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歴史オタクの俺が偉人に転生した結果、歴史書に書かれていない真実を知った〜世界史の裏側を巡る転生ミステリー〜  作者: ズッキー
カエサル暗殺編

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1/7

第1話 その男は、あと三日で暗殺される

歴史には、どうしても納得できない事件がある。


その中でも、俺がずっと引っかかっていたのがこれだ。


紀元前44年。

ローマ史上最大の英雄が暗殺された。


男の名は——

ユリウス・カエサル。


元老院議員たちに囲まれ、

二十以上の刃を突き立てられて死んだ。


有名な言葉がある。


「ブルータス、お前もか」


だが、俺はずっと思っていた。


そんなわけあるか。

カエサルは天才だ。


軍事の天才。

政治の天才。


人を見る目もある。

そんな男が。


自分の暗殺計画に

全く気づかなかった?


ありえない。

絶対に何かある。


俺はそう思いながら、

いつものように歴史の本を閉じた。


その時だった。

スマホが震えた。


見覚えのないアプリが立ち上がる。

画面には、奇妙な文字。


「歴史観測プログラム」


その下に表示された文章を見て

俺は思わず笑った。


観測対象:ユリウス・カエサル


なんだこれ。

歴史ゲームか?


さらに下にボタンがある。


《観測開始》


俺は軽い気持ちで押した。


その瞬間。


視界が白く弾けた。

音が消える。

体が落ちる。

意識が遠ざかる。


そして——

次に目を開けた時。


俺は石の天井を見上げていた。


重い体。

見慣れない部屋。

豪華な家具。

壁にはローマの地図。


そして机の上には

巻物が山のように積まれている。


……ここどこだ?


体を起こす。


その時。

扉が開いた。

白い衣装の男が頭を下げる。


「カエサル様、元老院から使者が来ています」


俺は固まった。

今、なんて言った?


男は当然のように続ける。


「三日後の元老院会議の件です」


三日後。

元老院。


俺の背筋に冷たいものが走る。


それって——

俺は慌てて部屋の鏡を見た。


そこにいたのは。


鋭い目。

威厳のある顔。

歴史の教科書で何度も見た男。


ユリウス・カエサル。


俺は思わず呟いた。


「……嘘だろ」


頭の中で、歴史の年表が弾ける。


紀元前44年。

三日後。

元老院。


それはつまり——

俺が暗殺される日だ。


俺は鏡の中の男を見つめながら

ゆっくり息を吐いた。


そして、気づく。


一つだけ――

おかしいことがある。


カエサル暗殺は

歴史上最も有名な陰謀だ。


つまり——

俺は犯人を知っている。


俺は小さく笑った。


「なるほど」

「そういうことか」

「つまり俺に——」

「この事件の真相を見ろってことだな」


三日後。

ローマ史上最大の暗殺事件が起きる。


そして俺は

その中心にいる。


歴史書には書かれていない

本当の出来事が

今、始まろうとしていた。

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