと損だよね。パクり、もぐもぐ、もぐもぐ、もぐもぐ辛っ!
「何これ、パッキーなのに甘くない!唐辛子?違う」
「あぁ、それは」
「ちょっと水飲んでくる!」
私はダッシュで台所に向かいます。食べたのが1本の半分で良かったと思う。いや、半分でもこの辛さはすごい、うわー舌が焼けるように痛いよ。まるでハバネロを食べたみたい。その前に鬼さんの持っていたパッキーの箱がいつのにか私が渡した赤色の箱から緑色の箱へと変わっていることに今、気づきました。
* * *
水を飲んでもまだ辛さで舌が痛いけど、私は鬼さんにさっきのパッキーは何だったのかと聞きました。
「これは妖怪界で売られてるパッキー」
「ほぉうでひゅか」 (そうですか)
口の中に氷を転がしているからこんな喋りになっているの。そうか、だからあの時変な言い方だったんだ。普通のパッキーなら『これ、食べてみる?』なんて言わないもんね。
「味は山椒だって」
氷を噛み砕いて鬼さんと話せる状態にしました。そして、私が食べかけた山椒味のパッキーを片手に持つ鬼さんの目をしっかりと見て訴えます。
「辛いのを私に食べさせて鬼さんは食べないの?」
「もともと萌香に食べさせようかなって考えた物で」
「ソウキ?」
鬼さんではなくソウキと呼び方を変えて、じーと熱い視線を送り続けること5秒、意を決したように私の食べかけを食べました。
「萌香と間接キスだと思えば…辛っ!」
ここから先は私と同じ行動をする鬼さんです。よし、これで道連れが出来たね。
「それにしても、妖怪界にはこんなパッキーが売られているんだ。人間界には山椒味なんて見たことない」
「基本、妖怪界も人間界も売っている物は同じだけど中には変わった物があるな」
そう言えばいぬがみさんも鬼さんと同じ事を言っていたような気がする。
「違うとすれば、住んでいるのが妖で物の値段が人間界よりも安いってことくらいしか」
「鬼さん!その情報は本当⁉︎」
「値段?そうだけど」
おっ、良い情報をゲットしました。妖怪界の中には変わった物があるけど、基本は変わらないんだよね。それなら家計に優しい妖怪界で買い物をした方がお得じゃない?多分、今の私の目はキラキラと輝いていると思う。
「行きたい?」
「うん!」
あと、少し妖怪界に興味を持っているという理由もある。
「じゃぁ、休日に行ってみるか」
「やったぁ!」
最近は野菜の値段が高くて困っているんだよねー。ついでに日用品も底が尽きそうだから買うのにはちょうど良いかも。こうして、私と鬼さんは休日に妖怪界に行くと約束しました。
そう言えばトッポもあった…




