表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
わーるど ちぇんじ  作者: 焼き黄粉餅
プロローグ
1/7

プロローグのプロローグ

気軽に感想、お書きください。

ていうか、書いていただけたら幸いです。


それでは、どうぞお読みください。

ていうか、読んでいただけたら幸いです。

 俺は、宮野蓮みやのれん

 普通で普通の、高校生だ。

 もちろん、男子高校生。間違っても、今から述べる姿ではない。


 腰まで伸びた、新雪のように綺麗な白髪。パッチリと開いた、水晶のように透き通った紫の瞳。顔のパーツはどれも綺麗で、驚いている顔をしていても、可愛らしい。

 ダボダボで、肩まで見える、と言うよりずり落ちている黒いジャージを上だけ着ている。微かに膨らんだ、ほとんど平面な胸。下半身は何も着ていないらしく、正直言って、そういう性分の人が見たら危なそうな格好だ。

 小学生低学年程度だと思われる、可愛らしい美少女。いや、美幼女と呼んだ方がいいのだろうか?

 俺の、やけに小さく白い右手と、全く同じサイズの左手を、冷たいガラス越しに俺と合わせあっている。

 違う。俺の部屋にガラスは一枚しかない。

 その一枚は、二階であるこの部屋の外と繋がっている。

 俺の目の前にあるのは、体の半分くらいのサイズしかない、無駄に小さく、体積的には大きい、使い勝手の悪い、今はやけに大きく見える置き鏡だけだ。

 鏡。つまり俺の体を写す物。

 俺の目の前にある、置き鏡には、さっき説明した美少女が写っている。

 俺の額に一粒の汗が流れる。

 それに合わせたかのように、鏡の少女の額にも汗が流れる。

 俺は、鏡に思わず触れていた右手を顔に当てる。

 返ってくるのは柔らかい、生まれたての子供のような感触。

 そして、鏡の少女も同じ動きをする。

 俺の、鼓動が高まる。

 嫌な、あり得ない予感がする・・・。


「う、うそだろ・・・」


 俺の口から出た声は、まだ呂律の周りきっていない、幼い少女の声。

 小さいが、よく通る声。

 その時点で、俺の予感はほとんど確信になってしまいつつあった。

 だが、まだ認めたくない。そもそも、あり得ない!

 俺はそう思い、自分の姿を確認する。

 鏡ではなく、外の姿を確認する。

 認めないため、認めたくないため、確かめる。

 そして、頭の中が真っ白になった。

 俺は、鏡の中の少女と全く同じ格好をしていた。

 いつも俺が使っていたジャージは、服としての意味を果たしていない程にサイズが違っている。

 視線にチラチラと入るのは、白い紐・・・いや、白い髪。背中を触って確認したが、腰までは伸びているだろう。

 体全て・・・。腕も足も何もかも、小さくなっている。

 股間の、感触もなくなっている。

 いや、今触ってハッキリした。

 信じられなかったから、見たりもした。

 だけど、完全に俺の『ブツ』は無くなっていた。

 男の象徴が消えて、女の象徴になっていた。


「うそ・・・だよな?」


 か細く、消え入りそうな女の子の声が、俺の口から零れる。

 泣いているような鼻声に、俺は俺が泣き目になっていることに、初めて気づいた。

 もちろん、鏡の中の少女も、その目に涙を浮かべていた。

 俺は、どんどん追い詰められる。

 事実をハッキリさせて、今の現状を否定する為に動いて、今の現状を肯定してしまう。

 俺は、宮野蓮、なんだよな・・・?

 その事実すら、俺の中では崩れ始めてきた。

 どうして、こんな事に・・・?

 俺が何をしたって言うんだよ・・・。

 俺は、思い出していた。

 走馬灯のように、目を背けるように、俺は昨日までの出来事を、思い出した。

 俺に何が起こったのか、俺は、結論を先延ばしていた。

 ◇ ◇ ◇ 次回予告 ◇ ◇ ◇


蓮「俺が・・・次回予告すればいいのか?」


蓮「えっと、次回。プロローグ」


蓮「どうやら、今回の前日の話のようだな」


?「そう。そして、それが君の最期になる」


蓮「うぁっ!?誰だよ!お前!」


?「私は、誰だろうね?」


?「1、君の恋人。2、君の先輩。3、君の主。4、君のトレーナー。5、君の・・・」


蓮「・・・。いきなり現れるような奴、俺は知らない。そもそも、トレーナーとか、何だよ・・・」


?「蓮、11万ボルト」


蓮「・・・」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ