第1話:始まりの日
ここはブロッサム地方最果ての地、荒れ果てた土地に小さな家が一軒建っている。
人があまり近寄らないその場所を、1人の女性が家に向かう道を歩いている。
彼女が家の扉の前に着き、扉をノックしようとすると扉が内側から開いた。
扉の向こうには高身長な髪が長いイケメンが立っていた。
彼が有名な悪魔祓いのルベルなのだろうか?
『待ってっていたよ。窓から君が来るのが見えてね』
その甘い声に数々の女性が魅了されてきたのだろう。そんな声の印象だった。
『あなたがルベルですか?』
『ああ、そうだよ。さぁ中へお入り』
そう言われると私は家の中へ入りルベルとテーブルを挟んで座った。
『君が手紙をくれたフリージアだね?』
『はいっ』
『手紙の内容を詳しく教えてくれないかい?』
『わかりました――――。』
――――あれは私がいつものように仕事を終え帰路に就いた時です。目の前を歩いていた男性が急に空から現れた何かに襲われ殺されたのです。空を飛んでいる時はコウモリかと思いました。でも、男性に近づくとそれはコウモリよりずっと大きいことに気が付いたのです。私の身長の2倍近くはあったと思います。目の前の男性は首元をかまれていました。私は恐ろしくなりその場から後ずさるように走って逃げました。その音に気づいたのかソイツは私に気づきこちらに飛んできました。あと少しで捕まりそうになったギリギリのタイミングで何とか教会に入って隠れました。どうやらソイツは教会には入れないようです。その日は教会で夜を明かしました。事件が起こったのはそれからです。次の日から毎日女性の死体が街の至る所で出るようになりました。どれも私に似た背格好で同じような髪の女性です。ソイツは私の顔をしっかり見られなかったから似た女性を殺して私を探しているのだと思います。このままでは私のせいで多くの人が殺されてしまいます。なぜ私は必要以上にソイツに狙われるのかわかりませんが、ソイツを退治するのを手伝ってもらえませんか――――。
ルベルは椅子から立ち上がると本棚から1冊の大きな古い本を取り出した。ページを開きフリージアに見せると話し始めた。
『君が見たのはおそらくヴァンパイアだ。日中は人間の見た目で生活している。夜になると本性を現しこの姿になる。』
本にあるヴァンパイアのスケッチを指さしフリージアに尋ねる。
『君が見たのはこれじゃないか?』
『そうです。まさにこのような見た目でした。』
『やはり。なら必要に君を狙う理由も検討がつく。君はヴァンパイアの顔を見たんじゃないか。』
『あ、はい。見ました。』キョトンとした顔でフリージアは答える。
『ヴァンパイアは見た目は昼と夜で異なるが、顔は同じなのだよ。つまり君に顔を見らえたヴァンパイアは君を生かしておくと自分の身に危険が及ぶとそう考えたのだろう。』
本を閉じ本棚に戻すとルベルは言った。
『君は危険だ。とりあえずこの家に居なさい。私は今夜、君の街に行きヴァンパイアを祓いに行く。』
『街へ今から向かっても今夜に着くのは無理です。私は船を使ってここまで2日かけて来たのに。それに私も街へ行くわ!顔を見たのは私よ。力になれるわ』
『移動は心配しなくていい。彼の力を借りればすぐに着く。』
そうルベルは言い、裏庭の窓を指さした。
そこには大きな鷲のような生き物が気持ちよさそうに寝ていた。
『グリフォンだ。彼の背中に乗れば君の街へもそんなに時間はかからないよ。それから君はやはりここに残るんだ。ヴァンパイアは君の顔は見ていなくても背格好は覚えている。ヤツに合えば殺される。僕も守ってあげられるかわからない。』
フリージアは立ち上がった。
『私のせいで多くの女性が殺られたのよ。なのに何もしないなんて考えらえないわ。』
フリージアの目はとても純粋で曇りひとつないそんな目をしていた。
ルベルは窓の外のグリフォンを見ながら少し考えると答えた。
『わかった。着いて来ていい。それから。フリージア、君が責任感を感じる必要はない。君の性で女性たちが死んだのではないよ。悪いのはヴァンパイアだ。いいね。』
『うんっ』
フリージアは頷くと、ルベルの優しさに心の中に抱いていたもやもやが少し晴れた気がした。
『さぁ、悪魔祓いの準備を始めようか。』
素人の書いた小説ですが、皆さんの心に何か響くものを届けられたら嬉しいです。
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