表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/150

39・ドラゴンライダーを見たあいつ

32話のドラゴンライダーを見た鬼さん

について書きました


初の鬼さん視点に挑戦

色々、おかしなところがあるかも

しれませんが、よろしくお願いします

39・ドラゴンライダーを見たあいつ


とある8月の下旬

平日の午後7時過ぎ、八幡荘の203号室で


萌香がいない時は、窓から外を眺めるか、いぬがみから貰った携帯をいじるか、ベッドで寝るかの大体3パターンかな。でも、携帯をいじっても、カメラ機能しか使い方が分からなくて、その他の機能は、さっぱりわからない。


それに、ベッドで寝ていても、起きたら5分後だったりで、時間が過ぎるのが遅い。だから大抵は窓の外を眺めているかな。何十年もそんなことを続けて来たから、昔よりも目はかなり良くなったと思う。


「何あれ?」


空を見ていると、空中に緑色のドラゴンがいた。しかも、誰かが乗っている。目を凝らして見ると、背中には小さな女の子らしき姿が見えた。でも、そのドラゴンは空中で、上がったり下がったり、回転したり、まるでジェットコースターみたいな動きで空中を自由に飛び回っていた。


というか、ドラゴンって海外の奴らじゃねぇか。何で、日本にいるんだ?まさか、日本があいつらに侵略されたとか⁉︎

バッーン、ドドドドド、キィーン

いやいや、そうだったらこの町が、もうすでに灰になっているか。侵略されたということはさて置いて。一体、どんな子が乗っているのかが気になる。女の子ってことは分かったけど。


「うーん」


1人は、手を大きくあげて楽しそうに乗っている。その子の後ろにはドラゴンの背中にしがみついて固まっている女の子。顔を伏せているから、ここからじゃぁ、見えないな。


ベランダに出て見ようと思ったけど、見えない結界とか言うやつで、出られない。仕方がなく、窓の近くでドラゴンと、乗っている女の子を観察。


「うおっ!」


ドラゴンが火を吹いた。うわー、リアルで見るとかっこいいなぁ、僕も乗ってみたい。あっ、ドラゴンが下に降りて行く、それからしばらくすると、ドラゴンの背中には誰も乗っていなかった。


「すげぇ」


ドラゴンが雄叫びをあげながら、どこかへ行ってしまった。ここまで、声が聞こえるってすげぇな。昔は、あんな奴はゴロゴロいたけど、今は見かけなくなった。昔の思い出に浸りつつ、結局、誰がドラゴンの背中に乗っていたのか分からず仕舞い。


「はぁ」


でも、珍しいのが見えたから、それで良しとするか。時計を見ると7時30を超えていた。もうそろそろ、萌香が帰ってくる!そんなことに胸を踊らせて、僕は萌香の帰りを待つのだった。


これが、僕の日常。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ