『 』のない恋愛.3
満月夜
不思議な力
湧いてきて
今なら君に
好きと言えそう
好きですと
言葉にしたら
恥ずかしい
ひとりで言って
ひとりで笑う
本当は
言いたかったよ
大好きと
だけど君には
彼がいたしね
あの頃の
楽しい日々が
蘇り
涙こらえた
たったひとりで
何もせず
遠く見つめる
その瞳には
キラリと光る
うすらと涙
好きなんだ
寝ても覚めても
思うのは
素敵な笑みの
愛おしい君
横顔に
ソッと呟く
大好きと
口に出せずに
心の中で
アナタから
卒業するわ
辛いけど
下駄箱に
入れ間違えた
ラブレター
友達で
いようね できる
はずもない