事の発端
2021年7月16日から、千葉県警の松戸警察・松戸東警察がご当地Vtuber戸定梨香を起用した交通安全PR動画を動画共有サイトYou Tube上で公開していた。
動画の内容は約3分。
戸定梨香が自転車走行の際に、ヘルメットを着用したり、ライトを点灯させたりするなどのルールを守るよう呼び掛けるものだ。
それに対して全国フェミニスト議員連盟が8月26日に千葉県警に対して(後述するが、千葉県警だけではない)公開質問状を送付した。
その内容は動画に対する抗議であり、謝罪と削除を求めるものだった。
県警は9月9日付で議連に対し、啓発動画は新型コロナウイルスのために対面での交通安全教育が難しい状況の中で、交通事故防止のために実施したとした上で、「いただいたご意見を今後の広報活動の参考とさせていただきます」と回答。
9月10日までに動画を削除した。
実質的に松戸警察と戸定梨香のコラボは中断された形になったのだ。
県警の担当者は削除の理由について、もともと動画の期限が9月17日までだったことに加え、「部外からキャラクターが不適切ではないかとの意見があったことや、子ども向けの動画としていた製作したのに、本来の意図とは異なる形で興味本位に受け取られてしまう懸念が出たため」と当初説明している。
意見の中に、議連が含まれるかどうかは明らかにしていない。
9月10日に『全国フェミニスト議員連盟: 「ご当地Vtuber戸定梨香」を啓発動画に採用したことに対する抗議への抗議並びに公開質問状』の提出および賛同署名が開始された。
そして今回の事件の情報が広まり、ネット上(Twitter等)では全国フェミニスト議員連盟擁護派と抗議派の論争があちこちで始まることになる。