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すき。

作者: 菜緒

〈私side〉

いつの頃からだろうか。

私はいつも彼を見つめるようになった。

何か言いたいことがあるわけでもないのに、今日もまた見つめてしまう。


「何?」

彼が視線に気づき、言った。

なんでもないと私は答える。

そしたら、彼がなんで見てるんだよ?と笑いながら言う。


その笑う顔を見ると心がほわっと暖かくなる。

この気持ちはなんだろう?

気づきたいと思う一方で、気づきたくない。

気づいてしまうと彼との関係が変わってしまう気がするから。


そう思いながら今日も彼を見つめる。



〈彼side〉

最近好きな奴からの視線を感じる。

見つめられると恥ずかしい。

その恥ずかしさに耐え兼ねて

何かと訊ねても、なんでもないと返される。


俺からすればなんでもなくないんだよ。

そんなに見られるとお前も俺のこと好きなんじゃないかと期待するから。


お前俺のこと好きなのかなんて訊けない。

なにそれって嫌そうに言われたら、もう立ち直れない。

冗談でも訊けないほど、好きなんだ。

でも、このモヤモヤした気持ちも今日で終わる。

そう、今日俺は彼女に告白するから。



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