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7/10

Twitter上での論争 全国フェミニスト議員連盟擁護派と抗議派の衝突

 今回の事件の情報が広まり、Twitter上では全国フェミニスト議員連盟擁護派と抗議派の論争があちこちで始まった。

 実はTwitter上で主に活動している自称フェミニスト(いわゆるツイフェミ)と、それに反論するアンチフェミニストが論争を繰り広げるのは今に始まった事ではない。

「この騒動でイメージダウンになるだろう」とまるで専門家のような顔をしてつぶやく者もいた。

 これは一見中立を装っているように見えるが、フェミニストの言い分を受け入れるより抵抗した方がまだマシであるので、結局そういう人は本当にイメージダウンを心配しているのではなく「フェミニストに逆らうな」を言い換えてるだけだ。

 私から言わせれば表立って全国フェミニスト議員連盟の擁護をするより卑怯だ。


 また、抗議派の内心を決めつけるような主張も気に障る。

(メサイアコンプレックスとかマッチョイズムで云々。キャットファイト(見せ物としての女性同士の戦い)として消費云々などなど)

 だからなんなんだとしか。

 これに限らずフェミニストは内心の決めつけが多い。

 擁護派をミソジニストと称するフェミニストがいる一方で「なんでフェミニストから女性を守らなくちゃいけないんだ」と嘆くアンチフェミニストもいる状況である。


 抗議派は男性だけではなく、女性もいる。

(ネット上の性別は確認困難なので、女性が多いとは断言できないが、逆に少ないと断定するのも不可能だ)

 VTuberを愛しているのはステレオタイプのオタクばかりではないということだ。

 そしていまや女性のデザイナーやイラストレーター、漫画家(いわゆるR18指定も含む)は珍しくないのである。


 はっきり言えば私もこの論戦において「キモオタ」と呼ばれた。

 私が本当にそうなのかどうかはともかく、つまり全国フェミニスト議員連盟の擁護派にとって抗議派は「キモオタ」が主であるに違いないという思い込みがこういうところからわかる。

 だが、抗議をしているのはオタクだけではない。

 もちろん、これをオタク文化への攻撃だとみなして、反撃のつもりでいる人はいないとは言わない。

 だが、今回はそれだけが問題とは言えない。

 一人のクリエイターとして理不尽に表現を削除される事を問題視する人もいれば、政治家が不当に圧力を加えることを問題視する人もいる。

 なんなら、フェミニストを自称するアカウントの中にも抗議派はいるのだ。

 事実上、社会で活躍するはずだった女性の邪魔をされたのだから、フェミニストならそれに怒っても不思議ではないではないか。


 私は全国フェミニスト議員連盟の擁護派と親しくないので彼らの内実はわからないが、やはり普段から自称フェミニストとして広告上の女性表現に目を光らせているアカウントが多い印象を受けた。

 わからないのは、今回は事実上女性VS女性の戦いであり、権力的な話をすればあきらかに戸定梨香側が弱者なのだから、人情としてこっちの味方をしたいとは感じないのだろうか?

 穿った見方かもしれないが、全国フェミニスト議員連盟という看板がそれほど大事なのか、よほどオタク文化が気にくわないのかもしれない。


 戸定梨香の件とは別だが、後に一人の有名フェミニストが「この世に存在する全ての女性達ではなくジェンダーの問題に取り組んでいる女性のために活動している」ともとれる内容のツイートをして批判を浴びた。

 それに対してとある政治家が「それはフェミニズムではなくフェミニストイズムだ」と表現している。

「フェミニストイズム」はなかなかの至言だと思った。

 まさに戸定梨香の件でもフェミニストイズムが働いているのかもしれない。

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